色々初っ端から改変・・・いや改悪かもしれませんがなされています。
そこらへんはご了承ください。
では、どうぞ御ゆるりと。
ワイワイキャッキャっと姦しい新入生の女学生たち、その中で一際ご機嫌な人物がいた。
光の加減で薄い水色に見える長くて腰下まで届く髪を二つに分けていて、体をゆっくりと左右に揺らし鼻歌まで聞こえてきそうだ。
「ねぇねぇ?なんでそんなにご機嫌さんなの?」
「んっそれはね、ボクの大好きな人が来てくれるからなんだ!ところで君は?」
「ん~、私?私はね~布仏 本音っていうんだ~」
「布仏さんか、ボクの名前はチェーロ・プニャーレだよ」
「チェーロ、ちぇろんだね~。私のことは本音で良いよ~」
「ちぇろん?それってボクのあだ名?」
「うんっそうだよ~」
「そうか、改めてよろしくね本音!」
「えへへ、よろしくね~ちぇろん~」
こうして、交友を深めている女学生の達が沢山いる中ただ一点気まずく異物と思われる人物が一人・・・
実質上女子高であるIS学園で唯一の男子である人物はまるで借りてきた猫、いや針のむしろに居るようであった。
そんな彼を本音は指差し、チェーロに問う。
「ちぇろん?大好きな人って彼のこと~」
「え、違う違う断じて違うよ」
「え~、じゃあだれ~」
「…あの人は遅れるみたいよ」
「あ「ん~だれ~?」」
本音とチェーロの問答に口を出したのは、髪の色素がやや薄いのか黄土色のショートカットをした女学生だった。
チェーロは彼女が後ろ側に居たため首を後ろへ倒し応対する。
「あ、轟ちゃん。それホント?」
「ええ、本当よ」
「ね~、だれ~?」
共通の話題で通じ合う二人に機嫌が斜めになる本音。
そんな本音にチェロは苦笑してこの女学生を紹介し始めた。
「え~と、この人はボクの姉妹的な人で名前は」
「
「ふ~ん、いかちゃん・かづちゃん・とどちゃん・どっき~・・・・う~ん!?」
「確かに轟ちゃんはあだ名付け辛いよね」
「では、ご~らいお~「待ちなさいっ、それは危険よ!?」ん~?じゃ、づっち~で」
そうやっているうちに朝のSHRになり、背は小さいが胸の大きい女性が教室に入ってきた。
自らを副担任と紹介し、生徒たちに自己紹介を促す。
一人づつ名前と簡単な自己PRをしてついに注目が集まっている唯一の男子生徒・織斑一夏の番になったが
「……(汗 …!い、以上です!!」
名前を言っただけと成ってしまいクラス中がコケる。
その瞬間、板状の物を物凄く強打する音が響いた。
皆その音の方向に目を向けると、男子生徒が頭を押さえうずくまっている。
後ろには先程まで居なかった凛とした女性が出席簿を持ったまま立ちすくしていた。
どうやら、その手に持っているもので生徒の頭を殴りつけたらしい。
「げぇ!?トゥーハンド・トゥーガン!??」
「誰が黒い海のトリガーハッピーだ」
「がはっ!」
コントのような流れるように見事なノリツッコミ&ボケ、今度はクラス中が目が点になるが・・・
男子生徒の姉であり担任がどこかの軍曹のような亭主関白?宣言をすると、次の瞬間黄色い悲鳴の衝撃波がクラスを震わす。
「騒ぐな!さて、山田君HRを押し付けて申し訳ない」
「いえ、こういう時の副担任ですので。会議の方ももうよろしかったんですか?」
「ああ。では、ここからは私が行っていく」
このクラスの担任・織斑千冬が副担任・山田真耶からHRを引き継ぐ。
このまま進むかと思いきや、
「さて、このまま続きといきたいところだが諸君らに紹介しなくてはいけない者がいる。入れ。」
そう織斑千冬が言うと、黒板側の出入り口が引き開けられた。
そこから一人入ってくる。
姿はこの学園の制服ではなく深い青のリクルートスーツ、手が見えたが薄い革の手袋で肌が見えない。恰幅は太めだが太っている太さではなく確りとした体つきだ。
体型からして驚くことに織斑一夏以外にもう一人男性がこのクラスに来たのだ。
だが、驚くことはソコではない。
頭が銀色だ、頭部と顎が尖っている、顔のほとんどをバイザーで隠している、いや・・・バイザーの奥でグポーンと青く光るモノアイが・・・・・
そう、頭部がロボ・・・
ロボ人間がクラスに入ってきたのだ!?
