どうもスミマセンでしたぁあ!!OTZ
色々とグダグダしていたらこんな日数に…エタなったと思われても仕方ないですね。(^_^;)
言い訳などは後書きにでも…
では、どうぞ御ゆるりと。
福音の鐘が鳴り響かせるのは天使のラッパと同意義か…
だが、その音色が破滅を導くのならば決して響かせてはいけない。
戦乙女達は鐘がこれ以上、鳴り響かぬように戦場へと舞い降りる。
様々な想いを乗せ動き始めた状況の中、十千屋は
(体の感覚が無い…ほどじゃ無いが、鈍くて動けない。今の状況は一体なんだんだ?)
意識がだんだんハッキリとしてゆく最中に自分の体を確認する。今は動けないまでに力が入らず鈍く感じ、何もする事が出来ないのが分かった。
だからだろうか、今の状況になる前まで覚えている事を確認したのは。
(俺は銀の福音から箒と一夏を逃してから、それから…)
「待てよ、行かす訳ないだろ?」
十千屋は離脱した二人を追撃しようとした福音に銃撃を当て、意識をコチラに振り向かせる。
彼の手にはタッグトーナメントから使っている愛銃が有り、硝煙が立ち上っていた。
箒達を庇った彼の体はもう戦闘に耐えれるものではない。各所の装甲は焼け
自分に対抗する戦闘力は残されていないはず、福音の
しかし、何故だろう。こうして、目が離せないのは…?
「お前はこう思ってるだろうな。『もう死に体』だと、確かにそうだな。
だから、無茶を通して道理を引っ込ませて貰う!」
十千屋は一瞬で福音との間合いを詰め、スラスターで加速させた蹴りで福音を蹴り飛ばした。
この行動に驚いたのは福音の方だろう。何故ならば、先程観測していた
(少しばかり、占有させて貰うぞ!雷!!)
彼は
普段はISと対話出来る程度、阿頼耶識システムを付けた当初ぐらいの侵度で使っている。
だが、今は自身の脳を侵食し運動機能等のリソースをシステム用に明け渡す様な使い方だ。
そう、右目と右腕の運動野を失った時の侵度である。
ISからは阿頼耶識システムの過剰使用による警告や困惑、装着者を守る為の妨害があったが、
彼はそれらを押しのけてIS側に自分を割り込ませていく。
機械が生身になるような感覚、ISの不調が自分自身の不調に感じ
あぁ、だが…
(何時もの事だな)
そう、彼にとっては
自身を刻む痛みも、心を削ぐ気持ち悪さも今までの戦いの日常だ。
自分の命を投げ捨てる様に見えるが、だったらその先でまた掴み戻せば良い。それが彼の
十千屋は武器をマシンガンに換えて一分一秒でも時間を稼ぐため福音を翻弄する。
足りない速度は反応速度で、足りない手数は
乱射される光線をくぐり抜け、ありったけの弾を浴びせ彼の十八番に成りつつある煙幕を張る
ミサイルで福音の視界を奪った。
視界ゼロとなった福音は咄嗟に煙の中から抜けようとするが、全身に攻撃を受けてしまう。
突如の猛攻に福音は狼狽えるが、そのタネは自身の超高感度ハイパーセンサーが教えてくれた。
自身の回りには煙と
『跳弾』する事によって全方位攻撃を可能にしているのだと。
十千屋の
弾性の高い金属片を敵の回りに蒔き、弾丸を跳弾させ全方位弾幕を実現させる技である。
が、跳弾角度の計算が複雑であり本来は二丁拳銃で細かく調整しながら撃ち続けなければならない。そんなところを今回はマシンガン一本で使用した為、薄い攻撃となってしまった。
思いのほか軽いダメージで済んだ福音は薄くなり始めた煙幕から離脱しようとする。
その時に真正面から衝撃を受けた。
「ようやく捕まえたぜ?この距離なら撃てないな!」
十千屋は福音を真正面から齧り付き逃がさないように捕まえる。片腕の代わりは自身のISの各所に付いているハードポイントから
フレキシブルに動き全方位攻撃を可能にしている福音の砲もゼロ距離には向ける事は出来ない。そして、腕に付いている砲は確りと抱き締められ使えない状態であった。それ故にデタラメに動き彼を振りほどこうとする。
