ソコまで展開は進みませんが…
では、どうぞ御ゆるりと。
さて、縁とは不思議なものだ。
何処からか繋がり、何処かで再び合いまみえる。
一人だと思ったら誰かに繋がっていた。
誰かに繋がっていたと思ったら、自分にも繋がっていた。
あぁ、なんとも不思議なものだ。
今日も朝から1年1組は騒がしい、まぁ年頃の女子生徒なんてそんなものだろう。
今回の話題は個人用のISスーツである。IS自体はそのままでも使えるが、その補助をするISスーツを纏った方が効率よく動け、尚且つスーツ自体が保護機能が高い。
しかし、そんな事よりも自分のISスーツという事実が彼女らにとっては大事なのだ。
「そーいえばー?ちぇろんのISスーツっておりむーと一緒で違うね~
・・・あれ?ことぱんの人達全員違うや~」
「んー、本音。ボク達のスーツってISスーツじゃないからね」
「そう、私達のスーツは元々FA用に使われていた物。
別にISでも使えるからそのまま使っているだけよ」
「おー、そうなのかー」
さて、本音が気づいたようにコトブキカンパニー全員が普通のISスーツと違うものを使っている。
以前にも何処かで語ったような気がするが
力場や吸い付くように付くISと違って、それらのパーツを使ってパーツ同士がロックされる仕組みだ。更に元から装甲が付いているのでISスーツよりも防御力が高く、いざという時の為に軽いパワーアシストまでも付いているのだ。これらの事からISスーツよりもより実践的なスーツだと言えるだろう。
ちなみにFAや
暫く朝の騒がしい時間が流れていたが、教師たちの登場により一旦は落ち着いた。だが、直ぐに騒動の火種が投下される事になる。
それは千冬が各自のISスーツ申し込みの注意事項を話した後であった。今度は山田先生が連絡事項を言う。
「はい、今日はですね…なんと転校生を紹介します!しかも二名ですよ!」
「ふぇ・・・?」
「「「「ええええええ!?」」」」
山田先生の発言にクラス中がザワめきたつ、学生にとって転校生とはちょっと特別な存在だ。しかもここは、ほぼ花の女子高生だけのIS学園。噂好きの彼女らにとっては又とないネタであろう。
しかし、そのザワめきは一人目の転校生が教室に入った途端にピタリと収まった。それはそうであろう、何せ…
「シャルル・デュノアです。フランスから来ました。この国に来たのは初めてなので
不慣れな事が多いと思いますが、皆さんよろしくお願いします」
自己紹介をした彼の第一人称は『ブロンドの
そして、華奢な体つきと中性的な顔立ちがより美形を拍車を掛けている。まさしく誰が見ても貴公子と感じるだろう。
そんな、彼の登場に女子生徒たちは・・・
「きゃ・・・」
「はい?」
「「「きゃぁぁあああ―――っ!!」」」 ボスンッ!
狂喜乱舞した。まぁ、そうなるな。
「男子!二人目の正真正銘の男子
「しかもウチのクラス!しゃーっなろぅ!!」
「美形!守ってあげたくなるタイプなのね!!嫌いじゃないわ!!」
「受け!?攻め!?リバーシブルが捗るわ!」
「よしっ!コレで同年代の掛け算も捗るわーー!!」
大音声のため、クラスが物理的に震えた。
騒いでる本人達は平気なのであろうが、この騒ぎについて行けてない者達は被害を被る。それは、カンパニー関係者と一夏と箒、教師組も含まれるだろう。
箒は耳を両手で塞ぎ、轟はさらにうつ伏せておりチェーロは放心状態だ。一夏も同じような様子であったが、一番の被害者は十千屋である。なにせ、ロボメットの耳に当たる様な箇所から少量の煙が吹き出ているのだから。
「・・・・・・師匠、大丈夫なのかソレ?」
「ボスボスボス…生身の耳は何とかな。しかし、メットの集音器等へんがイカれた。
ウチの女子生徒たちはソニックウェーブでも出せる音響兵器か何かか?」
「あー、騒ぐな。静かにしろ。あと、十千屋はその煙を何とかしろ。火災報知機が作動する」
