ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

8 / 36
どうも、VVVFです。
昨日たまたま見たのですが…今年の秋にサンシャイン第2期放送開始!なんか早い気がするが、ライバーにとってはうれしいですし、第1期のエンディングがしっかり来なかったのが印象としてあるので…どんな感じになるのか楽しみです!
とりあえず、今回はにこにーが出てくる回で、タイトルが変な感じになってしまいましたが…この小説を見てくれている人なら、気にしないで見てくれる…はず…
というわけで、本編どうぞ!


第5話〜アイドル研究部〜

…ある日の事、僕とことりさんは神田明神の前で準備運動をしていた。

海未さんは弓道の練習に、蓮は柔道の練習に、他のメンバーは後から来るそうで、僕とことりさんで静かにストレッチをしていた。

僕とことりさんで2人きりなのは初めてで、互いに話すことが特になかったから静かにしていたのだが…後ろからの視線に僕とことりさんは意識し始めた。

ちょうど建物の角から見られている気がした。

 

健人「…ことりさん…」

ことり「…何?」

 

僕は小さい声でことりさんに話した。

 

健人「…なんか気になりませんか?」

ことり「…私も…なんか見られているような気がして…」

健人「…僕が行きましょうか?」

ことり「…お願い出来る?」

 

と、僕は後ろにいる人を見ようと動こうとしたその時だ。

 

穂乃果「ごめーん!待ったー?」

 

と、穂乃果さんが走って来た。

 

ことり「ううん、私も今来たところだから」

健人「といいながら、準備運動してたじゃないですか…」

ことり「あはは…あ、海未ちゃんは弓道の朝練だから今は来てないよ」

穂乃果「そっかー」

 

と、その時、また視線を感じた僕とことりさんは息ぴったりに後ろを向いた。

 

穂乃果「…どうしたの?2人とも」

ことり「穂乃果ちゃん…さっき…」

健人「…後ろいませんでしたか?」

穂乃果「後ろ?」

 

そう言った穂乃果さんは、自分の荷物を置いた後、建物の角の影になっている所を見に行った。

最初は僕が見るはずだったのだが、穂乃果さんに押されて穂乃果さんが行く事になった。

僕はそれを静かに見ていたが…

 

穂乃果「…うわぁー!」

 

と、叫び声がした。

僕とことりさんで声がした方に行くと、穂乃果さんが倒れているのを発見した。

穂乃果さんのおでこに赤い跡が付いていた。多分デコピンされたんだろう。

 

ことり「穂乃果ちゃん!」

 

と、ことりさんが穂乃果さんの元へ駆けつけ、側に寄って腰を屈めたその時だ。

バッと1人何者かが現れた。

黒髪のツインテールで、サングラスにマスク、コートを着けていた。

咄嗟に現れたので、僕とことりさんは驚いてその場で立ちすくんだ。

 

???「…」

 

その人はことりさんをサングラス越しに睨み、こう言い放った。

 

???「あんた達…とっとと解散しなさい!」

 

そう言い放って走って行った。

僕はそれを見てようやく動けると、その人を追いかけた。

 

健人「ことりさん!穂乃果さんをよろしくお願いします!」

ことり「あ、うん…でも…さっきの人…誰?」

 

僕は自慢の快足で先ほどの人を追いかけた。声からして女の人だが、意外とその人も足が速かった。

だが…スタミナがないのか、すぐにクタクタになっていた。

 

???「はぁ…はぁ…まだ追いかけるつもり?」

健人「お前が何者か知るまではな!」

 

僕は快足にさらにブーストをかけて女の人を追い詰め…かけた。

しかし、路地裏を上手く使われ、僕はその人を見失ってしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の放課後…

僕と蓮はμ'sの練習に参加するべく、音ノ木坂学院に来た。

 

健人「あ、いたいた!穂乃果さん、大丈夫ですか??」

穂乃果「あ!健人君!蓮君!学校終わったの?」

蓮「でなければここに来ないですよ」

穂乃果「そうだよね、あはは…」

凛「それより、ことり先輩に聞いたにゃ!健人君、かなり足速いそうだにゃ!」

花陽「凛ちゃん、陸上やっていたから聞いてみたかったらしくて…」

真姫「なかなかすごい走りっぷりだったらしいわね。スピードが落ちずに30分走ってたそうだから」

健人「まぁ、俺はしばらく野球やってたから、足には自信あるよ」

凛「それじゃ、今度凛と勝負するにゃ!」

健人「望む所だ。それで、今日の練習なんだが…」

 

僕はふと窓を見ると…雨がザーザーと降っていた。

 

