IS×FA 遥かな空を俺はブキヤで目指す   作:DOM

23 / 70
前回で言っていた通り、たっちゃんのアレなお話です。
描写はギリギリセーフだと良いのですが…(汗
筆者のチキンレースが始まる!?

では、どうぞ御ゆるりと。


IS×FA22ss:水着は旧スクよ!(`・ω・´)

 好奇心猫を殺す、と言う諺があるわよね?

 何故、いきなりこんな話をするかというとね…されちゃったのよ、私。

 殺されてないけど、いえ…飼い殺されたというべきね。

 全部奪われ、全部与えられた。そんな、粗末な話よ…今回は。

 

 

 ここは生徒会室、居るのは2名で今は珍しい光景がひろがっている。普段は仕事をしない生徒会長-楯無が一心不乱に仕事をしているのだ。

 ただし、ガリガリ擬音が聞こえるような勢いでやっているかと思うと、いきなりボスンッと音が聞こえるかのように顔が真っ赤になり、頭を掻いて振り乱しながら奇声を上げる。と、思いきや いきなり吹っ切れたような誤魔化したような感じで仕事に没頭する。

 それはまるで仕事に集中して何かから逃れたい一心のようであった。

 そんな様子を更識家の従者の一族であり、生徒会会計の布仏(のほとけ) (うつほ)は仕事の残りも順調に無くなってきており、何時もサボられているペースでも許容範囲内になってきているのでそろそろ落ち着かせるか、と行動に出る。

 

「楯無生徒会長…お嬢様、いい具合なので一息つきませんか?」

 

「ダメよ!虚ちゃん!!次の書類を持ってきて!!!」

 

「はぁ、お嬢様いくならんでも焦りすぎでは?そんなことではミスが出てしまいます」

 

「うぐぅ!?」

 

「もしかして、なにか嫌な…と言うよりも恥ずかしいことでも思い出したか、

 夢にでも観ましたか?」

 

「あ…」

 

「あ?」

 

「あうあうあぅーああぁああ!?!」

 

「おっと…」

 

 どこか暴走している楯無を虚が嗜めると、一気に何かが弾けたのか楯無は上体を反らしたのち机に向かってうつ伏せになった。そうなる前に虚はタイミングよく処理されていた書類をどける。

 うつ伏せたあと楯無はずっと謎の言語を漏らし続けた。この様子に虚は肩を落とすと、心当たりのある事を言ってみる。

 

「もしかして、十千屋さんの所に探りに行ったあと浴衣姿で朝帰りした時の事ですか」

 

「(ビクン!Σ(o;TωT)o)あうぁうぁ~(ToT)」

 

「はぁ、何を仕出かしたのか話してみてはどうですか?

 そうすれば少しは気が楽なるかもしれませんし、私は言いふらしたりはしません。

 寧ろ、聞かなかったことにしてあげます」

 

「(コクコクコク…)」

 

「分かりました。では、紅茶でも淹れてきますね」

 

 そう言って虚は紅茶を淹れ始め、楯無の前に持ってくる時には彼女は幾らか落ち着いており紅茶を啜りながらポツポツと語りだした。

 

 

 

(ここからは彼女-楯無の視点でお送りします)

 

 

 えぇ、アノ日…私は十千屋雄貴の事を直に探りに行ったのよ。第二男性装着者ととても珍しい人ではあるけど、背後関係を調べるとホコリどころか雪崩だったわ。

 ISの陰に隠れているけど、機動性は負けずISには出来ない量産性と人を選ばずに使える兵器-FAを取り扱っている企業、コトブキカンパニーの実質的な重鎮だったんですもの。

 しかも、私の家にも負けないくらい後暗い所が見え隠れしていたわ。学園の安全を任されている私にとって、不確定要素はどうにかしなければいけない。

 そんな訳で、いつもの調子で相手を空回りさせてイニシアチブ(主導権)を握ろうとしたのよ。彼が部屋と言うより拠点にしている船に潜り込んで、寝室で待っていたわ。

 

