思いついた一発ネタを連載すると大変ってはっきりわかんだね。
というわけで後編です。
(
「ひぃあ?!」
森崎に向かって走り出そうとした光。森崎の手からCADは弾き飛ばされ、森崎はくっそ情けない悲鳴を上げる。
つまり、この状況を光が対応する前に止めた者がいたということ。
森崎の目の前には、燃えるような髪の色をした女子生徒が伸縮性のある警棒を振り抜いた姿勢で立っていた。
……そして、その眼光は正しく強者の風格を体現したかのような余裕と雰囲気を漂わせていた。
「これなら、多分身体を動かすのが一番速いと思うのよね~(強者の余裕)」
「いや、俺もそのための拳だったんだけど…俺の手ごとぶっ叩くつもりかよ?」
「そんなことするわけないでしょぉ?」
「なめてんのか?(怒)」
森崎の正面に立っている男子生徒と女子生徒が痴話喧嘩を始めてしまったので、光も改めてやめてもらおうと思い森崎たちの前に出ようとする。
そのときである!視界の端でほのかがCADを起動しようとしていたのだっ!すかさず、隣にいた光は肩にぽん。と手を置いて、
「まま、そう焦んないで…ヘーキヘーキ、ヘーキですから……」
と、マジキチスマイルで落ち着かせようとする。
こんなんで落ち着くわけないんだよなぁ…
それを見たほのかが一瞬気を緩める。その瞬間、光の
そして、一筋の流れがほのかのCADに流れ込んだ。もろちん、光の手に激突するがそれをすり抜けてほのかのCADへと流れ込む。
「止めなさい!自衛以外の魔法による対人攻撃は、犯罪ですよ!」
その言葉とともに、魔法は不発に終わっていた。
「あなた達、1-Aと1-Eの生徒ね?事情を聞きます。ついて来なさい。」
凛々しい声が響き、風紀委員の腕章を付けたショートカットの女子生徒がCADを起動して実力行使の準備をしている。
………だが、鋭い眼光の人が深雪を引き連れて、王道を往くように風紀委員の人の前に出た。
ついでに、光も王者の風格でその一部始終を見届ける。
(………あの人たち偉そうな風格だけど誰だろう……2人はどういう関係なんだっけ?)
「すいません。悪ふざけが過ぎました……。
森崎一門のクイックドロウは有名ですから。」
「君の友人は、悪ふざけで攻撃されそうになっていたわけだが?」
「あれは、攻撃といえど目くらまし程度の閃光魔法だと思われますから。それに、彼女は驚いていたのでしょう。条件反射であれほどのことが出来るとは…さすが一科生ですね。」
「ほぅ……?どうやら、展開された起動式を読み取ることができるらしいな、君は。(ねっとり)」
などとねっとり質問攻めされている鋭い眼光の人。それを庇うように出る深雪。
「兄の申したとおり、ちょっとした行き違いだったんです。先輩方のお手を
「摩利、もういいじゃない。達也くん、本当なのよね?
……魔法の行使には、起動だけでも細かな制限があります。魔法の行使をするような自習活動は、今後控えた方がいいでしょうね。」
深雪がこれを正面から頭を下げ、グラマーな女子生徒が、風紀委員をたしなめる。2対1となってしまった多数決の結果など決まりきっている。
「……会長がこう仰られているようですし、今回は不問とします。
以後気を付けるように。」
と、摩利が
「君の名前は?」
という映画化しそうなノリで名前を聞く。
「一年E組、司波達也です。」
「覚えておこう。」
なんてやり取りの後に、摩利は光の方をチラっと見て去って行った。
(………あの人、生徒会長だったのか)
光は、今日いろいろなことを学んだ。
入学式中の睡眠は気を付けよう!
☆☆☆☆☆☆☆
その後は、森崎が捨て台詞を吐いて立ち去っていったことによりA組のほとんどの人がそれに続いた。
色々終わったので私も帰ろうかしら?と思っていた光は、あの後倒れ込んだほのかを支えていた雫をほのかごと後ろから押して立ち上がらせる。
すると、ほのかが達也の方へと小走りして足止めしようとするではないか。
(………ンハっ!ラブコメの波動を感じる!)
光は雫と共にほのかの下へと合流する。
そのあと、みんなで帰って自己紹介しつつ魔法科高校の恐ろしさを知った光であった。
☆☆☆☆☆☆☆
「……はい、もしもし。」
夕暮れ時、赤、白、青のリストバンドをしたニ科生の学生が携帯電話の着信に気づいて電話をとる。
『今回の作戦の手筈はわかっているな?』
「………はい。順調です。予定の通りに計画は進むかと。」
『……そうか。では頼むぞ。我らのためにな。』
プツッ
「………そろそろか。」
まだまだ、波乱の予感は終わらない。
やっぱり短めの文章しか書けない……
感想くれた人、高評価くれた人、ありがとうございます!
入学編までは書き切りたい……(切実)
そこから色々考えると思います。