ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
前回感想を書いて欲しいと言った所、1人、感想書いてくれました。
本当にありがとうございます!
そして、感想の一言に『主人公の豪腕がうなるところが見たい』と来ました。
だったらやりましょう!
という事で、前半は野球シーン、後半でμ'sのリーダーは誰にするかという話で、今回はこんな構成でいかせてもらいます!
感想を書いてくれて本当にありがとうございます!
では、本編どうぞ!


第6話〜リーダーの資格〜

…この日は特にすることがなくて暇だったので、体を動かす為に公園の壁当てへ向かった。

僕が走ってその場所へ向かう途中だった。

信号待ちをしていると…

 

???「…お?健人じゃねぇか!」

健人「ん?お!龍じゃん!久しぶりじゃねぇか!」

 

少しチャラついた男(といっても、髪の毛はしっかり黒だし、身だしなみもしっかりしている)が話しかけてきた。

彼は、僕がかつて野球をやっていた頃にバッテリーを組んでいた柴田龍だ。

龍もショルダーバッグを持っていた。

 

龍「健人、お前どこに行くんだ?見た感じ、野球しに行くように見えるんだが…」

 

龍は少し渋い顔になって言った。

 

健人「あぁ、壁当てしに行きにな」

龍「お前…もう大丈夫なのか?」

健人「ん?どういうことだ?」

龍「あんな事があったのに…」

 

龍が言った『あんな事』のは、僕にとっては苦い記憶となる出来事で、今でもあまり思い出したくない話だったが、それよりもμ'sのファーストライブでの穂乃果さんの一言が心に残っていた。

 

健人「大丈夫だ。俺はやっぱり野球好きのバカだからさ」

龍「そうか」

 

ちょっとカッコつけた僕に、龍は満面の笑みで返してくれた。

 

健人「…それはそうと、龍も野球か?」

龍「あぁ、今日は草野球に誘われたんだが、今遅刻してしまってて…」

健人「お前…相変わらずじゃねぇか」

龍「気にすんなって!」

健人「俺は気にしてねぇわ。んなら、俺も一緒に行くわ」

龍「え!?健人も来てくれるのか!?」

健人「多少試合やった方がいいだろうよ。復活戦といったところだ」

 

と、僕がそう話したその時、信号が青になった。

 

健人「龍、久々のバッテリーだ。暴れて行くぞ!」

龍「了解!」

 

僕と龍は走って草野球がやっている場所まで向かった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

僕と龍が河川敷に到着すると、龍を誘ったチームが見事に負けていた。

試合は3-0で3回裏、龍を誘ったチームの攻撃だ。

 

選手1「遅えぞ!龍!」

龍「悪りぃ、悪りぃ…今日は最強の助っ人呼んできたからさ」

選手1「最強の助っ人?」

選手2「龍の隣にいる奴か?」

健人「桑畑健人です!よろしくお願いします!」

選手2「おう!よろしくな!」

 

遅れた僕と龍はしばらく試合を見ることにした。

僕らのチームはかなりボコボコにされており、気がつけば9-0という大差をつけられていた。

しかも、6回終えてだった。

チームとしてはこれ以上の失点は許されなかったが、ピッチャーがもういなくなってしまった為、後は僕が出ることになったのだ。

 

選手3「もう無理だよ…こんな点差開かれては…」

選手1「やっぱり、今回もダメか…」

 

と、チーム全体が沈んでいた。

でも、僕はまだ勝てる自身はあった。

 

健人「…みなさん、ちょっといいですか?」

選手2「ん?」

健人「僕は…まだ勝てると思います」

選手1「なっ!?」

選手3「お前、バカか!?もうこんな点数だぞ!?コールド負けしてもおかしくない状況だぜ!?」

健人「いや…僕が見てる感じだと、まだ逆転出来ます」

龍「…へへっ、来たな、『逆転の一計』」

健人「懐かしいな、その言葉」

選手1「逆転の…一計?」

龍「健人のちょっとした特殊能力です。あいつ、こういう大ピンチの時に逆転への道を考えていて、その的中率は100パーセントなんですよ」

選手2「それ、本当か!?」

健人「上手く行くかわかりませんけどね…」

 

そして、僕は次の回に出る人達に色んな指示を出した。

今回の試合で僕が感じたのは、ピッチャーのクイックの遅さと変化球の少なさ。そこを突けば、逆転はまだあり得る事を言うと、選手全員が納得してくれた。

 

健人「…あと3回、まだまだ行けます!頑張りましょう!」

全員『オォー!』

 

7回表、僕がマウンドに立った。

マウンドに立つのは3年振りだ。

キャッチャーは龍。

相手チームのバッターは1番だ。

僕は龍のサインを見て、ノーワインドアップから下投げのアンダースローで、ストレートを投げた。

そのストレートを見た相手バッターはもちろん、僕らのチームまでもが驚いていた。

 

選手1「なんだ!?今のは!?おい!今のストレートの球速は!?」

選手2「…ひゃ…140キロ…です…」

ベンチの選手『!?』

 

ベンチの選手全員がその球速にかなり驚いていた。

そりゃ、140キロも出せば、下手したら飛び級プロ入りしそうだもん…

初球はど真ん中に入れたので、ストライク。

僕はまた龍のサインを見て、2球目を投げた。

大きく曲がるスライダーを投げ、バッターはそれに手を出した。

ストライクゾーンの中から外に逃げる球で、バッターは空振り。

3球目はバッターに食い込むシュートを見逃してストライク。

三球三振でワンナウト。

 

健人「…ふうっ…」

 

