織斑先生と山田先生は地下室で無人機の解析を行っていた。
「やはり、無人機でしたね。それも登録されていないISコアです。」
「やはり、そうだったか。」
「本来ISのコアは467しかありません。しかしこのISのコアはどのコアにも属していませんでした。」
すると靴の音がした。コツンコツンと。
「僕は今回のこのISの事件たぶん増えると思いますよ。」
「この声まさか…虹村!?」
「そのまさかですよ。」
「なんで虹村くんがこんなところに!?いまは就寝の時間なんですよ!?」
「まあ、僕にかかれば簡単ですよ。」
先生たちは驚いてた。
ふつうこの地下室は関係者以外立ち入り禁止で、それなりのセキュリティもあり、一般人では解除できないのである。しかし、彼には関係ない。何故なら彼はハッキング能力ともに、セキュリティロックを解除はかなりの腕を持っている。
「僕は今回の事件はまだ始まりに過ぎないと思います。」
「では、今後もなにかしら事件があるということか」
「はい。」
「それってどういうことですか?」
「つまり、今回のは謎のコアでどれだけの活動ができるかという試験運転ということです。あとはもしかすると、このコアが作られたってことはある意味[なにか]が動き始めたのかもしれませんね」
「[なにか]って?」
「僕にはそこのところはわかりません。それで、織斑先生、篠ノ之の処罰は?」
「反省文と奉仕活動だ。」
「やっぱり、篠ノ之博士の妹と女性権利団体の影響ってやつですか……」
「ああ、そういうことだ。」
クラス対抗戦は無人機襲撃により中止になった。
そして、数日後
彼は部屋でディスプレイを開き、機体の状態を確認していた。
「ビーム、ブースターの出力問題なし。完成率80㌫ってとこですか。あとは、ハイパージャマーの作動の確認か…」
「すみません先輩。明日僕のISの稼働チェックに付き合ってもらえませんか?データを取りたいので…」
「勿論いいですよ。生徒会の仕事も空いてるので大丈夫ですよ。」
「やったーありがとうございます。(先輩とふたりっきり…///ってなに考えてるんだ!!)放課後第一アリーナでやるので来てください。」
「わかりました。」
放課後
第一アリーナ
彼はピットで黒いISを出していた。
そう、彼は新たなる機体の稼働を確認していた。
すると、ドアが開いて彼女がきた。
「虹村さん。」
「あー、先輩。早いですね。とりあえず今回はこの機体の稼働の確認をします。」
彼はピットにある、黒色が主体のISを指差した。
「これは?」
「これはデスサイズです。名前はちょっと不気味ですけど、
こいつはいままで使ったやつのなかで一番の機動性を持ってるんです。まあ、なにをするかはお楽しみです♪
ふたりはピットからアリーナに移動した。
彼女は訓練機の打鉄に、彼はデスサイズを纏っていた。
先輩、よろしくお願いします。
よろしくお願いいたします。
「とりあえずまずは、あらよっと! 」
と言うと彼は飛んだ。
それはいままで彼の使った機体なかで、一番のスピードが出てた。
「ブースターの稼働率は問題なし。先輩とりあえず、センサーとカメラ確認しててください。」
「はい。いつでもいいですよ。」
「んじゃあ起動開始!」
すると、彼女の打鉄のセンサーやカメラにジャミングがかかりはじめた。
「これは…一体??」
疑問に思っていると、声が聞こえた。
「セーンーパーイ」
声をする方向を向くと、彼が後ろにいた。
「えっ!?なんで後ろにいるんですか!?これは一体なんですか!?」
「これはハイパージャマーといってこのデスサイズの最大の武器です。ハイパージャマーはセンサーやカメラにジャミングをかけて無力化、相手に見つかることなく、攻撃することができるんです。」
「なるほど。相手の影から鎌で攻撃する、まるで死神のようですね。」
「死神か~いいですね。ちゃんと作動できたんで良かったです。」
「お役に立ててよかったです。」
外を見ると夕空が広がってた。
「さあてと、作業も終わったんでご飯食べにいきますか~もちろん、僕が奢ります。」
「えっ…それはとても申し訳ないんですが…」
「いいんですよ、手伝ってもらったお礼ってやつです、好きなやつ頼んでいいんですから。先輩は少し僕のこと頼ってください。これでも…俺男なんですから…」
と彼は恥ずかしがりながらも言っていた。
すると彼女はクスクスと笑い、
「わかりました。今度からそうさせてもらいます。」
と微笑んで答えた。
また数日立ったあと、またなにかが起きた…
To be continued