IS……雪語り   作:クリスティア・ローゼン

18 / 36
今回は束メインになります。


番外編15.5話

雪七達が瑞穂達の元から帰ったあと、束は空に滞在している研究所である行動をとっていた。

 

「・・・・・あのスコールって女とオータムって女、どこかで見たことある気がするんだよね〜なんだっけな〜・・・・・とりあえず全力で調べてみよう。」そう呟くと所狭しと並んでいるパソコンを利用してすぐさま全世界のパソコンにハッキングを仕掛け、データをのぞき見しはじめた。

 

ハッキングを始めて数十分、欲しい情報を回収しきった束は次なる行動へと移った。

 

「・・・・・亡国機業から脱退者か・・・・・あの組織が何をしたいのか疑問に思ってたし丁度いいかな・・・・・話だけでも聞いてみようかな・・・・・」と呟き、スコール達の元に降りていった。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

その頃スコール達はと言うと「・・・・・私ってそんなに小さな子達に怖がられてるの?」とスコールが尋ねると「少なくとも初めて見る子ならなつくことはないかと思いますよ?」「さっきも言ったけど小さな子達を見る時の目つきが怖いって言うのもあるわね。」「奏も初めてお会いした時怖いと思ったのですよ〜」「奏ちゃんほんとに怯えてたもんね・・・・・」と雪七達がいた時同様言葉責めに会い、部屋の隅で崩れ落ちていた。

 

そんな様子を見ていると『ズドーーン!!!』「「「「「!?」」」」」と地面に何かが落ちた音に驚き、スコールを除く5人は外へと出た。そこには「・・・・・ニ・・・・・ニンジン?」と誰かが呟いたようにまるでニンジンのようなものが地面に突き刺さっていた。

 

警戒しているとニンジンがパカッと開き、「やぁやぁ、ここにスコールって子とオータムって子がいると思うんだけどさ、話がしたいから呼び出してほしいんだけど」と見た目がアリスな女性が現れてそのように発言をした。

 

その発言を聴き、「・・・・・私がオータムだ。あんた一体誰だ?アタシらの事を知ってるってことは裏の人間か?」と尋ねると「・・・・・私のことを知らないか・・・・・まぁ仕方ないか。私は篠ノ之束。まぁ、今は篠ノ之って名前は捨てたけどね。」と返すと周りは驚きを隠せなかった。

 

「・・・・・落ち着いたかい?」と束が訪ねたが誰も落ち着けてなかった。

「・・・・・とりあえずスコールとオータムって君たちでいいんだね?」と大人の女性2人に尋ねると首を縦に振り肯定を示すと

「君たちに聞きたいことあるんだよね・・・・・亡国機業って組織の事なんだけどさ、あの組織、何をしたいの?」と問いただすとスコールが落ち着きを取り戻し、

 

「・・・・・亡国機業は世界の歪みを元に戻す。なんて大それたことを掲げているけれど、実際していることは殺人、窃盗といった犯罪行為が大半を占めてるの。とは言ってもそれをしてる連中は過激派の奴ら。私たちがいたのは穏健派でやってたことは女尊男卑の世界に変わったこの世界を静かに元に戻すこと。それが穏健派の目的だったの。」と答えた。

 

「目的だった?今はどうなのさ・・・・・」と続きを促すと、「目的だったって言った理由は過激派の奴らに私たちがやろうとしたことをことごとく邪魔され続けたからなの。そして最終的に私達穏健派は解散を余儀なくされた。そのため、私達は志半ばで諦めざるを得なかったの・・・・・」と教えてくれた。

 

「・・・・・つまりは君たちはISを使って世界を狂わせるのではなく、元に戻そうとしたんだね?そうだと思って話すけど、君たち亡国機業で人体実験してるところとかあるなら教えてくれない?これからの未来を担う子供達を救いたいからね。」と束が思いの丈を伝えると「・・・・・私が覚えてる限りの施設を伝えるわ。だから・・・・・子供達を救ってあげて!」と束に思いを託したのだった。




・・・・・一話でまとめれなかった・・・・・

時系列としては15話で雪七の行動に傷付いた時の翌日辺りです。

とりあえず番外編を続けるので本編は少し待っててください。

ではまた次回

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。