城下町の低身長   作:かるな

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すみません。一昨日は忙しく、昨日は野球を見てました......

ストック貯めるどころじゃねぇ!

今回は割と短めです...


勉強

 

「先輩覚えてますか? 私結構恥ずかしかったんですよ?」

 

 

 

「う~ん、看病をした記憶はあるんだけど......」

 

 

 

今俺は桜ちゃんの住んでいるアパートに来て勉強を教えている。

 

勉強の合間に、懐かしむように昔話をしていた。

 

 

 

「ちょっと待ってて、今思い出すから」

 

 

 

「思い出さなくていいです!!」

 

 

 

「えぇっ!? 桜ちゃんが覚えてるかって聞いたんだよ?」

 

 

 

「乙女の裸なんて思い出さないでください! 変態ですか!!」

 

 

 

「理不尽だ!!」

 

 

 

女の子って難しい......

 

 

 

「そう言えば、最初名字で呼んでたのに、いつ名前で呼ぶようにしたんだっけ?」

 

 

 

「覚えてないなら思い出さなくていいです!」

 

 

 

なぜか拗ねられてしまった......

 

 

 

「それよりも、俺がさっき言った問題は解けたの?」

 

 

 

「......まだです」

 

 

 

少し形成が悪くなっても、勉強の話を持ち掛ければ優位になるので、何か失言をしてもこの時ばかりは身の安全を保てる。

 

多分。

 

 

 

「先輩、この問題が分からないです」

 

 

 

「......。」

 

 

 

「そんな目で見ないで下さい!」

 

 

 

いや、だってねぇ。

 

 

 

「この系統の問題聞くの何回目だっけ?」

 

 

 

「さ、3回目......じょ、冗談です! 本当は7回目です!! ですのでグリグリだけは!!」

 

 

 

桜ちゃんの頭にセットしていた両拳を放す。

 

 

 

「はぁ、何回も聞いてくれるのはいいんだけど、せめて途中まで解けるようにしよう?」

 

 

 

「うぅ、すみません......」

 

 

 

考え方を教えた後は、ひたすら問題を解かせる。

桜ちゃんは俺と同じタイプで、好きな教科の勉強はするのだが、嫌いな教科は全く勉強しないので、誰かがやらせる必要があるのだ。

 

桜ちゃんの場合は先輩である俺。

俺の場合は茜か葵姉さんといったところだ。

 

 

 

「じゃ、一通り解いたら起こしてね。おやすみ!」

 

 

 

「あ! 乙女のベッドで勝手に寝ないでください!!」

 

 

 

「......。」

 

 

 

「くっ! 狸寝入り......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

先輩が寝てしまったので、仕方なく勉強を再開したのですが、なにせ一番苦手な数学なのでかなりイライラします......

 

もぉ~! 何で数学なんてやんなきゃいけないんですか!!

 

 

何で点Pが動くんですか!

何で一緒に登校しないんですか!!

グッドタイミングで忘れものなんかしないでください!!!

 

 

とにかくイライラします!

これはもう何かで憂さ晴らしするしかありません!!

 

 

顔を上げると、丁度眠っている先輩が......良しっ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「起きてください先輩、解き終わりました!」

 

 

 

「んにゃ......あれ? もう終わったの?」

 

 

 

「ばっちりですよ!」

 

 

 

自信満々にノートを見せてくる桜ちゃん。

 

 

 

「どれどれ......おぉ、やれば出来るじゃん!」

 

 

 

「ほんとですか!? やったー!!」

 

 

 

嬉しそうにバンザイする桜ちゃん。

7回目だけど、最終的には出来たから良しとするか。

 

 

 

「おっと、もうこんな時間か。そろそろ帰らないとな」

 

 

 

「先輩、今日はありがとうございました!」

 

 

 

「暇なときはいつでも勉強見てあげるからね。次のシフトは明日だけど、無理しないでね」

 

 

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ただいま~」

 

 

 

「あらお帰り優......ぷぷっ」

 

 

 

「どうしたのかなねえ?」

 

 

 

「ううん、何でもないわ」

 

 

 

「? まあいいや」

 

 

 

かなねえが笑いをこらえきれなかったようだが、何かあったのだろうか......

 

 

 

「ただいま、茜、光」

 

 

 

「「お帰り優 (ちゃん)......ぷっ、あはははは!」」

 

 

 

「どうしたんだよお前ら、突然笑い出して」

 

 

 

「優、何かの罰ゲーム? あはははは!」

 

 

 

「優ちゃん面白すぎ! あはははは!」

 

 

 

「?」

 

 

 

なんだ? 俺の顔に何かついてるのか?

 

疑問に思いながら洗面所に向かうと......

 

 

 

 

 

「なっ!!」

 

 

 

俺の顔には落書きされた跡が。

出かける前はもちろん何も書かれていなかったので、おのずと犯人は断定できる。

 

成程......

 

直ぐに自撮りし、添付して犯人にメールを送る。

この時間帯は暇なはずなので、メールを見ればすぐに返信が返ってくるはずだ。

 

 

 

 

 

Prrrr...

 

 

来たか。

電話が来たので、すぐに出る。

 

 

 

「どうしたの桜ちゃん? この時間には珍しいね」

 

 

 

「せ、先輩!? 違うんです!! あの落書きは、その......起きたら言おうと思ってたんです! 信じてください!!」

 

 

 

「次のバイトが楽しみだね、桜ちゃん?」

 

 

 

「ま、待ってください先輩! お願いですから話をっ!」

 

 

 

ツー、ツー、ツー......

 

 

 

 

 

この後しっかりとお仕置きされた桜ちゃんでした。

 

 




平均一日一話になるように埋め合わせします!

後、原作とアニメの内容がごっちゃになってて、順番がハチャメチャですが、作品に影響は無いので気にしないでください!

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