城下町の低身長   作:かるな

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寒いです。

ダンデライオンは見ても書いても飽きないです
まだ3話目なんですけどね

最近はfateにはまってます
第6章攻略に向けて育成中です!

ネロが欲しい


学校

何とか学校に間に合った俺たちは、教室へと入り自分の席に着くと一人の女の子が近づいてきた。

 

 

「おはよー、優。なんで今日はそんなにグロッキーなの?」

 

 

「花蓮か、おはよ。どうにもこうにも茜のせいだよ」

 

 

「あ~…」

 

 

何かを察したのか、同情の目を向けてくる花蓮。

 

 

「優が悪いんだからね!」

 

 

「だからってぶん投げることないだろ……」

 

 

まだ完全に復活していない俺は、机に突っ伏しながら反論する。

 

 

「まあまあ、二人とも。もうすぐ授業始まるからね。茜も席ついて」

 

 

花蓮に促されて席に座る茜だが、まだ何か言いたそうな顔である。

 

 

4限目が終わり、昼休みになった。

特に友達が多くない俺は、いつもの通り茜と花蓮のところへ混ざりに行く。

 

 

「へぇ~、朝そんなことがあったんだ」

 

 

「絶対に優が悪い。そう思うでしょ、花蓮」

 

 

「いや、茜の不注意のせいだ。そう思うだろ、花蓮」

 

 

2人が花蓮に同意を求めるも、花蓮の表情は呆れていた。

 

 

「どっちもどっちでしょ。まず茜はパンツみられるのが嫌ならスパッツ履きなさい! そして優は何でもかんでも思ってること口にしない!」

 

 

「だってスパッツはむずむずするんだもん」

 

 

「事実を言ってるだけなのに」

 

 

「口答えするなら買い物にも付き合わないし、宿題も見せてあげないから」

 

 

「「申し訳ございませんでした」」

 

 

花蓮には昔から頭が上がらない。

茜もだが、俺たち二人は友達が少ない。

別に他の人たちと仲が悪いわけではいのだが、気軽に話せる人となると花蓮しかいないのだ。

 

 

「それよりも優! なんであんたはいつも宿題やってこないの!?」

 

 

「それは愚問だな花蓮。俺にとって睡眠とは成長することにおいて必要不可欠なもの。そんな大切な時間を宿題なんぞに使っていられるか」

 

 

某グラ○オさんのように片手で顔を隠しながらセリフをきめる。

中学の最初の頃は夜更かしに謎のカッコよさを感じていた俺であったが、現実は甘くなかった。

日に日に自分を置いて成長していくクラスメイト達。

つい先日まで隣にあった顔は気付くと自分を見下ろしていた。

周りだけ人類を超越した進化をしているのかと錯覚する日さえもあった。

 

危機感を感じた俺はTVや健康本を見て手あたりしだいに身長について調べ、食生活にも気を付けた。

この努力が認められたのか、中学を卒業するときには入学前よりも5cm程身長を伸ばすことに成功したのだ。

 

 

「その割には男子の平均割ってるよね」

 

 

「…………………。」

 

 

それでもなお現実を叩き付けられる始末。

くそっ! 神よ、俺が何をしたっていうんだ…

そもそもなんで男子の平均が170cm近くあるんだよ、頭おかしいんじゃねぇの!?

 

 

 

そっか、みんな人類やめたフレンズなんだね 

 

 

 

「優、そんなに落ち込まないで! うちのクラスにも優より背が低い人だってきっと…」

 

 

あぁ、なんて優しい妹なんだ…こんな俺を励ましてくれようとしている。

 

 

 

ん?? 茜今「きっと」って言った?

 

 

 

「いる…はず…」

 

 

 

おい、目線をそらすな。

俺と茜の目線の高さはあんま変わんないからすぐ気づくんだぞ!

 

 

「でもさ、身長ってそんなに気にするもん?」

 

 

「当たり前だ! あんな乳お化けで猫かぶりな女よりも背が低いなど死んだ方がマシだ!!」

 

 

「一応聞いておくけど、それってかなねえのこと?」

 

 

「当たりまがっ…!」

 

 

「じゃあ茜、こいつ借りてくわね」

 

 

「「…コクコク」」

 

 

言い終わる前に後ろから (偶然俺に用があって来ていた) 奏に殴られて気を失った。

茜と花蓮はというと、どす黒いオーラを出しながら微笑む奏に向かってうなずくことしかできなかった。

 

 

 

目を覚ました優は昼休みが終わるぎりぎりまで生徒会の仕事を手伝わされ、今後の生徒会の活動にまで駆り出される羽目になったとか。

 




ストックが無いと言ったな...

気付いたらもう4話目が書き終わっていた!

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