振り回され、死に体に彼は近い必死にしがみ付く、だがその中で何かの叫びを聞いた。
「…福音、お前は」
コアネットワークも
十千屋は自身の予感が当たり歯ぎしりを鳴らす。そして…
「大丈夫だ、福音。今の俺にはお前を止める力は無い。
けど、あいつらがお前を
十千屋は優しく、だが通信が途切れぬように福音を抱き寄せると同時にフレキシブルアームのハードポイントからさらに補助腕を伸ばし…その先には、
「だから、今は
補助腕の先は
至近距離での爆発、ISと言えどもただでは済まない衝撃と熱量が両者に襲いかかる。
箒が見た爆発はこれであった。
福音と一緒に自爆した十千屋は力尽き、福音を抱いた腕は力なく垂れ下がり戦闘用ではない
補助腕は全て壊れて落ちてゆく。
そして、彼もまた…紺碧の海原へと落ちていく。
福音は落ち行く彼に僅かに腕を伸ばすが…それは届くはずもなく、自身の傷を少しでも癒すかのように自身を抱き抱え一時の眠りへと入ったのであった。
(そうだ…少しでも福音を止める為に
彼は自分が何を仕出かしたのか思い出すと、ボヤける視界に自身に涙を流す少女の姿が見えた。
「君…は、誰 なん・・だい?」
十千屋は掠れる声で言い、
太陽が南中高度を過ぎ海と接触し始めた頃、海上二〇〇メートル…それは居た。
銀の福音は膝を抱く様に丸めた体を、守るように頭部から伸びた翼が包む。
だが、その翼の一部は破損しており傷ついた天使を思わせるようであった。
『――… ---?』
膝を抱えていた片腕を解き、手の平を見つめる福音は不意に頭を上げる。
次の瞬間、福音頭部は爆発を起こした。それは一度では収まらずに次々と福音に襲いかかる。
「初弾、次弾、後続もろもろ命中。流石、轟。良い腕だ」
「ありがとう。排熱処理は終了…次いくわ」
「
爆発の正体はラウラと轟が撃った砲撃である。
そして、両者の機体は特殊装備へと換装されていた。
ラウラのシュヴァルツェア・レーゲンは、八〇口径レールカノン《ブリッツ》を両肩にそれぞれ二門装備し、さらに遠距離からの攻撃に対する備えとして四枚の物理シールドが左右と正面を守っている。
これが砲撃パッケージ『パンツァー・カノニーア』だ。
轟の方も同じような装備をしている。
両肩には長距離砲 六七式 長射程電磁誘導型実体弾射出器、
両肩には実体盾である六五式 防弾重装甲を取り付けた『Ver:榴雷・改』。
そして手には大口径狙撃砲である H.W.U 17:リボルビングバスターキャノンが握られている。
敵襲を知ると福音は即迎撃態勢に移行した。
両者の間は五キロ離れているが、福音は彼女たちの予測を上回る速度で迫ってくる。
その間も彼女らは敵への砲撃を行っているが、撃ち落としと回避のせいで半数は無効化され、
当たった数発は有効打にすらなっていない。
距離にして三〇〇メートル、福音は腕部砲を向け更に加速。
砲戦仕様はその反動相殺の為に機動との両立が難しく、機動性に特化した福音からは逃れられないだろう。対抗策として轟は実体盾の裏にエクステンドブースターを取り付け瞬発力を確保しているが、焼け石に水だ。
福音の凶弾からラウラと轟は避けきる事はできない。
だが、ラウラは不敵に笑い、轟は表情を崩す事はしない。何故なら…
「――セシリア!!」
「――チェーロっ!!」
今度は上空からの狙撃により福音の攻撃は中断され体勢を崩される。
青い二つの機体――『ブルー・ティアーズ』『FA:G スティレット』両機体によるステルスモードからの強襲だった。
こちらもパッケージを変更しており、ブルー・ティアーズはビットを全てスカート状に
接続されスラスターとして運用、バイザー状の超高感度センサーを装備し、ビットを使えない分は大型BTレーザーライフルで補っている強襲用高機動パッケージ『ストライク・ガンナー』だ。
だが、今回はレーザーライフルを持たず
スティレットはH.W.Uで
