IS……雪語り   作:クリスティア・ローゼン

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・・・・・期間空いた・・・・・


第23話

一夏と円は織斑家から出てある話をしていた。

 

「・・・・・兄さん、これから行く宛はあるの?」「・・・・・とりあえず弾か瑞穂さん達のところに行ってみよう。事情を話せば何とかしてくれるかもしれないからな・・・・・」とどこに行くかを話していた。

 

そんな話をしている時いきなり後ろから「・・・・・あなた達、ちょっとお話いいかしら・・・・・」と声をかけられたため、ふたりして最大限の警戒をしつつその相手を睨みつけた。

 

「・・・・・いきなり話しかけたらそりゃこうなるわよね・・・・・」と自嘲気味に呟くと「警戒するのは理解出来るわ・・・・・でも、あなた達に大事な話があるの・・・・・だから話を聞いて欲しいの・・・・・織斑一夏君と織斑円ちゃん?」と声をかけた女性が二人の名前を呼んだため、さらに警戒をしてしまった2人だが

「・・・・・大事な話ってなんだよ」と一夏が尋ねるとその女性は「・・・・・あなた達の大事な家族についてよ」と伝え、2人は警戒しつつも話を聞くことにした。

 

3人は少し歩きある喫茶店に立ち寄った。「ここでならゆっくり話せそうね。」と女性が呟き、3人分のコーヒーを注文し、2人を座らせた。

 

「「「・・・・・」」」椅子に座ってから無言の空間ができていたが、「お待たせ致ししました」と言いながらコーヒーをウェイトレスが持ってきたため、ウェイトレスが下がってから3人は各々砂糖やミルクを入れて1口のみ「・・・・・とりあえず自己紹介してなかったわね・・・・・」と女性が切り出し、

「私は更識楯無。あなた達のことはこちらで勝手に調べさせてもらったの・・・・・その事については先に謝らせて頂戴?」と言いながら頭を下げていた。

 

その様子を見た一夏は「・・・・・顔上げてください。」と告げ「更識さんは」「楯無」「えっ?」「楯無って呼んでちょうだい。苗字は・・・・・あまり好きじゃないから」「分かりました。楯無さんは俺達のことを調べたとおっしゃいましたが、俺達の何を調べたんでしょうか」と途中遮られたものの質問を続けた。

 

「私達が調べたことはあなた達の名前と素顔、家族構成と・・・・・あなた達の家庭環境よ・・・・・」と楯無が答えたため2人は再び身構えた。その状態で一夏が「俺達の家庭環境を調べたってことは俺たちに何をさせるつもりだよ」とすこし怒気を孕んだ声音で尋ねるが楯無は「・・・・・私達はあなた達に何も危害を加える気は無いわ。私達は日本政府にある任務を任されてるの」と落ち着いた雰囲気で返答をした。

 

「日本政府の任務って何なの?」と軽く猫舌な為今までコーヒーを冷ますことに集中していた円が尋ねると「・・・・・誘拐された織斑雪七君の捜索及び保護。それが私達更識に課された任務よ」と二人に打ち明けた。

 

「「・・・・・」」一夏と円はそのことを聞き言葉を失った。あったことの無い人間が二人の大事な弟を探し保護すると言ったのだ。雪七のことを心の底から大事に思っている2人は「・・・・・俺達もその任務に加えさせてもらえませんか?」と楯無に尋ねたが楯無は首を横に振るだけ・・・・・

 

その姿を見た円は楯無の胸ぐらを掴み「パシンっ!」とかわいた音を立たせながら楯無の頬をはたいた。

 

「・・・・・私たちのことを勝手に調べてユキの捜索を無言で行って、当事者である私たちに伝えた挙句参加拒否・・・・・勝手なことをするのもいい加減にしてよ!」と楯無の頬をはたいた円は叩くと同時に楯無に詰め寄っていた。

 

「・・・・・確かにあなた達にとっては日本政府からの指示を仰いでやってるだけかもしれない。でも!私達だってユキの事が心配なの!なのに捜索に参加すらできない?ふざけないでよ!!あの屑姉がユキと一緒に帰ってこなかった時、どれだけあたし達が心配したかあなたは分かる?自分のとても大切な弟がいなくなった・・・・・それで何もしないでいられるわけない!あなたに私たちの気持ちが分かる?ユキが私達にとってどれだけ大事な存在だったのかあなたが分かるわけない!」と円が思いのうちを楯無にぶつけ、椅子の上で体育座りをしながら膝に頭を載せて泣いていた。

 

その光景を見た楯無は(・・・・・この2人の気持ち・・・・・もし私の妹が誘拐されてたら?きっとこの2人と同じことを思う・・・・・わね・・・・・そう考えたら・・・・・さっきの私の言い方は不味かったわね・・・・・)と頭の中で反省していた。

 

 

 

 

3人が喫茶店で話をしている時、その様子をどこからか見ていた人物がいた。

 

「・・・・・うんうん、いっくんとマーちゃんはユーくんの事ちゃんと思ってくれてるね・・・・・それとあの青髪・・・・・ユーくんのことを探してるみたいだけど・・・・・お前にはユーくんを絶対に渡さない!」とその様子を見ていた人物が呟いていたことは誰も知らない・・・・・

 




ごめんなさい!

間、あいちゃいました。最近ガルパに夢中になってて、先日までイベントガチ周回してたため書く時間がなくなっていました。

とりあえずこんな駄文ですが新しくお気に入り登録してくださった皆様、読んでくださった皆様、誠にありがとうございます!

これからも誤字や感想などございましたら是非お願いいたします

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