貴方を追いかけて   作:サバの缶ずめ

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まず大変連載が遅くなり申し訳ないです
入試とかと重なって書くペースが遅れました
人生で1番密集していた1週間でした
引き続き自分のペースで頑張りますので良ければご覧下さい


7章、それぞれの意思

 

 

 

居残り組が帰路に着く中1人だけ騒ついた空気を見せていた人がいた、誰か異変には気付いていたかはどうかは分からないが既に物々しい空気が漂っていた

 

ブ-ブ-

ポケットが慌しく揺れた、恐らく電話だろう

 

「もしもし鞠莉さん?」

「ダイヤ?大事な話があるの、メールで地図を送るからそこへきてくれない?」

「分かりました」

 

電話を切り、フーッと一息深呼吸、落ち着いて推測すると2つの謎が浮かび上がる、予定がある鞠莉さんがどうして私に電話を掛けてきたのか、どうして送られた地図の場所が鞠莉さんの自宅では無いのかということ、鞠莉さんが掛けてきたのは結果論としてありがたい、こちらとしても話したい事があったから大まかに言うと予定とは違うこれからのAqoursの事、個人的な事では無く全体的な事という事

 

そんな事を考えているより目的地に遅れずに行かなければ行けない、いつも遅れるなと言っている自分が遅れたら示しに成らない、地図を見ながら目的地へと歩き出す

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

 

「曜ちゃんと2人で帰るのは久しぶりだね!」

「そうだねー久しぶりだね!」

 

高海千歌と渡辺曜が2人で帰っている

梨子がこの学校に来てから、スクールアイドルになるまでで毎日と言っていいほど勧誘する為に一緒に帰ったり行動していてメンバーになってからも千歌、曜、梨子、の3人で行動をしているし勿論下校の際もだ、本当に久しぶり以外の言葉が出ない、

 

「いやー、今日も楽しかった!相変わらず悠くんが面白かったねー!悠くん6時間目にさー、シャーペン落としちゃってさ引っ掛けてこけちゃったじゃん!以外にドジな所があるんだなって思ったんだよ」

「最近本当に悠くんの事ばっかり話してるねー」

「ええっ?そうかな?」

と言いつつも自分では完全に分かりきっていた、嫌でも私に惹きつけるため

と言ったら正しいだろうか

 

「毎日、毎日、本当に多いよー」

しっかりしている曜でも、嫌になる程毎日毎日狂った人の様に悠くん、悠くん話しておりうんざりするのも仕方ない事だろう、

 

「はっきりと言うよ曜ちゃん、私悠くんの事好きなんだ」

 

「!!!!」

曜は恋愛感情で悠人を見てなかった、あくまでスクールアイドルとマネージャーの関係、だが最近はその垣根を越えて最近は好意もあったほどだ

 

「どんな事があっても…絶対」ボソッ

 

「千歌ちゃん?なんか言った?」

「いや!何も言ってないよ!」

「千歌ちゃん!応援してるよ!良いカップルになれるといいね!」

「ありがとう!・・あっ!家まで競争だあーっ!」

 

「ははは…待ってよー」

 

 

ーー※ーー

 

 

「はあ…遅いですわね…」

ダイヤさんは物々文句を言いながら指定されたとても賑やかな公園で待っていた、もうこの方10分以上待っている、夕方という事もあり黒澤家は門限が厳しくそろそろ帰らないといけない時刻まで来ていた

あともう少し待って来なかったら諦めて帰ろうと考え始めたその時

 

「Hello!ダイヤ!」

「いつまで待たせるのですか?来るなら早くし『ダイヤ行くよ!』」

「人の話を聞きなさい!!」

 

鞠莉さんに為すすべないままダイヤさんは迎えの車に誘導される、車の中で話そうと言う事、結局ダイヤさんは鞠莉さんに振り回されっぱなし、いつもの事に変わりは無いが今は物凄く機嫌が悪くそれどころではない

 

「で?用件とは?」

「えっ?何の事かしらー?」

「とぼけないで頂けますか??」ゴゴゴ

「sorry!冗談よーっ!ダイヤムキになってどうしたのー?可愛いお顔が台無しよー!」

 

話どうこうよりもまずは、可愛いお顔を台無しにしたのは誰かという事に気付いた方が良いと思う、だが逆に気付けるのであれば鞠莉さんではないと言う事は誰でも分かっている事なのだ

 

「で?真面目に用件とは?」

「これからのAqoursの事、はっきり言ってダイヤはどうしたいの?」

「私もそれで話したい所ですわ」

 

それで鞠莉さんダイヤさんは2人でこれからのAqoursの事についての事について真面目に話した、お互い3年生という立場だからこそ分かる事があり共感したり反論したりと出来る時間ももう残り少ないと考えていたからこそ真面目に全員で話し合いをしないといけないとは分かっていたが、あの状態じゃ逆に制裁を買うだけ、それは頭の切れも良く尚且つ秀才のダイヤさんだからこそ判断出来たことではないだろうか

