IS 真の平和の栄光   作:アルトロニオ

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第16話

遼は一夏の部屋の前にきていた。

「一夏くん、入りますよ」

部屋に入り、遼は一夏に聞いた。

「それで、一夏くん、呼んだ理由は?」

「それがな…シャルルが女だったんだよ…」

「シャルルくんが女だったのか……えっ?」

すると、シャルルと一夏くんが黙り始めた。

「なるほどね、だいたいわかった」

と遼は言ったが全然理解していない。

「んで、シャルルくん、男装した目的は?」

「デュノア社の広告塔と特異ケースの男子のISのデータの剥奪だよ…」

それと愛人の子だということも聞いた。

「なるほどね。いま話したことは秘密にしておくよ。いまの僕には出来ることがないからね。」

「いままで黙っててごめん」

シャルルが謝ってきた。

「仕方ないよ。それじゃあ僕は行くとしようかな。」

そして、彼は部屋から出て、静かに帰った。

 

 

次の日

授業が終わり、遼と一夏とシャルルに歩きながら話をしていた。

「遼、アリーナで特訓しようぜ。トーナメントまで短いからさ。」

「いいですね。やりましょう」

「シャルルもいいか?」

「ボクもいいよ。」

 

と3人で話してたら、

走って通りすぎた女子が

「第3アリーナで代表候補生3人が模擬戦をやってるんだって!」

 

「「えっ!?」」

一夏とシャルルは驚いてた。

「不味い気がしますね…急ぎましょう!」

と遼はとても冷静でいた。3人は急いで第3アリーナに向かった。

 

<第3アリーナ>

彼らは第3アリーナについた。そのあとに箒が来た。

すると、なにかが壁に当たったるような大きな音がなった。砂煙が徐々に晴れてくと、セシリアと鈴が、模擬戦を行ってるところであった。相手はラウラ・ボーデヴィッヒであった。

鈴が撃った衝撃砲はラウラには当たらず、なにかバリアのようなもので止められた。

「アレがAIC(アクティブ・イナーシャル・キャンセラー)か厄介だな…」

 

しばらくして、セシリアと鈴は追い詰められたが、セシリアの近距離のミサイル攻撃が当たり、爆煙が上がった。

誰もが確実にダメージを与えられたと思った。

しかし、無傷でラウラのISが浮いていた。

すると、ラウラの反撃が始まった。ワイヤーで二人の首を捕らえて、蹴ったり殴ったりの繰り返しをしていた。

すると、[生命維持警告域超過]と表示されてた。

 

「シールドエネルギーが限界にきて、ISが解除されたら、ふたりの命は危ないぞ!」

と箒が言った。

 

「やめろ!ラウラ!!やめろ!!!」

と一夏は叫んだ。

すると、ラウラはにやりと笑った。

 

一夏は白式を纏った。そして、雪片弐型を使ってアリーナのシールドを破った。

「やめろぉぉぉぉ!!」と叫びながら、ラウラに斬りかかった。しかし、AICで止められた。

すると、ワイヤーで縛れてたセシリアと鈴のISが強制解除された。

「感情的で直線的、絵に描いた愚か者だな。やはり敵ではないな。」とラウラは言った。

「クッ」と一夏は苦しそうな声をがした。

「この私と

「つぎのお前のセリフは

『シュバルツ・レーゲンの前では有象無象のひとつでしかない。消えろ!』だ」

!?」

ラウラは後ろを振り向いた。そこにはサンドロックを纏った遼がいた。

「あら、よっとぉ」

遼は両手のヒートショーテルを使ってラウラを斬り、吹っ飛ばした。

一夏を捕らえてたAICが解けた。

アリーナの壁に吹っ飛ばされたらラウラに近づき、

「そして次に『貴様なぜ私の後ろにいたんだ!?』と言う」

「貴様なぜ私の後ろにいたんだ!?……ハッ!?」

「自分の武器の弱点をわかってないとは軍人としては致命的だなー。それに集中したものにしか使えないってことをよー!!」

と遼は言った。すると、ラウラは反撃を開始した。

「キサマァァァ!!」

色んな武器を使って攻撃してくるが遼はどの攻撃も軽々しく避けた。それも武器を使わずに。

ラウラはプラズマ手刀で接近戦を仕掛けてきた。

(そろそろ本気でも出そうかな)っと思い、後ろにあるヒートショーテルを引き抜こうとしたとき、誰かがISのブレードでラウラのプラズマ手刀を止めた。それは織斑先生であった。

「教官!?」

 

ラウラはすぐさま後ろに下がった。

 

「やれやれ、これだからガキの相手は疲れる。模擬戦をやるのは構わないが、アリーナのバリアを破壊する事態になるのは教師としては黙認できない。学年別トーナメントまでの私闘を一切禁止とする。いいな?」

 

といってアリーナで起きた代表候補生の戦いは終わった。

セシリアと鈴の傷の具合の様子は一夏とシャルルに任せて

遼は部屋に戻った。

「ちょっと使いすぎたかな、そろそろメンテナンスに出さないとな…だとするとトーナメントは出れられないな」

と彼は呟いた。

しばらくベッドでぐったりしてると、

すると、ノックが聞こえた…

「はーい、あれ簪さん、それにのほほんさんも。どうしたの?」

「これ……」

簪さんはプリントを渡してきた。

「なになに…今回の学年別トーナメントは二人組での参加を必須にするか…つまりタッグマッチってことですか」

「ハルハルはまだ組んでないの?」

「組んでないんだけどさ…僕のISそろそろメンテナンスしてもらわないとまずいからさ、今回でないつもりでいるんだよ。ごめんね。」

「あ…大丈夫だよ…ごめんね…」

「いいよ。気にしないで、僕が悪いからね」

「本音、一緒に組もう…」

「いいよ、かんちゃんのためにがんばっちゃうぞ~」

「それじゃ私たちいくね…じゃあね」

「ハルハル、バイバイ~」

「ふたりとも頑張ってね」

 

と簪とのほほんさんは帰っていった。

 

 

遼は次の日にタッグマッチトーナメントの日から4日間は会社でメンテナンスをすることを先生たちに伝え、休学した。遼はあとから知ったが、初戦は一夏&シャルルVSラウラ&箒が戦い、ラウラがVT(ヴァルキリー・トレース)システムで暴走し、一夏が止めたということ、シャルルがシャルロットとして新しく転入したこと等々を後日聞いた。

 

To Be continued


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