自動支援戦闘機 H.W.U 11:キラービークに使われているアクティブウィングに変更し、
脚部スタビライザーはH.W.U 06:エクシードバインダーのウィングスラスターへと変更されている。
この高機動パッケージもどきをチェーロは「これがボクの
スティレット』感が拭えない。ちなみに武器はリニューアル
『敵機 複数認識。排除行動に移行』
「残念、まだ居るんだよ」
セシリアとチェーロの射撃を避ける福音は別方向からの攻撃に
それはセシリアの影に居たシャルロットであった。彼女もステルスモードで待機し強襲したのである。
福音は背に近接射撃によるダメージが入り姿勢を崩すが、一瞬で立て直しこの新たな敵機対して《
今ここで改めて説明すると、銀の鐘とは大型スラスター 兼 広域射撃武器を融合させた
新型システム。福音の頭部に接続されている36の砲口をもつウィングスラスターである。
これは、高密度に圧縮されたエネルギー弾を全方位へ射出するとともに、常時瞬時加速と同程度の急加速が行える高出力の
この機動性や攻撃力は今まで見てきた通りに驚異的であり、狙われたらタダでは済まされない。
「でもね。悪いけど、この『ガーデン・カーテンズ』は、そのくらいじゃ落ないんだよ」
リヴァイヴ専用防御パッケージは、実体とエネルギーシールドの両方によって福音の猛攻を防ぐ。そのシルエットはノーマルのリヴァイヴに近く、二枚の二種のシールドがカーテンの様に前面を遮っていた。
が、ここでの話…このパッケージは原案デュノア社、改修コトブキカンパニーなので実体シールドはH.W.U 19:フリースタイル・シールドとなっており、これは装甲板を連結させた盾で強烈な
攻撃に対しては連結部で破断させることで衝撃を和らげることができる。
無論、ブキヤらしくバラして再配置でき増加装甲にも使える。
その為、シャルロットの得意技である『
盾そのもの形状変化が出来るため原案よりも防御力と継続能力が上がった。
そして、エネルギーシールドもブキヤ製のH.W.U 35のヤツなので取り回しがより良くなっている。
迎撃の為に全方位攻撃を仕掛けた福音は
「その隙…逃さない」
また別方向から福音にとっては敵機が現れる。その機体は両肩に装備されたミサイルポットで
多数のミサイルを射出し、それはまるで生き物の様に福音の全方位攻撃を掻い潜ってきた。
コレには福音もたまらず攻撃を中止するかミサイルに標準を合わせると思ったら、同じ方向から今度は間髪入れず砲撃を受ける。
「
敵機の正体は
ただ、背面には本来搭載されている筈の二門の連射型荷電粒子砲『
用途によって先端ユニットを選択できるH.W.U 15:セレクターライフルを同じ数だけ搭載している。
先に仕掛けたミサイルはセレクターライフルのミサイルランチャーユニット、次の砲撃は
『――優先順位変更。現空域からの離脱を最優先』
開いて噴かそうとする。
が、海面が膨れ上がり
「逃す訳ないでしょうが!!」
「離脱はさせん!叩き落とす!!」
飛び出してきたのは『赤椿』-箒とその背に乗った『甲龍』-鈴である。
鈴はその背から飛び降り、箒は福音に突撃する。降りた彼女は二門に増設された衝撃砲-
機能増幅パッケージ『崩山』を戦闘状態へと移行した。
そして、放たれた衝撃砲は特徴であった不可視の弾丸ではなく、赤い炎を纏い福音に勝るとも
劣らない弾雨となって
福音からすれば、突撃してきた箒が緊急離脱したら炎の弾雨――言うなれば熱殻拡散衝撃砲が
目の前に広がっていた、と思うだろう。
箒の突撃はフェイント、本命は鈴の衝撃砲であった。離脱した彼女も直ぐに反転し、
リニューアル
「やりましたの!?」
「セッシー!それフラグ!?」
「そうね!まだよ!!」
怒涛の強襲から拡散衝撃砲の直撃を受けてをなお、未だ福音は健在。その機能を停止させてはいない。
増える敵機と波状攻撃、福音は離脱を諦め
『脅威レベル上昇 《