一般的な女子とは言い難い千冬は、十代女子の反応が鬱陶しいのか面倒くさそうにボヤきながら注意した。
さらに山田先生が注意ともう一人の転校生の自己紹介を促すが反応が芳しくない。
その転校生は、シャルルを金色だとすると彼女は銀色という風に対比できるだろう。
髪は伸ばしっぱなしだろうが、白に近い輝くような銀髪。レンズが付いている何処かサイバーチックな黒眼帯、開かれている片目は赤いが冷たさを感じさせる。
体格はかなり小柄な方であろう、男にしては小柄なシャルルよりも小さい。だが、その身から放たれている冷たく鋭い剣呑な気配が実際よりも大きく見せている。
佇まいからその第一人称は『軍人』と感じさせられるが、間違いではない事は直ぐに分かる事になる。
未だに口を開かず、教室の女子達を何処か見下した様な諦めた様な目線で見ていたが、静かになり誰かが沈黙が重いと思い始めた時にようやく口を開いた。
「織斑教官…いえ、この場では織斑教員と称した方が宜しいでしょうか。私の番で宜しいですか」
「ふぅ…ああ、お前の番だラウラ。しかし、言い直したようだが私はもうお前の教官でもないし、
此処ではお前も一般生徒だ。私の事は織斑先生と呼べ。此処ではソレで統一している」
「了解しました、織斑先生。ドイツ軍『
ラウラ・ボーデヴィッヒだ」
「・・・・・・・」
クラスメイトは沈黙して名前と学園前の所属以外の内容を待っているが、ラウラはまた口を閉ざしてしまった。
そのような空気にいたたまれなくなったのか山田先生が出来る限り優しく問いたが・・・
「あ、あの…以上でいいのですか?」
「以上だ」
彼女の無慈悲な返答に空気は変わらず重いままであった。
このまま重苦しい雰囲気のままかと思われたが、一夏とラウラの目線が合った時から事態は急変する。
行き成り彼の席へツカツカと歩き出したら、何処から出したか不明な小柄な彼女の身の丈ほどあるハリセンを取り出し、一夏へ下から振り上げた。
「はぁ!」
「くっ!?「一夏、起をつけ!」はい!?」
「
バシン!「ぷっ!?」パァン!「ペぇっ!?」
振り上げられたハリセンに一夏は身構えようとしたが、何処から飛んできた起立の声に身を固めてしまう。無論、そんな事をすればハリセンがあご下を跳ね飛ばし、更に振り下げる事によって続く二連撃目を脳天に叩きつけられた。
突然の出来事に周りは唖然になり、ビシッとハリセンを一夏に向けるラウラが妙に浮く。
「ふっ、悔しかったら私に認めさせてみるがいい軟弱者。
あと、ナイスアシストでしたおやっさん」
「あー、ラウラ…一応、コピー用紙から羊皮紙レベル位まで丈夫に成った。
と、いうかしたんだが」
「その程度では生温い。あと、おやっさん。この得物を返すぞ」
「あー、はいはい」
「師匠…コイツと知り合いだったんですか」
「まぁ、入学する半年前くらいにドイツに居たからな」
ラウラは挑発的にそう言うと、知り合いだったのか十千屋との話に移った。二連撃を喰らった一夏はというと叩かれた部位を擦りながら会話に入り込む。
十千屋とラウラの付き合いは彼がIS学園に入学する半年ほど前、今から約一年ほど前くらいになるだろうか。FAの導入を決めたドイツ軍に現地スタッフ兼FAの教導官として出向したのが始まりである。
当初はIS側といざこざを起こしたが、彼が全てを巻き込んで平定したため無事解決し協力関係を結べるように成ったのであった。
「師匠?おやっさん、この軟弱者を鍛えているのか」
「そうだ。一般人の癖が抜けないから、鍛えていたら弟子分みたいに成っていてな」
「ふっ、ならば私の方がおやっさんに鍛えて貰った時期が早い。私を敬え、軟弱者の弟弟子」
「…くっ、このぅ・・・」
「パンパンッ 旧友を温めるのはその辺にしておけ。では、HRを終了する。
今日は2組と合同でIS模擬戦闘を第二グラウンドで行う。各人着替えて集合だ。解散!
