臨海学校中に起きた福音の暴走事件は謎に包まれたまま終わった。
夜、彼は旅館の近くの山のにいた。
そして、彼は夜空と海を眺めていた。
「とても、綺麗だ…」
「ねぇ~キミ?」
女の声が聞こえた。声が聞こえた方を見ると、天才であり、天災でもある篠ノ之束であった。
「この世界は楽しい?」
「楽しくないですね、篠ノ之束博士」
「そうなんだ。何故、お前は束さんの邪魔をするのかな?」
「気に食わないからだ。」
「フフ~ン、キミ面白いね~」
そう言って束博士は消えた。
………………
「天才であり、天災か…」
と彼は呟いた。
臨海学校は無事に終わった。
福音の事件は謎が多すぎて詳細な内容は発表されなかった。
学校に戻ってからはいつも通りの日々が続いた。
夏休み前日
一夏と遼はアリーナで練習をしていた。
「そいやー遼は夏休み中はどうするんだ?」
「僕は企業からだから、AE社でテスト稼動やデータを纏めるとかの作業でほぼ会社だな。」
「そうか…練習相手が少なくなるのは寂しいぜ……」
「そうですね…」
と色々話していた。
そして、夏休みが始まった!
遼は父がいる東北支部の工場に向かうためにいた。何やら新しいものが完成したらしい。
彼は駅から降りて、東北のターミナル駅のロータリーにいた。
「ここで、いいんだよな…やっぱ空気が違うな~」
「おーい!遼」
「あー父さん、久しぶり。で今度は何を作ったの?」
「それは着いてからのお楽しみだ」
「わかったよ」
と言って、遼は父の車に乗り込み、工場に向かった。
東北支部工場 地下エレベーター
「しばらくの間、お前のISに搭載された、3種類の機体チェックとアップデート、そして、機体の追加を行うからな」
「つまり、しばらく父さんに預けるってわけね。」
「そういうことだ。」
そう言われて、彼はISの待機状態であるカプセルケースを渡した。
ズシン!!
エレベーターが目的の場所についた
ドアが開くとそこには……
ジェガン、ジェスタ、スタークジェガン、バイアランなどAE社で作られたたくさんのMSがあった。
そして、奥の部屋に通された。
そこにはパワードスーツが置いてあった。
「父さんこれは?」
「お前の
「お前のISを預かってる間、このパワードスーツを使ってもらうぞ」
と言って遼はすぐさまパワードスーツをつけた。
「このパワードスーツはISと互角に戦うことができる。
ちなみに武器はお前のスタンドと同じように拳がメインだ。」
「なるほどね」
「それじゃ色々と試験しますか~」
と言われ
彼は新たなる武器のパワードスーツの試験や訓練を始めるのであった。色々なことをやり、完全に完成するまでに半月がかかった。
彼が試験を行っている頃、世界では謎の組織による、試験中のISの強奪が多発していた。