ぬらりひょんが幻想入り   作:破壊王子

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この小説はぬらりひょんの孫と東方projectの二次創作です。

氷麗とチルノの絡みみたいなー


【第6話】最強の妖精

「……」

 

「……んん…」

 

萃香との鬼ごっこに勝ち、博麗神社に帰って宴会を楽しんでいた4人。ぬらりひょんはいつの間にか眠っていた。

 

「ふわぁ…よう寝たのう…」

 

「お、どうやら起きたようだね。」

 

「おう、早い目覚めじゃのう。他の奴らは?」

 

「まだ寝てるんじゃないかな?ぬらりひょんがすぐ寝るもんだから他のみんなは部屋に行って寝たんだよ。」

 

「そうか…」スタッ

 

ぬらりひょんは立ち上がり何かの準備をしている。

 

「どうかしたのかい?」

 

「そろそろ行こうと思ってな。まだ行ってみたい場所もいろいろあるしな!」

 

「もう行っちまうのかい。でもまたくるんだろ?」

 

「当たり前じゃ!その時はまた鬼ごっこしてやってもいいぜ?」

 

笑いながらそう言った。

 

「ああ、楽しみにしてるよ。あと、コレ持っていきなよ。」

 

ケラケラと笑っていた萃香は残っていた酒をぬらりひょんに渡した。

 

「ありがとな!じゃ、またな萃香!」

 

ぬらりひょんはそう言った後出て行った。

 

「面白い奴だったねぇ…あんな奴にはめったに会えないな!」

 

ぬらりひょんと戦うという目的は叶わなかったが、それに近い鬼ごっこをしたので萃香は随分満足していた。

 

しかしそれでもいつかはまた戦ってみたいと手元にある酒を飲みながら萃香は密かに思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さーて、どうするか。」

 

出たのはいいが、どこに行こうとも何も考えてないぬらりひょん。

 

「……さーん!!」

 

「ん?」

 

「ぬらりひょんさーん!!」

 

ハァハァと言いながらうどんげが走ってきた。

 

「どうした兎ちゃん。そんなに息を荒くして。」

 

「どうしたじゃないですよ!念のために元の世界に帰れる方法を知るために博麗神社に来たんじゃなかったのですか!?」

 

本来の目的を忘れていたぬらりひょんにうどんげが突っ込む。

 

「そーいやそうじゃったな!いやーすまんのう!」

 

「まったく…」

 

「でもまー、そん時は霊夢に言えばいいんだろ?道もわかったしもう大丈夫さ。」

 

「まあそうですけど…これからどこかに行くんですか?」

 

「ああ、幻想郷ってやつはどこにいても退屈しなさそうだしな。兎ちゃんはもう帰ってもいいぜ?」

 

「…わかりました。もし、何かあったらいつでも戻って来て下さいね!…それと私の名前は鈴仙です!!」

 

最後に付け加えるように言った。

 

「わかってるさ!じゃあまたな!」

 

手を振りながらぬらりひょんはそう言った。

 

「ホントにわかってるのかなぁ…」

 

うどんげはぬらりひょんを見送りながらそう思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「花畑か…綺麗じゃのう…」

 

ずっと当てもなく歩いている内に花がたくさん咲いているところにやって来た。

結構な距離を歩いて来たので少し疲れたぬらりひょんは、ここで一休みする事にした。

 

「よっこらせっと…」

 

仰向けになったらぬらりひょんは空を眺めていた。雲ひとつもない快晴でなんだか空との距離がいつもより近く感じた。

 

「…ハハッ、世界は違っても青い空はどこも変わらないみたいじゃな。」

 

「……」

 

この時ぬらりひょんは色々なことを考えていた。これから自分はどうなるのか。元の世界に帰ったら自分は死ぬのかなど…

 

「考えたってわかるもんじゃねえしな…しばらく…ここで…色々と……」

 

仰向けになっていたらどんどん眠くなってきた。先ほどまで博麗神社で寝ていたのだが、ちょうどいい気温と心地よい風が吹いていたので眠気を誘われたのだ。

 

「………」

 

ぬらりひょんは瞼を閉じ、寝ようとした。しかしその瞬間。

 