あと、織斑。同じ男子だ、デュノアの面倒を見てやれ」
喧嘩腰に成りつつあった両者に割入ったのは千冬であり、彼女はHRを終わらせる事で勢いを折った。そして、一限目の授業内容を告げると生徒たちは移動を始める。
シャルルの面倒を頼まれた一夏は、男子の着替えは面倒になっているので手を取って急かすように出て行く。その際にシャルルは何処か妙にソワソワしていたが、十千屋はカメラアイ越しに注視していた。
「どうした、おやっさん?」
「いや、なんでもない。それよりも、『おやっさん』て何だ?
まぁ、俺の事を指しているのは分かるんだが」
「ぬぅ…年上の男性で、まるで父親や叔父の様に導いてくれる人物を
親しみを込めて呼ぶ呼称だと聞いたのだが」
「……誰にだ」
「クラリッサとアントンだが?」
十千屋は先程から『おやっさん』と呼ぶラウラに何故そう呼ぶか聞いてみると、このような答えが帰ってきた。それに彼は頭を片手で押さえ天に向かって仰ぐ。
クラリッサはラウラの所属する部隊の一人、
アントンはドイツ軍FA部隊『
彼は訂正しようとしたが、既にドイツ軍では広まっていた為に遅く不可能であった。
「…私も気に入っていたのだが、訂正したほうが良いのか?」
「いや、広まってんならもう遅いだろう。それに内容自体は間違いじゃないし
…イメージ対象は初老の男性という以外はな」
「あぁ!転校生と織斑くんを発見!!」「しかも同時出現だとう!?」「者共!!出会えぃ出会えぃい!!」
「おふぅ!?手、手ぇ繋いどる!!」「黒髪と金髪のコラボレーション!ご飯が進むでぇ!」
ぶぉおおん!ぶぉおおん!キャーキャー!ワーワー!\オーモイーガー/
「……だいぶ騒がしいみたいだな」
「はぁ、なんとかしてくる」
「うむ、私は先に現地に行っていよう」
先に出て行った一夏とシャルルであったが、女子生徒に行く手を防がれ立ち往生していた。その物言いはまるで武家屋敷。
イケメン男子に飢えた女子生徒が群がりそうになる今、いまいちピンとこないシャルルに一夏は事情説明をすると正面突破を試みる。もし、失敗すれば
物凄く無駄な決心で突破しようとした彼であったが、
「喝っ!!」
この一言で、全ての動きが止まった。正体は十千屋である。彼はロボメットに内蔵されている拡声機能で声を大きくし、一喝して騒動を止めたのであった。
だが、教室から出てくる彼に誰もが皆が蹈鞴を踏んだ。何せ、彼から放たれる覇気が身に突き刺さる様な感覚がしたからである。まさに修羅か羅刹、本物で本当の意味で修羅場を知らない生徒達にとっては恐怖でしかなかった。
「「「……!」」」
「
「「「はいぃいいい!!」」」
モーゼが海を割ったように廊下で騒いでいた多数の生徒達が両壁際に寄る。その中で、女子生徒達と同じようにビビった一夏とシャルルが居たので、十千屋は一夏の襟を掴むとそのまま彼に繋がれてたシャルルも一緒に男子更衣室に向かった。
彼が通り過ぎていったその後、生徒達は腰を抜かしてヘタリ込んでしまう。今まで感じた事が無い本当の気迫というものに驚愕し、千冬と同じ様に怒らせてはいけない人物としてこの学年に彼の存在が広まっていったのであった。
ようやく、男子更衣室に着いた三人は着替えに入った。一夏は豪快に脱ぎ捨ててISスーツを着ようとするが、何故か視線を感じる。その感覚を辿ると元はシャルルであった。
「シャルル?なにジロジロ見てんだ…って、着替えるの早ぇなぁ」