「は~い、ご飯にする?おフーローは~、終わってるわよね~。じゃあ、私にする?」

 

 男を(からか)うなら肌エプに見える、水着エプロンで待ち構えて新妻三択で揚げ足を取ろうとしたのよ。まぁ、最初はそっ閉じされたのは予測通りだったんだけどね。

あと、水着は旧スクよ!(`・ω・´)

 その次からが…ある意味、今までの私の人生の中の最大の汚点だったわ…

 

「あぁ、夜にいきなり『そちらの学園生徒会長が痴女的な格好をして、寝室に居るのですが

 どうしたら良いでしょうか』と十千屋夫人から連絡来たのはそのせいですか」

 

「ヴぇ?そんな事があったの…」

 

「はい、お嬢様。それで私は『最近調子に乗っているので、キズ物に成らない程度だったら

 ヤッても良いですよ』って、返したんですよね」

 

「虚ちゃ~~ん!?貴女のアナタのせいだったの!?私があんな目にあった諸原因は!!!」

 

 (ガックンガックン・・・)「お嬢様、あまり揺らさないでください。で、その後どうなったんですか」

 

「くぅ~、この屈辱は…えぇ、その後は―――」

 

 扉の前には居る気配はしてたから、また身構えていたのよ。でも、生で見ると傷跡とかの迫力があるわねぇ。闇夜でいきなりであったら山田先生だったら泣いてるわね。

 まぁ、それはさておき…またゆっくり扉が開いたから、次のネタを言ったの。

 

「私ですか?私ですか?そ・れ・と・も…わ た し?」

 

 いや~、私的には最大級の出来だったと思うのよ。タップリのあざとさとちょっぴりのエロスでいい塩梅だったと思うわ!でも、今にしてみれば…彼、ものスッゴク生暖かく慈愛の目で見てたような気がするわね。

 まぁ、セリフもポーズもバッチリ決まったままで固まってると彼がゆっくり近づいてきて、脇と膝裏に手を差し込んだのよ。後はわかるでしょ?諸曰くお姫様ダッコってやつ。

 有無を言わさず抱き抱えられてちゃって、初めてのパターンだったから思わずさっきとは別の意味で固まったわ。そして、ベットに優しく下ろされて…覆い被されちゃった。しかも、ご丁寧に動きを封じやすい感じでね。

 そしたら、耳元で優しく囁かれたわ。

 

「全く、色々と思って来たんだろうけど…そのやり方は相手を選ばないと、ダメだよ?」

 

「は、はぃいぃぃぃ!?」

 

「それに、夫婦の寝室に…互いに体を綺麗にして共に床に入ろうとする夫婦のやる事なんて、

 分かるだろ?」

 

「……////(ボシュ!)」

 

「男の寝床に入ってきたイケナイ子は、罰ゲームだ」

 

「え、ちょっ…ムギュぅ!?」

 

 えぇ、思いっきり抱きしめられて胸元に埋められたわ。しかも、しかもよ!彼はタオルガウンだったからいつの間にか帯び取っていてほぼ全裸状態だったのよ!しかも、こっちはいつの間にかエプロンを取られてるし!?

 もう頭の中はパニックで真っ白…されるがままだったわ。頭撫でられ、頭頂部に顔を埋められて嗅がれたり、結構まさぐられたわね一番イケナイ所は無かったけど。

 でも、それよりももっとパニックになったのはアレよね…

 

「むぐむぐ…むぐっ!?むぅうう!!?(え、ちょっと!?お腹のらへんで

 何かが大きくなってる!?アレっと言うか何!?じゃなくて、ナニ!?