μ's6人「…」

健人「…今日は無理だな…」

穂乃果「えぇー!?早速練習したいのにー!」

真姫「仕方ないでしょ?降水確率60パーセントだって言ってたし…」

蓮「練習はまた今度だな…」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日も雨だった。

特に何もする事がないμ'sと僕らは、仕方なく近くのファストフード店で今後の打ち合わせをする事にしたのだ。

…と、僕と蓮で注文の物を持って穂乃果達の元へ行くと…

昨日の女の人が隙間から手を出していた。

その手にはポテトがあり、よく見ると壁の反対側には穂乃果さん達がいた。

多分、そのポテトは穂乃果さんの物だろう…

 

健人「…おい」

???「!?」

 

女の人は僕の声に反応し、ポテトをすぐに穂乃果さんの元に返した。

 

???「な、何よ!」

健人「…盗み食いはよくねぇぜ?しかも変な格好しているし、変質者だぜ?」

???「う、うるさい!私が何を…」

 

女の人は反論しようとしたが、すぐに顔を青くさせた。

横にいる蓮も顔に縦線が入っていて、ちょっとした恐怖の顔を滲ませていた。

 

健人「…μ'sに何か文句あるなら真っ正面で言いやがれ。そんなコソコソしていて何になるんだ?」

???「…う…うるさい!うるさい!うるさーい!μ'sはダンスも何もかもダメなの!プロ意識が足りないわ!」

健人「だからって、こんなコソコソいい訳ねぇだろうが!」

???「!?」

健人「…おまえ、いい加減にしやがれ…てめぇがプロ意識ねぇんじゃねぇの?そんな正面でぶつかれねぇ奴がプロなんか語ってんじゃねぇ!」

???「…っ…」

 

その女の人は僕の気迫に押され、渋々その場を後にした。

 

健人「…ふうっ…ん?どうした?蓮」

蓮「…いや…なんでもねぇ…」

 

その後、僕はμ'sの方を見ると、穂乃果が目を輝かせていた。

 

穂乃果「…健人君、すごいよ!今の気迫、まさに鬼!私のポテトを守ってくれてありがとう!」

蓮「そっちか!?」

健人「いえいえ、僕は別に…それより、今日集まった理由についてですけど…」

穂乃果「それはことりちゃんと花陽ちゃんが来てからにして…なんで雨止まないの…」

健人「オンオフ激しいですね…」

 

しばらくしてことりさんと花陽ちゃんが来て、みんなで教室を使えないかどうか聞くと、部活じゃないと出来ない事が分かった。

 

健人「…それで、部活は最低何人必要なんですか?」

穂乃果「5人なの。あーあ、5人集まればいいのになー…」

蓮「え?5人?5人ってことは…」

 

僕と蓮、そしてμ'sメンバー全員が互いの顔を見合うと…

 

穂乃果「あーっ!そうじゃん!部活申請すればいいじゃん!」

 

と、穂乃果さんが部活申請出来る事を忘れていた事に気がつき、その日の会話は部活申請する事でまとまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

僕が音ノ木坂学院に着くと…

渡り廊下から1人の女子生徒が窓から出てくるのが見えた。

その人は…僕にとってはかなり因縁深い人だった。

そして、僕が通っている渡り廊下から凛が飛び出し、窓から出た人を追いかけたのだ。

 

真姫「あ、健人君」

健人「真姫ちゃん…あの人は?」

真姫「どうやらアイドル研究部の人らしくて…しかもたった1人しかいないから、アイドル研究部の部長らしいの…」

健人「アイドル研究部の部長?てか、1人って…」

真姫「最初は5人いたらしいわ」

健人「なるほど…」

 

その後、凛の活躍により捕まってしまったアイドル研究部の部長は、μ'sと僕に渋々アイドル研究部の部室に入れさせてもらった。

中はアイドルグッズがたくさん置いてあり、本棚にはぎっしり本が置いてあった。

その部屋で1番目を輝かせたのは、意外にも花陽ちゃんだった。

どうやら花陽ちゃんはアイドルオタクらしく、伝説と化しているDVDを見て大興奮している。

 

???「それより、あんた誰よ?」

健人「俺か?桑畑健人だ。訳あってμ'sに力貸しているんだが…あんたは?」

???「にこよ。矢澤にこ。見た感じ一年生らしいけど?」

健人「そうだが?」

にこ「なら、少しは先輩を敬いなさい。私三年生だから」

健人「だから何?」

にこ「はぁ!?だから、少しは…」

健人「…散々あんなことした挙句に先輩面か?」

にこ「うっ…」

 

その後、穂乃果がアイドル研究部と合併すべく、交渉を持ちかけたが、にこさんはそれをことごとく断った。

そして、プロ意識が足りないと言った理由をそこで教えてくれた。

 

