城下町の低身長   作:かるな

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最近、中々区切れなくて話の内容がグダグダになってる気がしてきました。

気になることがあったら何でも行ってください!

作者は合金メンタルなのでドンと来いです!!
あ、酸をかけて溶かすというのはNGです。


大鉄人ワンセブンさん、誤字報告ありがとうございます!
いつもほんとにありがとうございます!!!


登校続き & くじ引き

睨む妹と、睨まれる後輩。

この二人には全く接点が無いのだが、なぜだかこんなことになっている。

 

 

ていうか茜!

お願いだからもう睨まないであげて!!

桜ちゃん泣きそうだから!!!

 

 

「こら茜、はしたないですよ」

 

 

「う……ごめんなさい」

 

 

かなねえが外面モードで叱ってくれる。

 

 

「この桜ちゃんがさっきの出来事を詳しく教えてくれたおかげで、運転手を説得できたんだよ」

 

 

「あら、そうだったのね。ありがとうございます加藤さん。ほら、茜も」

 

 

「あ、ありがとうございます…」

 

 

「いえ、とんでもないです。頭を上げてください、当然のことをしただけなので。でも先輩がいなかったら、私は何も言えなかったと思います…」

 

 

そう言ってうつむいてしまう桜ちゃん。

 

 

そんな桜ちゃんの頭に、ポンと手を乗せて撫でてあげる。

 

 

「それでも、桜ちゃんのおかげで姉さんたちが助かったのは事実だよ。本当にありがとう」

 

 

「はわわ///」

 

 

うんうん、何度見てもかわいい反応だ。

こんな反応を毎日見れるんならいつ死んでも悔いはな………待って、今死にそう。

なぜだか知らんが茜の目が怖い、なんか黒いオーラ出てる!!

 

 

 

 

 

 

「優?」

 

 

「は、はい!」

 

 

「もう行かないと、委員会の集まりに遅れちゃうよ?」

 

 

「え、確か時間にはまだ余裕が」

 

 

「お・く・れ・ちゃ・う・よ?」

 

 

「ハイ………じゃあ桜ちゃん、またバイトでね」

 

 

「はい先輩、またバイトで!」

 

 

桜ちゃんはそう言うと、自分の学校へと走っていった。

あまり長く引き止めすぎちゃったかな、中学って高校よりも朝早かった気がするし。

後で謝っておこう。

 

 

それよりも今はこっちだ

 

桜ちゃんと会ってからだいぶ機嫌が悪い茜。

早く何とかしないと後がめんどくさい。

 

なんて、こんなこと口が裂けても茜には言えないな……

 

 

(かなねえ、茜の機嫌何とか出来ない?)

 

 

(あんたの自業自得よ。自分で何とかしなさい)

 

 

(はあ、分かったよ。ところであそこに置いてある壁、置いといていいの?)

 

 

(………あっ!)

 

 

 

壁をどけた後学校に着いたが、結局ギリギリになってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

学校が終わった後の土日。

櫻田家では恒例の家事の当番決めが行われていた。

 

 

「毎週毎週くじ引きなんて面倒だな」

 

 

「だったら、修ちゃんがずっと買い物当番やって? それだったら私他の仕事全部やってもいいから!」

 

 

「茜姉さん何もそこまで言わなくても…」

 

 

「だって監視カメラがあるんだもん!」

 

 

「じゃあ、買い物以外はあかねぇにやってもらおうよ」

 

 

「だめだ、これは全員で決めたことなんだからな。茜もそんなこと言うな」

 

 

「う…優が冷たい」

 

「優君の言う通りよ、ちゃんと分担してやらないと」

 

 

そう言って、それぞれが自分が引いたくじを確かめる。

 

 

「俺掃除」

 

 

「私は洗濯ね」

 

 

「お、料理か」

 

 

「ラッキー!」

 

 

「やったー!」

 

 

「ごめん、茜姉さん」

 

 

「と、いうことは……」

 

 

修兄さん、葵姉さん、俺、かなねえ、岬、遥の順に確認していく

 

茜が恐る恐るくじを確認すると

 

 

「買い物~!!!」

 

 

机に突っ伏す茜。

だが安心しろ茜!

冷蔵庫の中が空っぽじゃなければその分買い物に行かなくて済む。

 

 

「冷蔵庫空っぽらしいぞ」

 

 

 

慈悲はなかった。

 

 

 

「私カレーが食べたい!」

 

 

「え~…」

 

 

「茜ちゃん! カレー嫌いなの!?」

 

 

「カメラが嫌いなの!」

 

 

成程、今晩はカレーか。

ならどんなふうに作ろうか…

 

 

「この前カメラに映って超目立ってたじゃん! 羨ましい」

 

 

「そんなつもりじゃなかったのに~! これ以上恥をさらしたくないの!!」

 

 

「パンツ見られる以上の恥なんてあったら大問題だな」

 

 

「うわ~~ん!! 外出たくないよ~!!」

 

 

「あ~あ、優兄泣かしたー」

 

 

「ったく、しょうがないな。俺が出す条件をのんだら、一週間買い物付き合ってやるよ」

 

 

「条件って?」

 

 

「これから一週間、髪形をサイドテールに…」

 

 

 

 

 

「後輩の子の髪形?」

 

 

 

 

「…………………。」

 

 

 

 

やばい、冷や汗が止まらない。

 

 

 

 

「なになに優ちゃん! 彼女出来たの!?」

 

 

「なっ! 違う違う!! 何言ってんだ光!!」

 

 

突然爆弾を投下してくる光のほっぺたを左右に引っ張る。

 

 

「いひゃいよゆうひゃん!」

 

 

「でもこの前見た時には結構いい感じだったわよね? あんたとあの子」

 

 

「かなねえまで!!」

 

 

さらに追加攻撃をしてくるかなねえ。

これ以上茜の機嫌を損ねるわけにわいかない!

この前だって結構苦労したんだぞ!!

もう財布の中お札入ってないよ!!!

 

 

 

 

 

「ふんっ!」

 

 

「………はぁ」

 

 

拗ねてしまった茜のために、条件なしで買い物に付き合うことと、一週間外に出かけるときの壁役を引き受けることになった…。

 




気付いたら茜がヤンデレっぽくなってる...


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