 どんどん固くて大きくなって熱い!?!)」

 

「…仕方ないだろ?こんな可愛い子が扇情的なカッコして、それを抱きしめてるんだから」

 

「むぐ!むぐ!?むヴぅううう!?(キャ!?キャアアアあああああ!?)」

 

 はい、未確認物体第一次接触です。もう、見えないのに体をピッチリくっつけてるのにそれを割って押し上げるナニかよ。もう、貞操の危機よりも未知への恐怖で一杯だったわ。

 まぁ、直ぐに助け…じゃないわね。次のステージへの中継ぎだったのよ、それは。

 

「ユウさん、何をしてるんですか?」

 

「ん?イタズラ猫会長へのお仕置き兼俺が楽しんでる」

 

「むぅう!(来た、助けが来た!)」

 

「もぅ、ユウさんたらっ!許可が下りたから私も楽しみます!!」

 

「むぅぅう!?(違った!引導引渡しだったぁあ!?)」

 

 もしかしたら、十千屋さんだけだったらあのまま抱き枕状態で済んだかも知れないわね。彼の奥さん、リアハさんだっけ?かなり過激だったわ。

 いつの間にか横向きになってた私たちなんだけど…ピッタリと身を寄せ合っていたのになぜか私だけ亀●縛りに縛り上げられていたのよ!そこからが本番の前哨戦なの。

 縛られたけど解放された私は、腰に手を当てられて寄せられながらしなだれかかる十千屋夫人-リアハさんを目にしたのだけど…凄い犯罪臭がするのよね。

 互いのガウンは帯を取ってほぼ全裸、身体中傷だらけの大男が少女にしか見えない女性を侍らしてる。頭の片隅でうぁ…って思ったのは決して間違ってなんかいないわよ。

 

「さて、生徒会長さん…う~ん、たっちゃんって呼ぼうかしら?

 これから貴方への罰ゲームを始めるわね」

 

「ふ、ふふ…何をするつもりかしら?」

 

「更識さん、真っ赤にして引きつった顔で言っても凄味はないんだが」

 

「う、うるひゃい!誰のせいでこうなっていると思ってんのよ!」

 

「まぁ、それは置いとくとして。たっちゃんって経験あります?

 ストレートに聞くけど…処女ですか?」

 

「な、なぁにを言ってるんですか!?」

 

「うん、ヴァージンですね。良かった」

 

「何が!?」

 

 アレな質問に声が裏返ったわね。何を聞いているんだこの人はと思ったのだけれど、次の言葉で私は言葉を失ったわ、行き成り『性教育』を始めるって言うんですもの。

 何故かって聞き返すと、私の家が対暗部用暗部だからってハニートラップの勉強もした方が良いんじゃないかとかほざき出したのよ。

 だから、男女の交わりを生で見て感じてさらに…

 

「色んな所が処女でも、男の人が満足できる作法も教えてあげますから実施で。

 …でも、やっぱりお尻の方を使えた方がいいのかしら(-.-;)」

 

「o(TヘTo) No!絶対にノゥ!一般的ヴァージンを散らすのも嫌だけど!

 アブノーマルの方も散らすのもイヤァーー!!」

 

「う~ん、流れで決めていく事にしましょうか?」

 

 で…遂に始まってしまったのよ。映画のアレのシーンみたいに先ずはキスから始まってだんだんディープに、互いの体をまさぐって…しかも、こっちに見せつける様な位置取りで続けてゆくの。

 はっきり言ってインモラルだから、目を背けたり何とか逃げ出したりすればいいのに目が離せなかったわ。

 

「なるほど、初めてAV(アダルトビデオ)を見た少年少女のようなものですか。

 結構衝撃的なんですよね、アレって」

 

「そんな例え要らないわ!って、虚ちゃんAVを鑑賞したことあるの!?」

 

「まぁ、それはさておき…直に見ただけでは先ほどの反応にはなりませんよね?」

 

 えぇ、遂に繋がる所からますますヒートアップしたわ。わざわざ私の顔の前で実況付きで接合して、じっくり始めたのよ。動きが目に焼き付き、臭いが鼻に付き、音が耳に残る…はっきり言ってもう現実感がなかったわね。

 そして、リアハさんが何を思ったのか一旦抜いて、寝っ転がったら私の頭をお腹に置いたの。そしたら、また続きが始まったのだけれど、彼女の肉越しに彼のモノを感じたわ。

 先程も見えていたけど、小柄な彼女には元々大きい彼のはキツイのよ。だから、うっすらとお腹に浮かび上がっていたんだけれども、今はそれを直に感じるの。体液を掻き回す音も彼女らの熱さも全て。

