紫色の雷、ダークサンダーエナジーの影響により凶暴パワーアップした魔物達が襲いかかってきた。しかも、一体を弱らせるとボガールが突然現れその弱らせた魔物を喰らいまた居なくなる。
そして、また新しい魔物を連れてくる。この繰り返しだ。
「リアス!!これではキリがないわッ!!」
ソーナが叫ぶ、だんだんと追い詰められていくグレモリーとシトリー、ザトゥージさんのビーガ獣がやられてしまった。
ビーガ獣を使い魔ボールなるものに戻す。
「ゼットン、行け」
エドさんの一言で、ゼットンさんは動き出した。ゼットンの圧倒的パワーで殴られた魔物は一撃で粉砕される。
光弾を放てば一瞬にして体を貫通し体内で爆発、ボガールはこれでは自分が食べる事が出来ないと思い、そこから離脱する。
数分してモンスターハウスが治るともう魔獣達はやって来なかった。やはり、ボガールが引き寄せたものだったのだろう。
「………………………ねえ、エドさん………あの怪獣は貴方の仲間なのよね?何故、攻撃してきたの?」
「考えられることは一つ、腹が減っていたのだろう」
「俺たちはあいつの食いもんだって言うのかッッ!!」
イッセーが激怒する。
「我々怪獣達は基本、自由に行動している。好きな時に好きに暴れ好きに食べる。ただ、制約はある。人間には正当防衛以外で攻撃をしてはいけ無い、とな」
まさに手綱の無い暴れ馬、闊歩する暴力、そして、マスターが見てい無い場所で人間には手を出してはいけ無いと言うだけで、悪魔、それも誰も見ていない場所でなら人以外なら手を出しても問題ない。そう言うことだ。
「あいつらはお互いに手を組んで魔物達を襲っていたのだろう。その縄張りに我々が入り込んでしまったのだろう。生命力の強いものに対してボガールが魔物達を率いてダークサンダーエナジーで魔物を強化し戦わせ弱った魔物からボガールが食う、そして、残ったもの達をグリーザが食らう」
なんと考えられた作戦だろう。一度に大量の食糧を得られ、自分は見ているだけでいいのだから。
「この付近への立ち入りを禁止した方がいい、我々には奴らをどうにかする事は出来ないからな」
ゴワァァァァッッ!!!!!ギャァァァァァンッッッ!!!!!!!ガァァァァァァァッッッ!!!!!
突如、叫び声をあげ、三体の見慣れない魔物が現れた。身長2メートルの怪物いな、怪獣が、いや怪獣では無い怪獣を超えた超生物、超獣が現れた。
巨大な緑の蛾の様な超獣『蛾超獣ドラゴリー』
蟻地獄を生み出す人食い超獣『大蟻超獣アリブンタ』
凶悪な武器を持つ殺し屋『殺し屋超獣バラバ』
三体の超獣はある一点を見つめていた。
ふ、ギャラクトロンの実践には少々足りない気もするが、まあ、大丈夫だろう。ん?アレはエドか、………………………なら奴らにもギャラクトロンの性能を十分に見せてやろう。やれ、ギャラクトロン!!
空が割れ、中から白い機械の龍が落ちてくる。龍神の様な姿でまるで救世主の様な存在感を持つソレは、赤い光を放ち起動する。
白き最厄の機械
一瞬だった、その白い機械の龍が目から赤い光線を放つとその光線はアリブンタにあたり、魔法陣の様な模様が現れたかと思うと爆発を起こし粉々に粉砕される。
そして、そのことに気づく前に頭の後ろに付いているアーム、ギャラクトロンシャフトでバラバを掴み上げ、右腕の手でドラゴリーを掴み、左腕のギャラクトロンブレードで突き刺し殺す。
一瞬にして、殺される三体の超獣、そして、ギャラクトロンシャフトを天に掲げ、巨大な魔法陣を展開する。
エネルギーがチャージされて行く。そして、メビウスの輪を多数描きながらそれを一点に集めビームを発射する。
キュィィィンッッ!!ビィィィィィィッ!!
放たれた光線は数キロ先を表土へと変えこちらに向き直る。
すると、ギャラクトロンシャフトがアーシアを掴むと耳からコードの様なものを侵入させる。
『この世界の解析は完了した』
アーシアから発せられた機械質の声が使い魔の森に響き渡った。
次回予告
それは正義か悪か?戦場に降り立つは白き過剰正義、愛情が愛憎に変わるとき、破滅への審判が下される
次回『暴走する愛憎』