ファーストコンタクト
「イッセー、これから使い魔を捕まえに行くわよ」
「え、使い魔……ですか?」
リアス部長の唐突な言葉から、今回の壮絶な物語は始まった。
「あの、部長使い魔って何ですか?」
「使い魔はね我々、悪魔の代わりに偵察や仕事をしてくれるパートナーのようなものよ」
「分かりやすい風に言えば、ウルトラセブンのカプセル怪獣やウルトラマンメビウスのマケット怪獣みたいなものさ」
エドさんが分かりやすく説明してくれた。
「因みに私の使い魔、では無いが私の可愛い可愛い妹兼ボディガードを紹介しよう」
シュウィッン!!
フォンフォンフォンファン
「………………ピポポポポ……ゼットン」
宇宙恐竜ゼットンだ。
「え、ゼットンさん!!」
「なにィィィィッ!!!!ゼットンだとぉぉぉぉ!!!!!!!!」
「ゼットンさん、あの時はありがとうございました。貴女のお陰で助かりました、何とお礼を申し上げればいいか」
「……………………ピポポポポ………気にしないで」
「うおッ!!!!ゼットンちゃんが喋った……………………だとぉぉぉぉ!!!!」
「なんでエドさんが驚くんですか……………………」
トントン、オカ研のドアをノックする音が聞こえた。
「はい、どうぞ」
ドアを開けて入って来たのは生徒会長達だった。
「あッ!!あなた方は!!」
「初めまして私は生徒会長、そしてシトリー家次期当主『ソーナシトリー』です」
駒王学園生徒会長 支取 蒼那いやソーナシトリーは眷属を引き連れこのオカルト研究部にやって来た。
「この学園に他にも悪魔がいたなんて…………………………」
「リアスさん僕たちのことまだ教えてなかったんですか?と言うか、俺たちに気づかないこいつもどうかと思うけど」
「やめなさい匙、私達はお互い干渉しない事にしているの。兵藤君が知らなくて当然です」
ソーナ生徒会長が匙を咎める。グレモリーは夜のそしてシトリーは昼の学園をそれぞれが代わり番こで担当している。
「へー、シトリー眷属ね」
こんな時でも優雅を忘れないエドさん。その横で羊羹を食べているゼットンさん。
「…………………………貴女が噂の」
「どう言う噂かは知らないが、私の名はエド、人間がゼットン星人と呼んでいたものの紛い物さ」
紅茶を置き、自己紹介する。
「そして、こちらがゼットン、私の妹でも有りボディガードさ」
エドさんは生徒会長と話をして握手をした。
「最後に言わせてもらうが、我々と君たちは協力関係であって仲間では無い。君たちが私達を裏切るような事をすれば、我々は君を消さなければならない。そこの所をご理解いただきたい」
エドは宣戦布告とも取れる言葉と共に少しばかし挑発をかけた。
「なんだとッ!!」
案の定、匙が引っかかった。
「仕方ないさ、我々は仲間になった訳では無いのだからね。むしろ君たち悪魔は要注意しなければならないのだから仕方がないのだよ。リアスさんのご結婚の話で仲間が1人誘拐されてしまった訳だし」
エドさんは次々と論破していく。俺にはまるで、生徒会長達の足場がどんどん崩されていき最後は崖っぷちに追い詰められていくように見えた。
「ああ、それと君たちが我々に勝とうなどと思わない事だ。今の君たちはゼットン1人で容易に葬れるのだからね」
エドさんの後ろで強烈な殺気を出しているゼットンさん、さすが、ゼットンさんと言うべきだろう、ウルトラマンを殺した実力は伊達じゃないと言う訳だ
「更にゼットンには後、5段階先がある」
何処のフリーザ様だ!!と言いたくなるが実際、ファイヤーゼットン、EXゼットン、ハイパーゼットン、マガゼットン、ゼットン変異種
その他にも様々な強化体が存在する。
「今後とも友好的に行こうじゃないか」
と言ってエドさんは見た事もない機械を取り出し、
「使い魔の森に行くのだろう。なら喧嘩などせず仲良くみんなで行こうじゃないか」
天使のような悪魔の笑顔のエドさんと共に俺たちは光に飲み込まれた。
次回予告
使い魔を捕まえに生徒会と共に使い魔の森に向かったグレモリー眷属!だが、そこには恐ろしい森の支配者が!!
次回『虹の怪物魔境』