IS……雪語り   作:クリスティア・ローゼン

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前回のあらすじ

束が発狂


第15.5話 partⅢ

雪七のメールを見て発狂した束は落ち着きを取り戻し、スコール達と話を続けようとしていた。

 

が、「束?さっきの雪七が規格外ってどういうこと?」とスコールに聞かれたが「・・・・・今はまだ教えられない。流石にゆーくんを危険に晒したくないから」とやんわりと断った。

 

それから本格的に子供達を救う算段を考え始めた3人だが、会議を勧めていくうちにある問題が浮上した。それは・・・・・

 

「・・・・・ところで、子供達を救出したとして、どこで匿うんだ?養うにしろ何にしろ、施設とか金銭面とかいるだろ?」という、救出後のことだった。

 

そのことを頭に入れてなかった2人は当然慌てた。が、すぐに束は落ち着きを取り戻し、「・・・・・それならすぐその施設作ればいいじゃん。それなr『束お姉ちゃん、メールだよ』?ごめん、ちょっと見るね」とまたメールの着信音に言葉を遮られた束だがメールを見て思わず笑を零しつつ「・・・・・やっぱりゆーくんは規格外もいいところだよ・・・・・」と呟いた。

 

そのメールには『そう言えば、束お姉ちゃん達は僕と同じくらいの人たちを助けに行くんだよね?それならみんなが暮らせるところ作った方がいいと思うよ?あとお金は束お姉ちゃんがお仕事をやりだしたら大丈夫だと思うよ?束お姉ちゃん、宇宙に行くためにIS達を作ったんだよね?だったらみんなが使えるIS達の力を使った物を作ったらどうかな?束お姉ちゃんが作ったお仕事だったら僕、思いっきり頑張るから!』と書かれていた。

 

メールを読み終えた束はスコール達にあることを提案した。それは「・・・・・スーちゃん、これから会社立ちあげようと思うんだけど、協力してくれない?」・・・・・会社の起業だった。

 

もちろんその事を聞いたスコールは唖然とし、理由を尋ねた。

 

「・・・・・私はISを使って宇宙に飛びたかったの。でも白騎士事件のせいでISは兵器と化し、世界は女尊男卑に変わっていった。私はこんな世界は望んでなかった。だから、私はISを使った家電製品や日用品、宇宙開発に向けた装備の開発などをメインに、そしてそれに伴って世の中の腐った女共を駆除しつつ子供達を保護。保護したあとのために孤児院の経営も考えてる。でも流石に私ひとりだと確実に無理がある。だからスーちゃん達にも手伝ってもらいたいの。」と束は心のうちを明かした。もちろん先ほどの雪七からのメールに感化されたところもあるが・・・・・

 

その言葉を聞いたスコール達は「・・・・・束がそこまで考えてるとは思わなかったわ・・・・・でも、そういうことなら全力で手を貸すわ!孤児院のこともだけど、ISの新しい事業ってこの世の中を変える最大の鍵になるんじゃないかしら?」「俺も手伝うぜ?子供達を助け出したあとの施設の破壊は俺の得意分野だからな・・・・・むしろこれくらいしか役に立たない気がするけどな・・・・・」とスコールは前向きに、オータムは最後の方で自虐的に返事をしてくれた。

 

そのことを束は喜び、すぐ第1の孤児院となる土地を探し、建設を計画し始めていた。

 

孤児院の建設に関しては束が改良した専用機《アポカリプス》と《阿修羅》を利用したスコールとオータムも手を貸したためおよそ一週間で作り上げたそうな・・・・・




番外編第3話終わりです。

もはや雪七が人外レベルに達してきてる気が・・・・・

最後に出した二つの専用機について説明を入れます。

《アポカリプス(元ゴールデン・ドーン)》
搭乗者 スコール・ミューゼル
ゴールデン・ドーンの時の炎熱を利用できる性能を活かし、炎熱を均一に保つ性能を追加。そのためヒートサーベルの様な武器を擬似的に作れるようになる。が、孤児院建設のために鉄板などのアーク溶接や切断のためにほとんど利用していたため、束の会社で商品としての実用化が有力視されてるとか

《阿修羅(元アラクネ)》
搭乗者 オータム
アラクネの時の特徴である蜘蛛の脚を模した八本脚は無くなり、代わりに腕が4対の八本に変わったことが最大の特徴。この腕は3対は胴体から離れることが出来るピット型のため、1人で4人分の行動が出来ると孤児院建設時、オータムはかなり張り切った。それ以外にも通常のハイパーセンサーの三倍は感度が上がり、特に細部の拡大化がスムーズにできるようになった。オータム自身が元々アラクネと言う八本脚のISを使っていたため卒無く使いこなしている。なお、この腕型のピットも工事現場の重機に使えるのではと商品化する方面でも開発が進められている。

といったところです。

束が立ちあげようとしている企業名は既に考えてありますが今回は敢えて出しません。今回はこの辺で。

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ではまた次回

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