キングダム別伝   7人目の新六大将軍   作:魯竹波

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第九話 蕞防衛戦二日目 後編 意外な指令

蕞は二日目の夜を迎えた。

 

李牧は、登城部隊を投入した以外は相変わらず、手を抜いた形での夜襲を仕掛けてきている。

 

戦力の温存を優先したのだろう

 

昨日休んだ弓兵と、歩兵の予備部隊(予備部隊が尽きている南壁は民兵の一部)がそれに対処することになっていた。

 

「もし、章覇が気づいてくれていなかったら、もっと厳しい戦いになっていたと思うよ。 ありがとう」

 

河了貂さんは僕に向かってそう言った。

 

「ついでに、頼みたいことがあるんだけど、良いかな?」

 

「はい?」

 

「田有、竜川の抜けた穴が大きすぎる。

加えて、松左とか、一部の幹部が居ないのが痛い。

 

竜川の抜けた左翼の穴は沛浪や崇原、澤さん達で埋める。

中央は楚水と信、そして去亥が指揮するとして、問題は田有の抜けた右翼の穴だ。

渕さんや田永、それと尾平を充てるつもりなんだけど、崇原や沛浪のいる左翼に比べて右翼の飛信隊の指揮官の武力に不安が残る。

 

そこで、章覇。

右翼の指揮官の一人になる気はない?」 

 

「え?」

 

「田有が倒せなかった敵を倒したその武力、 夜襲の手抜きを見抜いたその観察眼。

オレはお前なら出来ると思う。」

 

何言ってるんだ河了貂さん

 

「いや、無理ですよ。  荷が重いですっ

つか13の素人のガキの言うことなんか、飛信隊士さんならまだしも民兵が訊くわけ………。」

 

「心配ない。

田有の部隊と田永の部隊を統合して、章覇をその部隊の副官にして、田永を指揮官にする。

実質的な指揮官は田永と渕さんだし、お前はただ単に右翼の武の象徴になれば良いだけだ。

お前は田永の指示に従って田有の部隊を率いて闘えばいい。」

 

武の象徴  ったって僕、そこまで強くないし。

田有さんのような破壊力は持ち合わせていない。

 

田永さん………確かあの喧嘩っ早そうな人か

 

不安だな。

 

「僕はまだしも、田永さんや飛信隊士さんが納得しますかね?」

 

「心配ない。 田永と田有隊をここに呼んである。

話をしてくれるかな?」

 

「は、はい。分かりました。」

 

 

程なく田永さんと田有隊がきた。

 

 

 

 

 

 

 

田永さんは

 

・腕っぷしは心配してない。

・信が竜川を腕相撲で打ち破ったみたいに戦は体格じゃない。

・明日はよろしく頼む

 

という内容を言って帰っていった。

 

頑固そうな人だと思っていたのは杞憂だったみたい。

 

てか、飛信隊・信すげえ……………。

 

 

 

具体的に何を言ったか覚えてないのは、すぐ傍に、鼓舞を兼ねた見回りをしにきた大王様がいたからだ。

 

「大王様っ!」

 

「大王様っ!」

 

蕞の民兵や飛信隊士の大半は皆興奮している。

 

眠れないなら、戦意を高めようという方針なのだろう。

 

「明日の夜も語らうぞ!」

 

大王様はそう僕たちに行って東壁に向かった。

 

東壁には父さんがいたっけな…………。

 

 

 

 

 

その後、河了貂さんから簡単な指揮方針を教えられた。

 

河了貂さん曰く、田有隊を鼓舞し、その破壊力を高めてやればいい。

 

その他部隊の動きについては田永に教わるようにとのことだった。

 

鼓舞のやり方についても教えてくれた。

 

 

 

 

 

過剰な期待を抱かれていることを思いつつ、僕は眠りについた。

 

 

 




河了貂 最終能力値 設定

武力35
知力94
政治力64
魅力94(女性補正込)
采配80

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