レオナルドに憑依した俺の転生生活   作:あるアルミン

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心からの願い

コカビエル事件が終わり、束の間の平和が訪れる。今日は授業参観、生徒は絶望の声を上げていた、が我らが主人公は学校にも行けないので家でのんびり怪獣娘達のお守りをやっていました。

 

 

「あがががががイダダダダ潰れる!!シルバゴン!!離せッ!!死ぬ!!死ぬ!!」

 

 

「マースーター、グガァァアzzz」

 

 

近視のシルバゴンに抱きつかれて骨が折れそうになっている。顔も真っ青だ

 

 

「ますたー、遊ぼお♪」

 

 

マガジャッパちゃんが遊びにきたよ。あまりの臭さにシルバゴンが気絶した、ある意味最強だな。

 

 

「ありがとうマガジャッパ」

 

 

頭を撫でてあげる、気持ち良さそうな笑顔を見せるマガジャッパにこっちも笑顔が溢れる。

 

 

「おい!!ジャッパ、お前だけズルいぞ!!」

 

 

レッドキングさんが後ろから抱きつく。またか!!骨がギシギシ言ってるのじゃ!!

 

 

バフ、

 

赤い煙がレッドキングにかかったと思ったらいきなり赤顔して逃げてった。

 

 

「ノーバ、助けてくれてありがとう、でもさレッドキングに何を見せたの?」

 

 

赤いアサシンみたいな黒肌少女ノーバが立っている。一体いつの間に

 

と思ってたら赤い煙を俺にかけようとしてきた。避ける!!

 

 

「あっぶね!!」

 

 

ち、

 

 

舌打ちしたよこの子、舌打ちしましたよ!!

 

 

あ、気絶した、どうしたノーバってビザーモ何してんの?ああ電撃で気絶させたのね。ありがとうビザーモ。今度、美味しい電気あげるから。

 

最近、なんで俺にまで攻撃を仕掛けてくるかな、最近俺なんかしたかな?

 

 

「遊ぼ〜ね〜遊ぼ〜よ〜♪」

 

 

そうだったジャッパの事待たせちゃってた。よっしゃ、何して遊ぶ?オセロ?トランプ?それともゲーム?

 

 

「ジャッパ!!お馬さんごっこやりたい!!」

 

 

お馬さんごっこか?なら俺が馬だな!

 

 

「お兄ちゃんのお股のお上に乗るんだって、マグナお姉ちゃんが言ってた!!」

 

 

よし、マグナ、ちょっとつら貸せや………こんな無知で無邪気な娘になんて事教えてやがるぶっ殺すぞ。

 

 

『バトルナイザー!!モンスロード!!』

 

 

マグマ星人マグナを強制召喚した。ゴゴゴゴゴッッッ!!! 超怒りのオーラを出して半分ベリアル化している、マジギレだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ね〜ね〜、なんでマグナお姉ちゃんは干されてるの?」

 

 

「然るべき報いを与えたまでだよ、さ、ジャッパ、みんなも誘って一緒に遊ぼ」

 

 

ブルトンやピグモン、ハネジロー達と一緒にちゃんとした健全かつちゃんとした遊びをしました。

 

遊びの後は訓練をする。ベリアルスーツを装着し腕慣らしをする。まずは素手での戦闘訓練をする。力に自慢のある怪獣を相手に素手で殴る蹴る、しかもこの訓練は1対多数での戦いを目的としている為、途中での乱入は勿論、背後や異次元からの奇襲される事もある。

 

 

「たく、なんつー力だよ、我がマスターながらやばいな」

 

 

今は、ゴルドラスの超能力と対決している。真正面から殴っても効果が無いと分かるとフェイントを踏まえたカウンター戦法に切り替える。

 

 

「あ、ゴルドラスの上半身が地面に埋まった」

 

 

犬神家になったゴルドラスを引きずってタンスの中に隠しとく。次はバルタン星人との対決だくノ一とは到底思えない格好をしているバルタン星人バレルとの超科学忍術を駆使し攻撃してくる。

 

お得意の分身攻撃から白色破壊光線、赤色光線、そして特殊武装『サイクロンソーサー』『サンダーブーメラン』と言った手裏剣型武器を使用する。

 

厄介なのは彼女1人だけと言うわけでは無い。遠距離よりガッツ星人ガルムの『ホークアイショット』がこちらを狙っている。

 

まだマグナがいないだけマシである。マグナの超近距離攻撃とバレルのアサシンスキル、そしてガルムの遠距離攻撃を同時に相手しなければいけないのだから。

 

 

「僕の攻撃が全く効かない………………本当に強い」

 