「あ、うん!?ごめんね。そんなつもりはなかったんだけど。
あと、着替えを見られるのはちょっと…ね?」
「う~ん?男同士なんだからソコまで気にしなくてもいいと思うんだけどなぁ」
「一夏、それは減点行為だ」
「師匠?」
シャルルに一夏は軽く問い詰めてみるが返答はたどたどしくて、いまいち納得が得られない。そんな時、ロッカー越しから十千屋の声が届いた。
彼は全身の傷跡が酷いのを見せるのは余りよろしくないという事で、人の目に見えないロッカーの向こう側で着替えているのである。
「一夏、素直で明け透けなのはお前の美点だが『親しき仲にも礼儀有り』つまり、
デリカシーが足らんぞ?」
「うっ…」
「体にコンプレックス持っているのは女子だけじゃないぞ。男子だってそうだ。
俺は傷跡を余り見せる物だとは思わないし、もしかしたらシャルルは
自分の体付きが華奢なのを気にしているかもしれないだろ」
「おふぅ…」
「あと、前にも言ったような気がするがズケズケ自分の感覚だけで歩み寄らない。
さっきのやり取りを腐女子が見ていたら『ホモはせっかち』とか思わるだろうな」
「ぐふぅっ!…ごめんな、シャルル。俺が無神経だった」
「そ、そこまで謝らなくてもいいよ!僕は大丈夫だから」
「重ね重ねすまねぇ…」
「…ほれ、とっとと気を取り戻せ。時間が迫っているんだからな」
十千屋の説教にヘタれてしまう一夏であったが…いや、本当に土下座寸前であったが、彼に急かされて着替えの続きを行った。一夏が着替え終わると3人は小走りでグラウンドに向かう。
「はぁ、何で二人はそんなに着替えるのが早いんだよ」
「…一夏もしかして、着替えの時全部取り替えてる?」
「そうだけど?」
「遅いはずだな。ISスーツは基本、ウェットスーツみたいな物で
着替えやすいものじゃないからな」
「いや、それは実感してるけどさ。何で師匠も早いんだよ。
師匠の方が完全にウェットスーツじゃないか」
そう、一夏とシャルルは腹や肩が露出する様なタイプのスーツで、十千屋はウェットスーツというよりも厚めでプロテクターみたいな部位もあるのでドライスーツみたいである。
だから、十千屋の方が着替えるのは時間が掛かるハズなのだが、何時も一夏よりも先に着替え終わっている。その答えとは、
「いや、授業があったりISを使用すると分かってる日には初めから下に着ているからな?
あと、背中のピアスの関係で着てることも多いが」
「うん、僕もそうしているんだけど…一夏はしてなかったの?」
「くそぅ、そんな小ワザがあったなんて。次からはそうするよ…」
ISスーツは直接肌に着けるものなのでインナーとしても優秀である。その為、そのまま着ていて生活していても不快感が無いくらいだ。
その為、生徒は最初から着てくるのが習慣となっていたが彼はそうでなかった様である。
一夏はそれを聞くと次からは初めから着てくるよう決意するが、一つ忘れてならないことがある。…下着を持ってくるのは忘れないように。
やはり、感覚は水着などのスポーツウェアなので全部終わった後は脱ぐのが普通だ。
その為、下着を忘れると…とても残念な気分になるだろう。
ところ変わって少し前の教室…の外。
女子生徒たちがチラホラと着替え終わって移動中の時の事だ。
集まって移動しているのは何時ものメンバー+αである。そして、会話の内容は先ほどの事であった。
「はぁ?