しかも、この感じからしてクラスメイトとして!!
この光景に誰も声が出ない、皆ほうけてしまった。
「え~、諸事情により遅れました。
一応、ロボ人間?が自己紹介をするとクラスメイト達は互いに目線を交せ合う。
皆、オイお前がツッコメよ。いやよ。だったらアンタは?嫌に決まっているでしょ、と無言で押し付け合っていた。
そんな中、沈黙を破る声が一つ。
「はいは~い」
「なんでしょうか、萌え袖の君」
「布仏 本音で~す。ロボットさんのアーキテクトマンってなんですか~?機体名?」
沈黙を破ったのは布仏本音、彼女であった。
しかし、クラスの心情はほんの一部を除きこうであろう。
(((ツッコムところソコ!?)))
「アーキテクトマンは会社の広報用の芸名だ。ちなみに私はロボでない。被り物だ」
(((被り物なんだ・・・)))
「ん~、とうちゃ「パパっ、パパ!パパ~~!」んさん、ほえ?」
「「「パパァっ!!??!」」」
ある種の衝撃発言によりクラス中が同音同意を発した。
衝撃発言の主はチェーロでとても嬉しそうに手を大きく振り彼に向かってアピールする。
同じように肘をつき片手を上げて控えめに振る轟も嬉しそうだ。
クラスが混乱の渦中となり収拾がつかなくならなくなる寸前で千冬が動く。
「騒ぐな!落ち着け! 十千屋、説明しろ。このままでは私はお前を未成年者保護法違反としてお
前を捕まえなければならい。そして・・・チェーロ・プニャーレ!授業参観の子供みたいにいつ
までもはしゃぐな!!」
世界を取った女傑の一喝に皆が静まる。
特に名指しで怒鳴られたチェーロは半泣き状態だ。
クラスに沈黙が降りるとようやく十千屋が弁明を始める。
「ええと、はい。チェーロと轟、他にもいるのですが私のことを父親のように慕ってくれる子達が
いるのです。その度合いは先ほどの事でご存知になったかと」
「…っ、毎年のバカ以外にも頭が痛くなる要因があるというのにまだ追加されるのか。まぁいい、
他に言う事はあるか」
「あぁ、他ですか。んと、この被り物と手袋は酷いケガの痕を隠すものでもあります。あと、広報
用なのは本当ですから」
そのように十千屋が返答すると、同じくほんの一部を除いた生徒たちはとりあえず納得する。
これ以上触れると何も進まないから放置しようと。
この瞬間からIS学園、果てはまた世界が激動を迎える
この世界の異分子、外来者=十千屋雄貴…IS学園に入学する。
この年で23歳と成るのだが・・・・・
ここまで読んでいただきありがとうございます。
第二話はいかかでしょうか?
一応、オリ主対セシリアまで書き終えて貯めていますのでそこまでは2、3日の感覚で投稿したいと思っています。
感想や批判も受け付けたいと思っているので。
さて、一応半オリジナルキャラの名前ですが、趣味で買ったファンタジー・ネーミング辞典を使っています。
この子だと、
チェーロ・プニャーレ
チェーロ:イタリア語で『空』
プニャーレ:イタリア語で『短剣』
雷 轟
この子は使う機体をまんま逆にしただけ、その機体には同型機・姉妹機がいるためです。
とまぁ、こんな感じ。
いずれオリジナルや改変・改悪?した設定は纏めて載せようかと思っています。
それでは、今回はここらへんで。
そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。