 

あの人の名前が出る事はお互い予想は出来ていたが話をしているうちに想定していた以上にメンバーは回りが見えていないという事に気づく、と言うより悠人しか見てないと言った方が正しい、彼女達の頭の中は"悠くんが""悠くんは"といった完全自分は悠人の為にいるといった感じのオーラがあるのでいつどんな言葉で逆燐に触れるか分からないので若干牽制していたのは確かであるが…

 

「Aqoursには悠人が必要だと私は思うの、マネージャーとして、大事なメンバーとしてとても大切な役割を果たしてくれてるわ、悠人自身がどう思っているかはよく分からないけど悠人は私達の目標地点でもあるし、励みでもあるの」

 

「鞠莉さんの言う事も分かります、ですが悠人さんは最近頑張り過ぎです、最近は特に、文化祭があって立て込んでいたのは分かります、ですが悠人さんも人間なのです、無理させて万が一の時になった時私達では対応しきれません」

 

勿論ダイヤさんは鞠莉さんと同じ意見なのだが彼も1人の人間なのだ、悠人がメンバーに迷惑を掛けまいといつも1人で抱え込むのを嫌になる程見ていたからこその判断、苦渋の決断ではあったがこれがメンバーにとっても悠人にとっても次に進む為に必要と判断した事だから後悔はしなかった

 

「例え鞠莉さんが同意しなくても私はこの決断で間違えは無いと考えています、万が一の時になってしまったらスクールアイドルAqoursとしての信用度どころか学校の信用度が失われてしまい私達の目標学校存続も実現出来ません、私はこの判断は最適だと思います」

 

ダイヤさん悠人が居た方がプラスになる事ぐらいとっくに分かりきっていた逆にだからこそと言うのもある、この状況を深く考えているのは悠人だけではない、ハッキリは分からないが少なくともチームリーダーのダイヤさんは深く考えているのだ、だからこそ今日話したかったというのもあるし、尚且つ了承を得て貰うために鞠莉さんと話したかったという事、

 

「私1人じゃどうする事にも出来ないこれは皆んなで考える事だと思うわまた明日話しましょう?」

 

「そうですわね私達では決める事ではありませんわねまた明日皆んなで話しましょう」

 

鞠莉さん達を乗せた黒塗りの高級車がホテルの様な豪邸の前に止まった

 

「着きましたよ、お嬢様」

「ありがとう、ダイヤまた明日ね」

「鞠莉さんもお連れの方もこちらこそありがとうございます」

 

そうして深く一礼した後ダイヤさんは黒澤邸へと帰っていく

 

〜※〜

 

鞠莉達が真面目に話し合っていた頃

こちらも違う事で真面目に話していた

 

「それでね…///」

「所謂お兄の事が好きずらね?」

「馬鹿っ!恥ずかしいから大声で言うな!///」

 

どうやら真面目な恋の相談らしい、「人間風情に恋なんてする訳ない」と言っていた善子ちゃんが人間に恋をするなんて槍でも降るだろうか?魔法陣を唱える時ぐらいに真剣な目をしているから本気みたいだ、どうして丸に相談したかと言うとルビィだったら馬鹿にされると思ったらしいかららしい

という訳で今に至っている訳なのだ

 

「ずら丸はどう思うの!?」

「良いんじゃないずら?善子ちゃんリア中?になりたいずらよね、なら丸は応援するずら!」

「リア中じゃない!リア充ね!ってどうすれば良いのよ、悠と仲が良いでしょ?だからずら丸に聞いてるの!」

「うーん?お兄は何でも喜ぶずら、善子ちゃんなりのサプライズで喜ばせてあげたら良いずら」

「じゃあずら丸手伝ってくれない?作戦はこうよ!」ゴニョゴニョ

「ふむふむ…名案ずら!流石善子ちゃんずらー!」

「善子じゃなくてヨハネ!そんな事よりこの作戦は成功しそうだわ!名付けて「悠人こっち向いて作戦!」」

「おおっ!これは期待できるずら!善子ちゃんがリア中になれるように丸も頑張るずら!!」

善子ちゃんがこんなに人を好きになるなんて事無かったからとても不思議な気持ちなのだが一方で親友として応援したい気持ちが高まっていた、やるからには成功してほしい、その願いは善子ちゃんだけじゃない自分も悠人が好きだったからこそ絶対善子ちゃんには成功してほしいと思っていた、

 

「作戦実行はは次の週末よ!それまでに計画を立てて作戦にするわよ!」

「おおっ!ずら!」

 

 

〜※〜

 

「ハックション!風邪でも引いたかな…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたか?
次は多分文化祭か、梨子悠人の絡みですかね?
描いてみないと分からないですね!
またご覧下さい!

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