にこ「…あんた達…ちゃんとキャラ作りやってるの?」

穂乃果「…キャラ?」

にこ「そう。お客さんがアイドルに求めているものは、楽しい夢のような時間でしょ?」

健人「まぁ、そこは否定しない」

にこ「ありがとう。それで、その夢のような時間にふさわしいキャラってものがあるの。仕方ないわね…」

 

そう言ってにこさんは後ろを向き、また前を向くと…

 

にこ「にっこにっこにー!あなたのハートににこにこにー!笑顔届ける矢澤にこにこー!にこにーって覚えてにこっ!」

 

…と、その場を凍りつかせ…ゲフンゲフン、驚かせるキャラを演じた。

それを見た僕らは、各々の感想を言い、キャラ作りをしようと意気込んだその時…にこさんに追い出されてしまった…

僕らはちょっとがっかりしたのだが、すぐ現れた、こちらもツインテールの女の人に、結局追い出されたのかと言われ、付いて来てと言われて僕らは音ノ木坂学院の玄関まで来た。

 

???「そういえば、そこの君、あまり見慣れへんな。名前なんて言うん?」

健人「桑畑健人です。万世橋高校一年生です」

???「うちは東條希や。ここで副生徒会長やってるんよ」

健人「副生徒会長ですか!?」

希「あまり肩張らなくていいんよ」

 

玄関に来た僕と穂乃果さん、海未さん、ことりさんは、希さんの話で、にこさんが元々スクールアイドルをやっていたこと、スクールアイドルの目標が高すぎて、メンバーが次々に脱落していき、最終的には1人になったこと…

そして、μ'sに興味があるからこそダメ出しが出来る…という希さんの一言…

それを聞いた僕は少し申し訳ない気持ちになった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

それから数日後…

久々に晴れたので、僕と蓮は音ノ木坂学院に出向き、屋上へ行った。

すると…そこには…

 

健人「にこ先輩!?」

にこ「何よ…」

 

μ'sの練習ににこさんがいた。

僕は穂乃果さんに問いただすと、μ'sのみんなで説得をして、にこさんは無事μ'sのメンバーの1人になったのだ。

 

健人「なるほど…それで、にこ先輩」

にこ「今度は何?」

 

僕はにこさんに再び声をかけ、にこさんは返事をした。

それを聞いた僕は、深々と頭を下げた。

 

にこ「!?何やってるのよ!」

健人「今まで無礼な事をし、申し訳ございませんでした!」

にこ「…」

健人「…これからは、先輩として、μ'sのみならず、僕らにも力を添えていただきたいと思います!よろしくお願いします!」

 

僕はにこさんにこの前の件について深々と謝罪をした。

 

にこ「…全く…あの時は私も悪い所はあったわ。お互いさまよ」

健人「!ありがとうございます!」

にこ「別にいいわ、それより、健人だっけ?穂乃果達が話があるだって」

健人「話?」

 

にこさんの許しがもらった所で、穂乃果さん達が話があるといい、僕は穂乃果さん達の方を見た。

 

穂乃果「ねぇ、健人君!これからは、そんな尊敬語なんか使わないで、もうちょっとラフに言ってきたよ!」

健人「え!?でも…」

海未「今回の件で、あなたの本当の姿が見れた気がしたんです」

ことり「それで、名前で呼ぶ時以外は、友達として一緒に話せたらなって」

真姫「ハンバーガー店の時、カッコよかったわよ」

花陽「会ってから少ない期間ですけど、もっと仲良くなれたらいいなって…」

凛「あの時の勝負、忘れてないかにゃ?」

健人「…全く…忘れてるわけねぇだろうが」

穂乃果「おぉー!もっとカッコよくなった!」

海未「ほら、蓮君も」

蓮「俺もですか!?」

海未「当たり前です」

蓮「んじゃ…これからまたよろしくな!」

健人「それじゃ、にこ先輩!練習始めようぜ!」

にこ「当たり前よ!もう準備運動はしっかりしてるからね!」

 

こうして、μ'sにまた1人メンバーが加わり、チームとしても結束がまた固まった瞬間だった。




…まぁ、とりあえずこんなもんか…
さて、昨日、一昨日侍ジャパンの壮行試合をテレビ見たのですが…一昨日ボロボロにやられたのに、昨日はボロ勝ちという謎の矛盾…僕からしたら、多分今年も世界一になれる気しないですが…
さて、ちょっとした近況報告ですが…僕が1話話を上げるごとに、お気に入り登録してくれる人が1人増えていって、本当にありがたいです!
でも、実際どうなのか、僕自身知りたいので、感想お願いします!
でも、あまりボロクソ書かないでください。傷つきますから…w
多少の批判文は構いませんので、どうかお願いします!
では次回お楽しみに!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。