城下町の低身長   作:かるな

27 / 49
気付いたら通算UA10000超えてました!
皆さん、この作品を見てくださってありがとうございます!!

PS sao見てきました。めっちゃおもろいやんけ。


海水浴

 

今は夏休みということもあり、兄妹全員で海に来ていた。

 

 

 

「兄妹だけで海とか、よく父さんが許したね」

 

 

 

「まあな。流石に高校生が5人もいりゃ安全だろう」

 

 

 

「そうか?」

 

 

 

「そうだ。あまり気にするな」

 

 

 

「優ー! こっちで一緒にバレーしようよー!」

 

 

 

「はいよー」

 

 

 

茜に呼ばれ、岬、光、茜のバレー集団の中に混ざる。

先程まで一緒にいた修兄は誘われなかったが、気にしないことにした。

 

 

 

 

 

 

 

 

「せっかくだから2対2でやるか」

 

 

 

「いいね優兄。でもチームはどうするの?」

 

 

 

「そりゃあ無難に俺と光、茜と岬のチームだろ」

 

 

 

「やった、優ちゃんと一緒だ!」

 

 

 

「私とは組んでくれないの?」

 

 

 

「高校生二人で小学生二人を相手するのはまずいだろ」

 

 

 

「待って優兄、あたし小学生扱い!?」

 

 

 

「「確かに」」

 

 

 

「二人とも納得しないでよ!!」

 

 

 

「あ、能力で成長すれば均等にならない?」

 

 

 

「だがある部分が均等にならな......ゴフッ!」

 

 

 

「「ぶっ殺す!!」」

 

 

 

岬と茜の団結力が高まったとことで、勝負を始める。

ルールは5点先取。

能力の使用は無しといった感じだ。

 

 

 

 

 

「じゃあ始めるよ、そーれっ!」

 

 

 

「行ったぞ、光」

 

 

 

「任せて!」

 

 

 

岬からのサーブを光が受け、上がったボールを俺が光にトスしてやる。

 

 

 

「えいっ!」

 

 

 

「へへーん、甘い甘い!」

 

 

 

光が相手コートに返すも、岬がそれを拾ってそれを茜がこちらに返してくる。

 

 

 

「今度は優ちゃんが打ってね、それっ!」

 

 

 

「よしきたっ!」

 

 

 

光がレシーブして俺に渡してくる。

渾身の一撃を放つため、力を貯める。

 

 

 

 

「ま、待って優。本気で打つのは怖いから無し!」

 

 

 

茜のそんな声が聞こえるが、お構いなしに思い切り腕を振るう。

 

 

 

 

 

ぽんっ。

 

 

 

 

 

「あれ......? あだっ!」

 

 

 

目を瞑ってしゃがんでいた茜が、ボールが来ないので不思議に思って顔を上た瞬間にボールが当たる。

しかし威力は低いのでけがは無いはずだ。

 

 

 

「優兄上手だね!」

 

 

 

「授業でやってた時に、上手いやつらを見てたからな。それなりには出来るぞ」

 

 

 

「優ちゃん。まずは一点!」

 

 

 

「「いえーい」」

 

 

 

光とハイタッチを交わし、ゲームを再開する。

 

このままいけば俺のワンマンプレイでゲームが決まりそうだったが、光にもボールを触らせてあげたいのと、岬が中々の運動神経を持っていたため点の取り合いとなった。

 

4対4となり、後一点。

 

 

 

「ねえ優兄、これ勝った方に商品とか無いの?」

 

 

 

「え? あ~、そういえば考えて無かったな。よし、じゃあ勝った方は俺が今度プール連れてってやるよ」

 

 

 

『ほんと!?』

 

 

 

「行くなら入場料は払ってやるよ。光はまだ小学生だから俺が出すけど、茜と岬は負けたら俺の分を払うんだぞ?」

 

 

 

「「乗った!」」

 

 

 

「でも優ちゃん予定空いてるの?」

 

 

 

「バイトはあるけど、夏休みでも忙しさは変わらないし、夏祭りも行きたいだろ、それに用事もあるし......」

 

 

 

「用事って、例えばどんな?」

 

 

 

「そう言えば、桜ちゃんと遊園地に行くんだよね?」

 

 

 

「え?」

 

 

 

「ばか光! その話は茜の前でするなって......」

 

 

 

 

 

 

「遊園地......行くんだ? 加藤さんと......二人きりで? 私聞いてないよ?」

 

 

 

茜がなんかやばいオーラを出している。

 

 

 

「お、オーナーからチケット貰って、せっかくだから行こうって話だったんだ! 他に他意は無い、本当だ!!」

 

 

 

「ふふ......ふふふふ」

 

 

 

完全に茜が壊れた......

岬は身の危険を感じたのか、同じチームなのに茜から距離を取る。

 

 

 

「ゆ、優ちゃん頑張ってね......」

 

 

 

「待て光、兄を見捨てるのか!?」

 

 

 

光も同様に距離を取り、俺と茜の一騎打ちをなった。

サーブは茜からなので、必然的に俺が受けるのだが......

 

避けていいかな?

当たったら死んじゃいそう。

 

ん? 茜の体が光って......

 

 

 

「待て茜! 能力は無しのはずだろ!? お願いだから普通に打ってくれ!!」

 

 

 

「問答無用っ!!」

 

 

 

 

 

 

迫りくるボール。

本来なら重力に引かれて落ちるはずが、まっすぐに俺の顔めがけて飛んでくる。

スポーツをやっていない俺が避けれるはずもなく、意識が薄れていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ある土曜日、久々にバイトが無かったためゆっくりと寝ていられ......

 

 

 

「「あああああぁぁぁぁぁ!!!」」

 

 

 

「な、なんだ!?」

 

 

 

突然茜と遥の叫び声が聞こえて飛び起きる。

 

 

 

「遥の部屋からか、何やってんだあいつら」

 

 

 

目が完全に覚めてしまったため、様子を見に遥の部屋まで行くことにした。

 

 

 

「おーい、お前ら朝から何やって......え、何この状況?」

 

 

 

そこには呆れ顔の遥と、土下座みたいな恰好で床に突っ伏している茜がいた。

 

 

 

「茜姉さんのファンクラブサイトの事なんだけど、姉さんがスカートで飛び跳ねまくるから、その......色々とね」

 

 

 

 

「成程」

 

 

 

突っ伏している茜はまだ立ち直れないようだ。

 

 

 

「僕が何度か削除申請してるんだけど、中々消えなくて困ってたんだ。優兄さんからも申請してもらえない?」

 

 

 

「一応やってみるよ」

 

 

 

「ありがとう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

言えない......

そのホームページを管理してるのが自分だなんて言えない......

画像のバックアップもしっかり取ってるなんて言えない......

しかも自分も茜の写真をupしてるとか絶対言えない......

 

 

 




fgoのイベントでグダグダ本能寺が始まりましたが、正直ノッブ5体は無理......

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。