IS学園1年生御一行はいま海に来ている。臨海学校である。夕方まで自由行動であった。
ほとんどの者がが海で泳いだり遊んだり、砂浜でビーチボールなどを楽しんでいた。
ただ…ひとりは違った。
それは遼である。彼はいま釣りをしている…
ひと気のない海岸でひとり、ポツンと座っていた。
近くにあるバケツには多種多様な魚がたくさん入っていた。
「なかなか釣れる~」
気分がいい様子であった。
すると、電話がきた。
「よぉ~、遼、元気にしていたか?」
デュオさんからであった。
「デュオさん、お久しぶりです。元気にやっていますよ」
他愛もない話をしたあと、
「実はちょいと気になった情報が取れてな…」
「情報ですか?」
「あぁ、明日ハワイ沖付近でアメリカとイスラエルの軍事用ISの実験が行われるそうだ」
「軍事用ISですか…また戦争でもするつもりなんですかね、情報は?」
「プリベンターのお二方からだぜ。俺たちのガンダムはもうない。戦争が起きても、いまオレらにはどうすることもできないぜ」
「そうですね…」
彼は悲しく惨めな戦争がまた繰り返されてしまうのか…
と神妙な顔で考えたいた。
次の日
専用機持ちと一般組は別れて実習をすることになった。
簪さんはまだ完全に完成されてないので、一般組で実習することになった。
専用機持ちの方にはいつもの専用機持ちに専用機を持っていない箒がいた。
箒は専用機持ちじゃないわよね?」
と鈴が言った。
それはだな…
織斑先生が説明しようとしたタイミングと同時に、
「ちいーーーーちゃーーーん!!」
と言う声が聞こえてそして、織斑先生に抱きつこうとしたが織斑先生のアイアンクローで阻止された。
すると、織斑先生が
「束、自己紹介しろ」
「はーい、私が天災の篠ノ之束さんだよ、ハロー終わり」
すると、みんな驚愕していた。
「さあ、大空をご覧あれ!」
と束博士が言うと空からコンテナが降ってきた
なかから赤い色のISが出てきた。
それは赤椿という第4世代型ISだという説明がされた。
そして、すぐさまフィッティングやパーソナライズがされた。流石に天災と呼ばれるだけあって、入力が速い。
試運転が開始された。
速すぎる…加速が凄すぎた。
スペックが違いすぎる…
「大変です!」
試運転してる最中に山田先生がきた。
すると、織斑先生が
「テスト稼働は中止だ。お前たちにやってもらいたいことがある」と言った。
〔旅館特別対策室〕
「2時間前にハワイ沖付近でアメリカとイスラエルの共同開発のIS
無人機だとのことだ。学園上層部より我々がこの事態を対処するが決定された」
と織斑先生から伝えられた。
(自分達で対処しないとは無責任だな…)と彼は思う。
広域殲滅を目的とした特殊射撃型
オールレンジ攻撃を行える
攻撃と機動の両方に特化した機体
との情報がわかった。
作戦は一夏と箒のコンビで行うことになった。
サブ兼サポートにパイロット経験に長けた遼が選ばれた。