メイン盾の軌跡   作:爆焔特攻ドワーフ

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遅れてすみません。
サラと主人公の会話の展開で悩んでいました。


特別オリエンテーリング6

街は緑に浸食されていた。中心部から徐々に森に飲み込まれている…

 

街は緑に浸食されていた。

中心部から徐々に森に飲み込まれている。

人々は逃げ惑うが一人ずつ蔦や幹に襲われ飲み込まれてゆく。

何人かの人が街の外にたどり着いた。

そこには―――

 

・・・

・・・・・・

・・・・・・・・・

 

「ありがとうございます、サラ教官」

俺は蟷螂の残骸を燃やしながら助けてくれたサラ教官に礼を言う。

「・・・大したことはしてないわよ。でも、私が前に確認した際にはこんな魔獣いなかったのだけれど、タケルはこいつがここにいた理由が分かる?」

「おそらくですが、深層から上ってきたのではないでしょうか?」

「深層?」

「ええ、ここの外観は四階建てですが、見て回った感じいくつか吹き抜けになっている箇所が何個かありました。その場所から下を見るとはるか下に通路があるのが確認できました。ってことはこの蟷螂はその下の階層から上ってきた可能性が高いと思います」

俺が吹き抜けから下を見ていた時に、下層から今の階層にいる魔獣よりも強力な気配がいくつか感じられた。

 

旧校舎には何かしらの意思が介在する。

ここを訪れる者が力をつけて再びやってきたとき下層への道は開かれるのだろうか?

今ではわからないがその時になればわかるのだろう。

俺は蟷螂の死体から鎌をはぎ取るとサラ教官に渡す。

「これどうぞ、俺には不要なものですし旧校舎に誤って生徒が入って死人がでないように言っといてください」

 

「あんたはどうするの?私なら抜け道を知っているけど」

「いえ、このまま奥に行ってみます。他のやつが心配ですし」

「じゃ、頼んだわよ。私はこのままこれと何がいたかを伝えて来るわ」

「お願いします」

 

俺は最奥部目指して歩き始める。

・・・

・・・・・・

数分も歩くと大扉が見える。

中からは剣戟の音が響いてくる。

 

「もう、戦いは始まってんのか!」

俺は盾を装着し銃砲に特殊弾をリロードすると大扉を盾でブチ破ることにした。

「いっくぜぇ!

【シールドアサルト】ォ!!!」

 

 

リィンたちは苦戦していた。

ガーゴイルとオオカミ型の魔獣の猛攻に対してリィンたち前衛が攻撃をいなしながら相手の隙を作りマキアスたちの後衛がその隙にアーツなどを打ち込みガーゴイルを倒した――――――かのように見えた。

 

だが、ガーゴイルの外殻が剥がれ中から若干小さくなったガーゴイルが復活したのだ。

しかも羽が生えて機動性が大幅に上がって後衛にも攻撃を仕掛け始めたせいでリィンたちは防御が精いっぱいになってしまった。

 

たまった疲労はついに致命的な隙をさらすことになってしまう。

カンッ

「あっ」

フィーのダガーが弾かれそのがら空きになった懐にオオカミがタックルを仕掛け吹き飛ばす。

なんとかフィーは体勢を整え――――上を見る。

 

GURUAAAAAAAAAA!!!

ガーゴイルが口を開けてフィーの頭に齧り付こうとしていた。

回避は不可能。

救援も離れすぎていて無理。

 

フィーは目を閉じて思った。

(死んじゃうのかな)

 

ドパァァァァァン!

 

ガーゴイルの頭を飛んできた扉が吹き飛ばした。

 

「ヘーイ!ナイスシュートォ!」

 

 

 

 

 


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