「ああ、そうだ。
「うっ、それは…アイツが悪いのよ!結果的によ!結果的に!!」
「でも~、かんちゃんの事もあるから~…又しても~が正解だねぇ~」
「本当に女性関係のトラブルが絶えない方ですわね、一夏さんは」
そう、一夏がラウラに因縁が付けられた事である。その時の様子から、千冬と十千屋の関係者でもあると分かったが一夏に難を付けていたので、たぶん千冬関係が原因だと推測できた。
特に鈴は千冬が有名になった後の一夏の周りの様子を知っているので、ラウラが千冬の親派である事は想像できた。偉大な人物が自分の身内にいると比較対象にされるというのはよくあることで、彼もそうである。
千冬と比較されたり、肉親であるために憧れや妬みも受けたこともある。その様子を知っていたので今回の件は元の原因を辿れば千冬に行き着くだろうと結論付いた。
「でも、今までの経緯から…トラブルがToLoveるになって
…大変ね、貴女たち」
「「「いや、それは…(無い、と言い切れないのが一夏の恐ろしいところ(ですわ)!?)」」」
轟のこの言葉に一夏ラバーズに戦慄が走る。そう、こんなトラブルは一夏にとってのフラグかも知れないと勘づいたのだ。
彼のフラグ構成力はギャルゲー並なのは今までの経験で分かっている。だから、コレはもしかすると?の不安が拭えないのだ。
「ふぅ、そんなに気に成るのだったら早く告白すれば?何で知ったか忘れたけど、
《恋は戦場》とか《女は恋に関しては『常在戦場』》うかうかしていると寝首欠かれるわよ」
「いや…あたしはぁ///」
「ぬ、ぬぅ…///」
「そう、アッサリと分かって下さる方ではございませんわ ハァ」
ヘタれるラバーズに対して轟はため息がでる。人の恋路に手を出して馬に蹴られるのは勘弁なのだが、こうもいざという時にヘタれる癖に嫉妬からくる行動が過激なのは見ていて相手側が不憫に思える。
今までの彼女ら(特に箒と鈴)の行動を見ると、放置してこじらせると事件に成りそうなので手助けをしていたが…どうにもこうにもこの様子ではと。そのせいである事が彼女の頭に浮かんだ。
「もういっその事、ウチらの家や国を習って貴女たち全員が
一夏の《セックスのフレンズ》なってしまった方がいいんじゃないかしら」
「「「`;:゙;`;:゙`;:゙;`;:゙;`;:゙`;:゙;`(゚ε゚;)ブハァッ!?!?」」」
「そうなったら『ケダモノはいてもノケモノはいない』わよ」
「すっごーい!『ズッコンバッコン大騒ぎ』なんだねぇ!なんちゃって(//∇//)」
「ふわああぁ!いらっしゃぁい!よぉこそぉ↑さかんなちほーにぃ~~!」
「ようこそ『
余りにも超上級者向けの提案に聞こえていた全員が一斉に吹き出した。まぁ、当然である。
どうやら、轟もコイツらの恋愛事情に疲れていたようだ。
その日の就寝前の自由時間。午前中の轟の発言に興味もった生徒たちが彼女に聞いてきた。
まぁ、年頃の少女がそういう事に興味があっても可笑しくはないだろう。むしろ…おかしいのは轟の方であった。
聞いてきた彼女たちはキャーキャー(≧∇≦*)ワーワー(o ̄∇ ̄o)♪黄色い悲鳴で楽しめるようなモノだと思ったのだが、出された話は斜め方向へ飛び抜けていった。
実は轟は前に話した様に処女であるが、リアハからはその手の手解きは十分すぎるほど受けている。その為、リアル生々しいの男女の情事が赤裸々ツラツラと話されたのだ。
誰もが赤面となり、その日の夜は悶々として寝付けなかったであろう。
「ね、ねぇ…ちょっと普通の少女にはキツかったんじゃない?轟ちゃん」
「まだ猥談で済まされるレベルよ。これが素子姉さんだったら即アウトよ。
きっと『真実の愛はここにある (d'∀')』とか言って自分のハ●撮りビデオを渡すわ」
「あーうー…それはそうだけど」
「私達の恋愛観や性事情が特殊なのは理解してるわよ。でも、ソレがどうしたのよ」
「うん、轟ちゃんがちゃんと常識持っているのは知ってるよ?
けどさ、十代の少女でアノ内容はどうかと( ̄▽ ̄;)」
「……そうね」
やはり、十千屋ファミリーはあらゆる面で普通じゃないようだ。
その後、十千屋は『最終鬼畜ロボヘッド』としての噂が加速したのはしょうがない事であろう。
はい、コレで原作メンバーがだいたい揃いましたね。
さて、転校生の二人ですが…ラウラは最初からかなりテコ入れが入っており、性格はある程度丸くなっています。が、スパイダーマンの名言『大いなる力には大いなる責任がある』を意識してまして、IS関係者となっているのに呑気な一年生やニブチン一夏は今は余り好ましく思っていない状態です。
シャルは別の所からテコ入れをしようと思っているので、現時点ではほぼ原作通りです。
そして、ラウラが丸くなっている分…別の方面から事件は起こりますので、楽しみにしておいてください。
では、今回は此処まででございます。
そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。