 今もずっと真っ白だった頭だっけど、終わりがきたわ。まぁ、スれば出るわよね…アレが。

 ボーッとする頭で終わったと思ったら…違ったわ。十千屋さんが寝転がり、彼女が受け止めたアレを垂らしながらウェットティッシュで彼のモノを拭いて、私の縄を解いて招いたの彼の腰元に。

 場面、場面が目に焼き付いてしまっているけど、目の前でそそり立つナニかは本当に衝撃的だった。呆気に取られている私の手を彼女が取ってソレを握らせたのよ。

 

「(や、やっぱり大きすぎない!?熱い!?硬い!?あ、でもけっこう弾力があるかも)」

 

「どう?ユウさんのって、やっぱり立派なんですって」

 

「あ、あぅ…」

 

「ふふ、じゃあ…ここからこういう風に握りながら……」

 

 見学が終わって次は実践なの。手でスったり、

 

「水着に穴開けてごめんなさい、でも…いいなぁ。私の大きさだと不可能なんですもの」

 

「(し、下からこっちへ突き抜けて…目の間に出たァ!)」

 

 胸で挟み込んだり、

 

「そう、しっかり太ももと付け根で挟み込んであげて…ん~湿り気が足らないかしら?

 んん、んあぁあ~」

 

「(彼のと私のとがピッチリキツキツ!?あぁ、そんなに垂らさないで~)」

 

 デルタゾーンに挟み込んだりしたわね。その合間合間に優しくゆっくりと愛撫されながら色々ヤらされたし、ヤられたわ。あ、でも…キス系と口でするのは止めてくれてたのかしら?まぁ、目の前でじっくり見せられたんだけど。

 彼のが何度も私達に降りかかって、私たちも自らのでヌルヌルになって、いつの間にか水着も脱がされてたし、絶頂()くたびに子供を褒める様に優しく褒めてくれて…本当に頭がどうにか成りそうだった。

 

「そして、お嬢様は…みさくら語を垂れ流しつつアヘ顔Wピースをしたと」

 

「ソコまで酷くないわよ!!せめてなんとか、『トロ顔 らめぇ…』くらいよ!

 って…なに言わせてるし、なにを言っているの!?」

 

「で、その後はどうなったんですか?」

 

「もうヤダ!この従者の今までのイメージが可笑しくなってるの!?」

 

 もうやだ…本当にヤダ。はぁ…色々と気力とか諸々が抜けてグッタリする私を優しく介護してくれて、お風呂で体を洗ってくれたあとは十千屋さんとリアハさんに挟まれてというか添い寝された所で記憶が無くなってるわ。

 唯一覚えているのは、凄く安心感があったこと。まるで子供の頃に戻って両親に愛されながら眠りについたような、そんな感覚ね。

 で、朝は来るものだけれど…今までの事がフラッシュバックして正常に頭が働かない私に、船に備えてあった浴衣を着せてくれて何か持たせてくれてから寮の近くまで送ってもらったのよ。

 

 

 

(これを持って彼女の回想は終わります。お目汚し失礼しました。)

 

 

「それで待っていた私を見た瞬間に張り詰めていた糸が切れて、泣きついた訳ですか」

 

「うぅ、もう本当に最初から最後までもう、いやぁあぁあ!!」

 

「はいはい、ある意味で辛かったですね。まぁ、こうして話せるのならば

 トラウマになってなさそうですし、羞恥心はいずれ時間が解決してくれます」

 

「はぁはぁ、それにしても虚ちゃん。反応からさっするにこの手の話は慣れてるのかしら」

 

「まぁ…その手の教育は、更識家と布仏家の暗黙の了解の(たぐい)のせいでしましたし」

 

「え、何それ。私知らないんだけど」

 

「あら?知らないんですか」

 