 

サイクロンソーサーやサンダーブーメランは全てギガバトルナイザーに弾かれ、分身はギガバトルナイザーを振るう風圧で消される。白色破壊光線や赤色光線は見切られ、ガルムの射撃も分かっているかのように防がれてしまう。

 

 

『デスシウム光輪!!』

 

 

八つ裂き光輪のような黒い光輪が私の武器を破壊していく。

 

 

ブン、

 

 

一瞬、一瞬だがノイズのようにベリアルの姿が変わった、赤いと銀の姿だった。

 

 

ブン、

 

 

まただ、また見えた。希望、光、英雄、一瞬だけの姿に自分が思い描いていた全てがそれには詰まっていた。

 

ウルトラマン、怪獣の敵 我々の忌むべき そして、倒すべき存在

 

記憶で理解している、なのに………………なのに彼がマスターがウルトラマンだと思うだけで心の底から本能の中から、

 

それが救世主であるように見える。マスターだけが特別、人々の希望がウルトラマン、

 

私たちの希望はウルトラマン(マイマスター)

 

 

 

 

 

「………………あ、」

 

 

思考の海から戻ると目の前には振りかざされたギガバトルナイザーが、

 

 

 

 

ゴンッ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめん!!バレル!!」

 

 

頭を地面に擦り付けて謝る俺、いや、バレルならいっつもあの程度の攻撃なら避けるか躱すかできたかも知れないんだけど、なんか今日は考え事してたみたい。

 

マジで大事にならなくて良かった。もしこれで記憶障害とか寝たきりとかになったら一生バレルを看病するから。

 

 

「バレル、なんでも言ってくれ、俺ができる範囲での事ならなんでもするから」

 

 

「なら僕をお姫様抱っこして、それなら許す」

 

 

ゴフッ!! お姫様抱っこ………………難易度高えな。しかし、なんでもするって言ったんだやるっきゃねえッ!!!

 

6時間以上お姫様抱っこしてました。誰か助けてください。

 

 

 

「マスター」

 

 

「ん、何?バレル」

 

 

「なぜマスターは強くなりたいんですか?マスターは戦いが嫌いなんだよね、原作介入も嫌だって言ってたし、それなのになんでこんな訓練をしてるの?」

 

 

 

何故って………………決まってるじゃ無いか。

 

 

「強くならなきゃ、みんなを守れないじゃ無いか。みんなの強さは知ってるし、並みの相手なら倒せるけど。もし、もしもお前達じゃ手も足も出ないような強い敵が現れた時、俺だけ何も出来ないなんて嫌なんだ…………闇の巨人(こんな姿)だけど、俺はウルトラマンガイアのような強さとウルトラマンコスモスのような優しさ、そしてウルトラマンダイナのような勇気とウルトラマンネクサスのような絆をもって、ウルトラマンメビウスのように困惑しながら、ウルトラマンマックスのように信念を貫き、ウルトラマンギンガやビクトリーのように冒険し、ウルトラマンエックスのように心を通わせてる、ウルトラマンティガみたいな光の戦士のようになりたいんだ。

 

 

 

…………………なんて、理想を並べても意味無いよな。でもいつか、本当にウルトラマンになりたいんだよ…………全人類の救世主とかそんな大層なものじゃなくて、お前達の、俺の家族達の(お前達だけの)ウルトラマンに」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「三大勢力の和平会議が駒王学園で行われるようです」

 

 

そうか、黒い影は笑う。対話しているのは内閣総理大臣、怪獣達は既に主人の知らぬ間に日本を牛耳っていた。彼の方には黒い虫が引っ付いている。

 

ベゼルブと言われた怪獣で、その毒、傀儡毒は生物を支配し支配された生物は戦い勝つ事でその毒性を強力な元へと変えていく。

 

 

「我らの力を見せしめるにはこれ程いい機会は無いだろう。主には映画の撮影とでも言っておこう」

 

 

「誰を行かせるのだ?」

 

 

「ピグモンとエドを向かわせる。その日、全勢力を駒王学園に集中させ我々の戦力を見せしめるぞ」

 

 

(主は駄目だと言うだろうな…………争いを好まず、ただ守る為に戦う主は……………………………本当にウルトラマンのようだな、

 

しかし、これは主を守る為でもあるのだ。誰も主が我々を生み出した存在とは思うまい。我らが囮となれば主には危険は無い)

 

 

 

「もうすぐで、我が家へ着くぞ」

 

 

暗黒の支配者がレオン家に着くのはもう直ぐだ




次回予告

そこには楽園があった。自由と平和の怪獣達の楽園が、

次回『みんなの楽園』

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