 

 

 

 

 

突然、心地よい暖かい風から冷たい風に変わった。

 

「…なんじゃ? …冷たい。」

 

「アンタ!ここで何してるのよ!」

 

現れたのは氷の妖精チルノだった。

 

「何って…寝てただけじゃ。」

 

「ここは今日からあたいたちの遊びばなんだからアンタは入っちゃだめよ!たちいりきんし!」

 

「はぁ〜?別にいいじゃねえか。減るもんじゃねえし〜」

 

2人がそんな会話をしている内にもう1人の妖精がやってきた。

 

「チルノちゃん!」

 

彼女は大妖精。チルノの友達の1人だ。

 

「あ!大ちゃんだ。」

 

チルノと大妖精は2人で鬼ごっこをしており、大妖精はチルノが太陽の畑に向かってるのをみて、全力で追いかけてきたのだ。

 

「チルノちゃんまずいよ!ここは太陽の畑だよ!?」

 

「それがどうしたの?」

 

「太陽の畑には怖い妖怪がいるって噂…って…まさかこの人…?」

 

「えっ?ワシ?」

 

「チルノちゃん!逃げようよ!」

 

「……」

 

黙っていたチルノであったがすぐに口を開いた。

 

「にげない!あたいとしょうぶよ!ようかい!」

 

ぬらりひょんは訳がわからなくて混乱していた。

 

「色々と聞きたいんじゃが…まずここは太陽の畑ってとこなのかい?」

 

「そうよ!そんなこともしらないなんてあんたさてはバカね!」

 

「あの…あなたは太陽の畑にいるっていわれてる怖い妖怪ではないんですか?」

 

「恐らく違うのう。ワシは今さっき初めてここに来たんじゃからな。」

 

「そ、そうなんですか…」

 

よかったーと胸をなでおろす大妖精。チルノはまだどういうことか理解出来ていないようだ。

 

「どういう事!?あたいにもわかりやすくせつめいしなさいよ!」

 

「だからね…」

 

 

 

少女説明中

 

 

 

「なんだちがったのね。つまんないな〜」

 

約5分後、やっとチルノは理解した。

 

「アンタが怖いようかいならあたいがたおしてやったのに!」

 

ハハハと笑うぬらりひょん。なぜだか自分の組にいる納豆小僧のことをチルノを見て思い出した。

 

「もお!ダメだよチルノちゃん!殺されちゃうよ!」

 

「だいじょーぶだって!だってあたいサイキョーだもん!」

 

やれやれと首を振る大妖精。

 

「ところであなたは?」

 

「ワシはぬらりひょんじゃ。よろしくな!」

 

「私は大妖精といいます。こっちは友達のチルノちゃん。こちらこそよろしくお願いします!」

 

大妖精の自己紹介が終わった後、チルノはぬらりひょんをみてこう言った。

 

「アンタ!ヒマならあたいたちの遊びに入れてあげるわ!」

 

「遊び?なにするんだ?」

 

眠気が覚めたぬらりひょんはチルノ達に付き合ってあげる事にした。

 

「鬼ごっこよ!あんた鬼ね!」

 

「え〜、前やったぜそれ。違うのにしようぜ。」

 

「もう!わがままね!じゃあかくれんぼにするわ!100数えたらあたいたちをさがしにくるのよ!」

 

「もお!勝手にぬらりひょんさんを鬼って決めつけて!」

 

「いいんじゃ。それより早くやろうぜ!」

 

「じょうとうね!あたいたちを見つけられるもんなら見つけてみろー!」

 

チルノはそう言い残して大妖精を連れて隠れに行った。

 

 

 

 

「鬼ごっこのあとはかくれんぼか…ハハッ!こんなのも悪くねえな!」

 

100数えながらぬらりひょんは笑っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…フフフ…」

 

 

 

しかし3人をずっと誰かが見つめていた事にぬらりひょんはまだ気づいていなかった。

 

 

 

 

 




はい、第6話でした。

チルノのアホっぽさを出すために全部平仮名にしようと思ったのですが、かなり見にくかったので簡単な漢字だけはそのままにしました。

では次もよろしくお願いします。お疲れ様でした。

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