両腕を左右いっぱいに広げ、さらに翼も自身から見て外側へと向けた。
その刹那、エネルギー弾の一斉射撃が始まり眩いほどの光が爆ぜる。
防御するには難しい全方位攻撃、防御パッケージを付けたシャルロットと
受け継いだT
しかし、彼女達の
光が爆ぜた瞬間、今度は彼女らも福音も含めて海から立ち上った多量の水柱と水飛沫を浴びる事になった。
「全機 ―― 一斉攻撃」
「「「狙い撃つ(よ/ますわ)!!」」」
「箒!行くわよ!!」
「委細承知!!」
光子だろうが粒子だろうが熱線だろうが、多量の水はエネルギーを減退させる。
事実、水の中に居ると思わせる量の水柱に閉じ込められた福音のエネルギー弾は最低でも
一撃必殺の威力から減退してしまった。
それは学園側のメンバーも同じであるが、質量兵器の運動エネルギーならばそこまで減退しない。
その為の全機
今回が装備試験運用 兼 臨海学校だった為コトブキカンパニーから多種多量の
そして、水柱の仕掛けは海中に仕込んであった簪のリモートミサイルである。
福音の《
箒と鈴を除くメンバーは一斉射撃をし、二人はそれぞれ上下から福音へと突撃する。
全方位攻撃をし、足の止まった福音は一斉攻撃を仕掛けたと思ったら、仕返し返された。
何とか緊急離脱を試みるがもう時すでに遅し。
「「これで!!」」
上下から来た箒と鈴の狙いは翼-頭部に接続されたマルチスラスター《
拡散衝撃砲とバズーカでダメージを与えすれ違い様に刃を突き立て翼を叩き切り、破壊した。
さらにその場で回転し福音本体へ戦術迫撃刀『テンカイ』と双天牙月による斬撃によって斬り捨てられる。
「「終わり だ / よ!!」」
翼をへし切られ、本体も斬り払われた福音は海へと落ちていく。
ISにはPICがあるが、機動力を司っていたマルチスラスターを失い本体もダメージを負った福音は体勢を立て直す力も無かったようだ。
今までの激闘が嘘の様に静まり返り、誰もが勝利を思い込んだ…その瞬間、海面が強烈な光の
球状に蒸発しそのままの海の中心で、紫電は迸りながら『
「一体、何が起こっているんだ…これは!?」
「福音――エネルギー値急上昇?」
「もしや…まずい! 『
ラウラは福音が
今更だが、福音は
敵意と異様な雰囲気を感じ、各ISも操縦者も警鐘を鳴らす。
しかし―――遅い。
『キャァァアアラァアアアア・・・!!』
まるで獣の咆哮の様な声を発し、先程までの位置――即ち、彼女らの中心へと舞い戻った。
一瞬の隙を晒してしまった彼女達だが中心位置へと来たのを幸いにと、また一斉攻撃を仕掛ける。
でも、攻撃は届かなかった。福音はその場で回転し、頭部-元マルチスラスターがあった場所から
エネルギーの羽が舞い散り、光り輝く羽を伸ばして雄大に佇む『
――戦闘開始。
どうも、二ヶ月ぶりです。
本当に色々とグダっておりここまで掛かってしまいました。
どうもスミマセンでしたぁあ!!OTZ
いやね…仕事内容と場所は変わらないのに所属会社が変わったりね。
元所属会社の退職関係に関するクソ対応とかね。
ウチって下請け会社だから、職場提供している大元会社のクソ采配とかね。
とにかく、二か月前から仕事関係で気力が下がっていた…との理由もあるにはあります。
そのストレスのせいか、スター〇ウンドにハマっていたってのもあったり…。(;^ω^)
SSも
銀の福音戦は書きたかった場面は色々と妄想してたので、話自体は脳内にあります。
…が!それに仔細に書き込んでく作業で結構、詰まるんですよね。
イメージと文章力との差異や細かい所の描写付け等で時間がかかったりするんですよね。
とにかく、次は最低でも月単位で間が空かぬ様にしたいです。(((゜Д゜;)))
あぁ…早く、俺式の白式
あ、『ヴ』って全角でしか入力出来ないんだァ…(逃避)
そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。