僕は息を吐き、内野陣にサインを出した。

次のバッターは左打者で、試合を見る感じだと足が速いので出したくはない。

僕はサインを見て、初球を投げた。

最初はシンカーで振らせようとしたら見逃してボール。

選球眼があると踏んだ僕は、ボール先行で行こうと龍にサインで言った。

2球目は高めのストレート、見逃してボール

3球目は90キロのスローカーブ、ストライクゾーンに入って振ったのでストライク。

そして、4球目のスライダーで打った。

ボールは高く上がってフライになった。

 

健人「…よかった…」

 

3人目のバッターは初球を打ち取ってスリーアウトとなった。僕がベンチに戻ると…

 

選手1「健人君!君すごいよ!」

選手2「140キロも出すなんて!」

健人「いえいえ、僕は別に…」

選手3「そんな謙遜しなくていいよ…先ほどは済まなかったな…」

 

その後、チームは9点差を見事ひっくり返し、逆転勝利を収めた。

その日の夕方…

 

龍「…今日はありがとうな」

健人「いいってもんよ。ほら、ジュース」

 

僕と龍は子供の頃によく行っていた駄菓子屋にいた。

 

龍「…そういや…お前どうして野球再びやろうと思ったんだ?」

健人「ん?あー…お前、μ'sって知ってるか?」

龍「あぁ、スクールアイドルのか」

健人「お前、アイドルオタク?」

龍「そこそこな、んでなんでそのμ'sが出てきたんだ?」

健人「今、そのμ'sに力貸しててね…μ'sのメンバーの1人の穂乃果さんが『スクールアイドルが好きだからやる』と言って…それに心動かされたんだ…」

龍「なるほどな…」

健人「…俺はμ'sにいつか恩返ししたいと思ってるんだ。俺に野球をもう一度やらせてくれたから…」

龍「俺は応援しているぜ。それに、お前が復活してくれたら、俺としてもやりがいあるしさ」

健人「どういうことだ?」

龍「俺は今東戸高校に行ってるんだ。んで、お前と多分ぶつかるだろうからな」

健人「東戸高校?野球で有名なあそこに?」

龍「あぁ…楽しみだな、『ロサンゼルスの奇跡』を演じた2人が対決なんてね」

健人「あはは…」

 

その日の夕日はいつにも増して赤く輝いていた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ある日の事…

僕と蓮はμ'sの新しい部室であるアイドル研究部の部室に行くと…μ'sメンバーが何やら会議をしていた。

 

健人「…あのー…これは…」

蓮「何をやってんだ?」

花陽「穂乃果先輩が今のμ'sのリーダーなんだけど…」

凛「なんかリーダーっぽく無いから、リーダーを変えようとしているにゃ」

健人「でも、リーダー変えてどうすんだ?」

にこ「あんた…何もわかってないでしょ…アイドルの世界ではリーダーがセンターなのよ!センターはアイドルグループの中で一番目立つ所よ!」

蓮「それでにこ先輩がセンターになりたいってことか?」

にこ「うっ…」

健人「…図星…」

 

その後、μ'sのみんなで色んなテストをする事にした。

最初はカラオケをする事になった。

みんなやはり練習をしているから歌は全員90点以上取っていた。

 

穂乃果「それじゃ、次は健人君の番ね!」

健人「俺すか!?」

 

と、穂乃果さんの一言により、僕と蓮も歌う事になった。

蓮は89点とそこそこ高得点だったが…

 

花陽「健人君…99点…」

ことり「カッコよかったよ!健人君!」

真姫「吸い込まれる歌声だったわ」

 

と、みんなから賞賛の声が出た。

次に向かったのはゲームセンター。

そこでやるのは、ダンスゲームで、これもやはり練習をしているから、全員高得点だった。

僕と蓮もやらされたが、どちらもスポーツをやっていたおかげでμ'sに劣らない程に高得点を取った。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

最後にビラ配りをして結果は五分五分となった。

そして、結果を踏まえてリーダーは無しに、センターも全員で交代交代でやる事にしようと穂乃果さんが言ったのだ。

そして、練習をするべく屋上へ…

 

ことり「でも…本当にリーダー無しでいいのかな…」

 

屋上へ向かう階段で、ことりさんがふとそう言ったのだ。

それに僕はこう言った。

 

健人「…はっきり言って、リーダーは決まってますよ」

穂乃果除く全員「え?」

 

その一言に、μ'sのみんなと蓮は僕の方を見た。

 

健人「…俺も小さい頃…野球でキャプテンを務めたことあるんですよ…その時、俺は監督に、キャプテンを下ろさせて欲しいと速攻に言いに行ったら…監督から…『お前をキャプテンにしたのは、実力があるわけじゃない…みんなを引っ張って行く力があり、みんなに慕われているからこそお前を選んだ。キャプテンは力があるやつがやるものではない。この先の道を切り開ける奴にこそ、キャプテンになれる』って言われて…だから、僕は…穂乃果さんがリーダーにふさわしいと思うんです」

 

僕の小さい頃の話を聞いたみんなは、考え深いものを感じていた。

 

その後、μ'sは『これからのsomeday』を発表し、人気ランキングを着々に伸ばしていった。

 




いやー、今回の話、ちょっと無理があるかな…
野球シーンが長くなりそうだったから少し抑えたのに、結局μ'sのシーンはちょこっとだけ…
期待していた読者の皆さん、本当に申し訳ありません!
もし、ご指摘があれば、編集で野球シーンを増やしたり、μ'sが出るシーンを増やしたりするので、感想よろしくお願いします!(ボロクソには言わないでください…)
では、次回、お楽しみに!

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