 虚の語る内容はこうだ。更識家も布仏家も昔から有り、アレな家系でもある。そのため現代日本の世間一般から見れば少々古い風習やら何やらが多数ある。その中の一つが『専属従者あたりだったらお手付き有り』という現代社会では大分アレな暗黙だ。

 その為、布仏の家では少し早めの性教育が行われてきたのである。

 

「(゚д゚lll)えぇ、マジ?」

 

「はい、今代の楯無(当主)はお嬢様-女性ですし、今の風潮は女尊男卑ですしね。

 其処ら辺は伝えなくても良いと判断されたのではないでしょうか」

 

「本当に知らなかったわ。あれ、もしかすると…あの本音ちゃんも?」

 

「そうですね。本音も受けましたよ。寧ろ、私よりも純粋にのめり込んでいましたよ?

 『好きな人が出来たら、思いっきりイチャイチャするやり方が分かって役立つ』と」

 

「うわ~、なんか昔の世代の歌詞を思い出すわー。

 《可愛いフリしてあの子 わりとやるもんだねと》って」

 

「何となくわかります。あぁ、今は無いですけど更識家の分家も

 その関係の人の集まりだと聞いたことがあります」

 

「分家か…ねぇ、私が物心着く前に断絶したって話は聞いたことがあるのだけれど」

 

「はい、私もそのように聞き及んでいますが、それ以上の事は申し訳ございませんが…」

 

「いえ、少し…ほんの少しだけ気になっただけよ。」

 

 楯無は不意に出た分家の話になると少し遠い目をする。その様子に虚は気に掛かるが、彼女は微笑を混じえて誤魔化してしまった。

 

「さて、いろいろ話したら落ち着いたわ。残りのお仕事もこなしてしまいましょう」

 

「お気が戻られてなによりです。では、続きを持ってまいります。

 今回はいつもより()()()スムーズに終わりそうです」

 

「ねぇ…なんか言葉に棘があるように聞こえるんだけど?」

 

「いつもこのように素直に仕事をこなせば生えませんが?」

 

 虚の辛口に口を引きつらせて苦笑する楯無。主人と従者の関係ではあるが、それとは別かそれ以上の絆を持っている二人なのである。

 今回の話はいつもより仕事が捗った生徒会室の一幕であった。

 ちなみに、虚の方が年上である。楯無は二年生、虚は三年生・・・彼女が卒業したら誰がこの生徒会の秩序を守るのだろうか?

 

 

 

~おまけ:袋の中身は?~

 

 

「そう言えば、あの時持たせてもらった袋の中身確認してないのよね」

 

「まだされてなかったのですか?お侘びの生菓子とかであればちょっとマズイですね」

 

「そうね、気になるし直接ココに持ってきて確認しようかしら」

 

「お嬢様…そのまま逃亡してサボらないでくださいね」

 

「流石に気分じゃないわよ」

 

 

―数分後―

 

「さて、中身は…」

 

 中身は一部を切ってしまったあの旧スクと、それの侘びだと思われる新品が入っていた。他にも侘びの菓子ではなく、ちょっといい紅茶などであったが…次からはアレなものばかりであった。

 

「『ふたりの●ッチ①~③ 以後続刊は買ってね』だそうです」

 

「こっちは…え、『四八手解説書-3Dモデル付』なんなのよコレ(^_^;)」

 

「こちらは…コンドウさん?」

 

「この箱は…ひえぇー!?」

 

「お嬢様!?」

 

 〔熱い!ビクつく!発射する!リアルDX(デラックス)魔羅様(マーラさま)『モデル協力(強制)十●屋』!!〕

      〔アレの色と味と臭いまでリアルに再現したローション付〕

 

「いわゆる張子と言うヤツですね」

 

 「うわ…本当にリアル(精巧)に作られてるし……」

 

「お嬢様?」

 

「(;゚Д゚)!わひゃ!?な、なに?」

 

「最後はお手紙のようです」

 

「な、何かしら?」

 

