城下町の低身長   作:かるな

1 / 49
はじめましてかるなです

ダンデライオンの作品が書きたいと思い執筆開始いたしました!

今のところストック皆無なので、出来るだけ早く投稿していきます!!


プロローグ

今は朝の6時半。

側に置いてある目覚まし時計が鳴り始め、俺に早く起きるようにと訴えてくる。

しかしまだ起きる気は全くないので、主張を続ける目覚ましに拳を叩き付けて黙らせて再度眠りにつく…

 

 

 

 

「優!! 起きてっ」

 

 

意識が飛び立とうとした瞬間、勢いよく掛け布団を引っぺがされる。

立て続けに体を揺すられるがそんなことで起きる程、俺は甘くない。

しばらく耐え続け、俺の体を揺すっていた手が離れる。

 

勝った! 俺は睡眠を妨害しようとする悪の手先から己を守り切ったのだ。

 

 

「全然起きない…」

 

 

当たり前だ、お前みたいな三流とは鍛え方が違うのだ。

あきらめて魔王のところへさっさと帰れ!

そして任務を遂行できなかった罰を受けるがいい。

あーはっはっは!

 

 

 

 

「キスと腹パンどっちがいい?」

 

 

「起きます! 起きてます!! 起きました!!!」

 

 

どうやら俺を起こしに来たのは魔王 (双子の妹) だったらしい…

 

 

「おはよう優」

 

 

「おはよう茜、いつも思うけどもうちょっとマシな起こし方は無いのか?」

 

 

「普通に起こしても絶対起きないくせに」

 

 

茜からのジト目が向けられるが特に気にしない。

俺が起きないのはいつものことだ。

 

 

「早く支度して、皆待ってるよ」

 

 

「はいはい」

 

 

 

 

 

手早く支度を済ませて一階にあるリビングへ向かう。

ドアを開けて入ると、すでに家族全員が座っていた。

 

 

「優、遅い!」

 

 

「ごめんかなねえ、そいや今日生徒会あるんだっけ」

 

 

入ってさっそくお姉様からお叱りを受ける。

 

 

「そう言ってやるな奏、優は身長を伸ばすために日々努力してるんだぞ」

 

 

「いい度胸だな修、そこを動くな、直ぐに頭ぶち抜いてやる」

 

 

「はいはい、早く椅子に座る」

 

 

「放せ茜! 今日という今日はこいつを黙らせなきゃならねぇ!」

 

 

修に渾身の右ストレートを喰らわせようと構えると、茜に後ろから襟を掴まれて席まで移動させられる。

抵抗するも、茜の能力「重力制御」によって宙に持ち上げられた体は素直に椅子の上へと運ばれる。

 

 

「ていうか優ちゃんまだ身長伸びてないの?」

 

 

「まだって言うな光。これでも一応伸びてんだよ。後ちゃん付けんな」

 

 

「昔はもっと小さかったもんね優兄」

 

 

「優兄さんは中学の頃は今の岬より低かったから、確かに伸びてるね」

 

 

「お前ら後で覚えとけよ」

 

 

「優君そこまで、他のみんなもはやく朝ご飯食べて」

 

 

『はーい』

 

 

家族間のこういったやりとりをお互いに楽しみつつ、ちょうどいいところで長女である葵がまとめる。

櫻田家というのはどこにでもある普通の家族だ。

…でも兄妹10人って多くない?

 

 

「あなた、食事中ですよ!」

 

 

母さんが父さんが読んでいる新聞を取り上げると、新聞に隠れていた父さんの姿があらわになる。

 

 

「なんで王冠被ってるの…?」

 

 

「いや~置いてくるの忘れちゃたんで、せっかくだから」

 

 

「パパ本物の王様みたい!」

 

 

「いや、一応本物だから」

 

 

訂正…。

何も普通じゃない。

 




短くてすみません...

ちなみに優の身長は159です




妹っていいですよね
欲しいです、はい

誤字・脱字・感想等お願いします!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。