忙しい日々が終わったので、今日から前のように投稿していきたいと思います。
するめーんさん、感想ありがとうございます!
俺、茜、岬、遥、光、桜ちゃんの5人で行動を始めた俺達は、光の要望で射的屋台へと行くことにした。
「優ちゃん、あたしあれが欲しい!」
「お、猫のぬいぐるみか。任せろ!」
「やったー!!」
光から注文された猫のぬいぐるみは中々の大きさだが、問題は無い。
「あれ結構大きいけど大丈夫なの、優兄さん?」
「心配いらねぇよ」
遥に心配されたが、何の問題もない。
こういう時のために考えておいた策があるのだ。
だが、これは一人では成し遂げることが出来ない。
よって協力を求めるとしよう。
(茜、俺の体に触れるんだ。俺が打つ瞬間に能力でこの弾を.........)
「アホっ!!」
「いったぁぁ! おま、能力使うタイミング違っ......」
まだ俺が撃っていないというのに、何故か茜が能力を使って俺に弾を撃ってくる。
「私に頼らないで自分で取って!」
「え、優ちゃん茜ちゃんの能力使おうとしてたの......?」
「.........。」
光から冷たい目を向けられるが、夜なのに割と気温が高い今に至っては気持ちいい......。
パンッ
ポトッ
「あ、取れました!」
『え?』
俺達兄妹が茶番をしている最中に桜ちゃんが猫のぬいぐるみを撃ち落としていた…
「光ちゃん、良かったらこれどうぞ」
「ありがとう桜ちゃん!」
「まさか一発で取るなんて」
「セコイこと考えてた優兄とは比べ物にならないね!」
見事一発で獲物を仕留めた桜ちゃんは一躍ヒーローに。
「ドンマイ優」
「.........。」
「随分回ったね」
「もう殆どの出店は制覇したんじゃない?」
「う~、食べすぎちゃった…...」
「次はどこ行こっかなー」
皆が楽しげに話す中、俺は意気消沈していた。
なぜなら......
射的での失態を取り返すべく、良いところを見せようとしたところまでは良かったが。
皆が参加した金魚すくいでは真っ先に紙が破け、くじ引きは5000円投資したにも関わらず当たりはゼロ。
最後の希望をかけたカラオケでは、本職の光に叩きのめされる始末。
もうやだぁ...おうちかえるぅ......
「せ、先輩元気だしてください。たまたまですって、こういう日もありますよ!」
先程から桜ちゃんが励まそうと声をかけてくれるのだが、今日の桜ちゃんは調子がいいのか運がいいのか、全てにおいて俺よりも良い結果を出している。
「このままじゃ......兄としての威厳がっ!!」
「最初の時点で威厳は無くなってると思うんですけど…...」
「 何か兄として誇れるものを得るまで今日は帰らないぞ!」
「あの、それでしたら先程何かのコンテストをすると言ってましたよ?」
「本当に!?」
「は、はい! 何のコンテストかは分かりませんが、受付に並んでる人は女性だけではなく男性もいたので、恐らくは男性も出れるものかと......」
「申し込んでくる!」
これで兄としての威厳が保たれる!
なんのコンテストかは知らないが、意地でも優勝してやる!
「すごい速さで行っちゃいました......。あの茜さん、あれで良かったんですか?」
「うん、ありがとう桜ちゃん。あの駄目兄には根性叩き直してもらわないと」
「コンテストの内容的に根性は関係無い気が......」
「でも、優の女装姿見てみたいでしょ?」
「それは......はい//」
「それじゃあ何としてでも参加させないとね!」
(夏祭り中編の冒頭へ戻る)
浴衣コンテスト順位
1位 桜田 遥菜(はるな) 旧名 遥
2位 桜田 優香(ゆうか) 旧名 優
後日、茜は俺が予定をブッキングさせていたことを母さんを通じて知っていたらしく、桜ちゃんには内緒にするという事で、買い物係三週間を言い渡されたとさ。
ちょっと短いですけど許してください......
後、最近BanG Dream!(バンドリ)にハマりまして、そっちの方の小説も書こうかなーと思ってたりします。
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