 手紙の内容はこうだ。

『たっちゃんへ、

 男性を満足させ意のままに操るには修練が必要です。

 そのための御教材を僭越ながら御用意致しました。

 もし、分からない事があったらいつでも聞きに来てください。

 私が手とり足とり、ユウさんナニとり教えてあげます。

                    リアハ=A=十千屋より』

 どうやらリアハが変に気をきかせて、ヤリ過ぎてしまった侘びの品と…教育の為のグッツを用意したらしい。

 この手紙の内容に二人は呆気に取られるが、虚が口を開く。

 

「お嬢様…」

 

「な、なによ」

 

「使います?」

 

「はぁ!?何言ってるのよ!?」

 

「いえ、あの件の後…悶々とムラムラして寝れなかったり、

 寝付け辛そうだったとお嬢様の同室の方が仰っていらしたので」

 

「う…」

 

「う?」

 

 「虚ちゃんがイジメるぅーーー!!▂▅▇█▓▒░(TωT)░▒▓█▇▅▂」

 

 ウワァァ-----。゚(゚´Д`゚)゚。-----ン!と、こんな表記で書き表す事ができるような様子で楯無は生徒会室から逃げていった。その様子を見送った虚であったが、数拍してからある事に気が付く。

 

「あ、しまった。もう少しで仕事が終わりそうだったのに逃がしてしまいました。

 はぁ、誂かい過ぎましたね」

 

 そう言うと彼女は、紅茶は生徒会室に置いて残りは中身が見えないように楯無の部屋に戻す事を決めると、自分ができる仕事の分を終わらせに掛かったのであった。

 一方、逃げ出した楯無はと言うと…

 

「(´;ω;`)クスンクスン 確かに虚ちゃんとは気の置けない関係だけどさ、限度があるじゃないの」

 

「まぁ、普段の意趣返しもあるんだろうな。それよりも…」

 

チ~ン なに?」

 

「いや…まぁ、色々辛くなったらおいでとは言ったけどさ。アレからひと月も経ってないんだが」

 

 そう、彼女が逃げ込んだ先は船。つまりは十千屋の拠点であり彼の部屋であった。アノ一件の時に十千屋は夫婦でそう言ったのである。そして今は、楯無がベットに腰掛けている彼の足の間に体育座りしていた。

 

「確かにえっちぃ事はシたしされたしだけど、一人の女の子として子供として

 優しくしてくれるのって学園だと十千屋さんとリアハさんしか居ないんだもん」

 

「う~ん…(ーー;)」

 

「たっちゃん~、膝枕してあげますからコッチに来ませんか?」

 

「ヽ(;▽;)ノ は~い」

 

 広いベットに新たにリアハが来ると楯無を呼んだ。彼は解放されるかと思ったら、立ち上がった彼女に手を握られ引かれる。それを何かと思うと、彼女はこう言った。

 

「手…握っていて欲しいんだけど」

 

「…はぁ、分かった」

 

 楯無はリアハに膝枕され頭を優しく撫でられる。一方でリアハの隣に座った十千屋は彼女の後ろに手を通して楯無と手を繋ぐのであった。

 これ以降、たびたび楯無は十千屋夫婦に甘えに来るようになった。だが後に、妹との確執が解消されたが諸原因のせいで来る回数が増えたのはもっぱらの余談である。

 




はい、コレにて一応『二人目の幼馴染編』が終了しました。
場面展開は結構原作に近いので、次回は一夏の休日のお話です。
が・・・またちょっとシリアスなお話になってしまうかも?

さて、今回はいかかでしょうか?
なんとかセウトに成らずに済むことを祈ります(((゜Д゜;)))
あまり、興奮できるような直接描写は避け、たっちゃんのリアクションで楽しめるような文脈に結果的になりました。
そのおかげで随分とコミカルになったと・・・思いたいです。

完全R18は要望が高ければ検討したいと思います。なにせ、理想=筆者の描写力じゃないんですよねorz

まあ、それよりもコレがちゃんと通報されずに通るかが問題なんですが・・・


では、今回は此処まででございます。

そして、感想や誤字脱字・ここが文的におかしい等のご報告も謹んで承ります。
では、もし宜しければ次回お会いしましょう。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。