ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
色々案を考えていったら…結構日にちが経ってしまいましたw
とりあえず…本編どうぞ!


野球編第8話〜猛特訓〜

 

…片桐さんと会って数日後、僕は河川敷にいた。

僕にとっては懐かしい場所で、今回は僕以外に2人河川敷に来ていた。

充と亮介だ。

 

充「ま、待ってくれ…」

亮介「ほら、ラスト!」

 

充と亮介が走っていた。

どうして僕と充と亮介が河川敷にいるかというと、話は数日前にさかのぼる…

 

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数日前…

 

片桐「ええっと…狩野充君だったかな?」

充「あ、はい…」

 

片桐さんは充に用があるらしい。僕はというと、会議室の前で盗み聞きをしていた。

 

片桐「…今回、君にこう話をしたのは…今、とある球団からのお願いがあって来てね…」

充「え!?」

 

普段、そんなに注文する事がない…というか、普通はありえない、球団からのお願いが出されたのだ。

 

充「それは…一体…」

片桐「一回話を聞いてほしい…今、ある有名なプロ球団が君を注目しているんだ。足が遅いわりには守備が非常に上手いってね」

充「それは…褒めているのですか?」

片桐「褒めてもいるし、課題があるという意味も込めている。今回の球団のお願いというのは、その足の遅さを改善してほしいという事なんだ」

充「なんでそれをわざわざ…」

片桐「球団の人曰く、今のまま球団に入ったところで、その球団で足を速くしても、一軍で出させるのには無理があると…そこで今高校に入っているうちに、足を多少なりとも速くしてもらいたいという話だそうだ。これは1つの球団だけでなく、君を注目している球団全部からのお願いなんだ」

 

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…というわけで、僕は運動神経がいい亮介を呼んで、独自に練習をさせるべく河川敷に来ていたのだ。

 

亮介「はい!終了!」

充「はぁ…はぁ…」

健人「お疲れさん。はい、水」

充「す、すまない…」

 

河川敷10キロマラソンをした充の様子は、生きた心地がしていないほど辛そうだった。

 

充「それより…なんで…10キロマラソンなんか…するんだい?…」

 

実は、今回の特訓については僕ではなく、亮介がメニューを考えてやっているのだ。

こういうのは亮介にやらせてみたらいいだろうと、僕の勝手な判断だったが、充もそれに了承したのだ。

しかし、今は…

 

亮介「うーんと…なんとなく?」

充「なんとなく…だと?スタミナをつける為だと思っていたのだが…」

亮介「走ればなんとかなる!」

充「とんだ…脳筋野郎…だな…」

 

と、少し後悔している模様…

そしてしばらく、練習をやっていくと…

 

充「もうやってられるか!」

 

と、充がついに怒ったのだ。

 

亮介「え?」

充「え?ではない!君はなんとなくでやっているけれども、僕はそんなのについていけるわけない!」

亮介「でも、走れば…」

充「それは、今の状況では君だけだ!僕は君みたいに運動神経がいいわけではない!そういう事も考えてほしい!これ以上やっても無駄だ!帰る!」

 

充はそう言って河川敷に近い駅の方へと歩いていった。

その後ろ姿を、亮介はじっと見つめていた。

 

健人「…亮介…」

亮介「…健人…ごめんね…ここまで案内させてもらったのに…」

健人「気にすんな…」

 

その日は喧嘩したまま解散してしまった…

 

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次の日…

 

健人「…ぐわぁ…終わった…」

 

宿題を全部終わらせ、一息つこうとしたその時だ。

携帯が鳴った。

僕はふとその電話に出た。

 

亮介「…健人君…ちょっと話、いいかな?」

 

電話の相手は、意外にも亮介からだった。

亮介から電話が来たのはこれが初めてだからだ。

 

健人「亮介?珍しいな…」

亮介「そ、そうかな?…あのね…昨日の事なんだけど…」

健人「あぁ…どうした?」

亮介「…僕…昨日…充君に悪い事…したよね?」

健人「んーとね…まぁ…亮介のやろうとしていたことは間違いではないし、悪い事をしたわけでもない…でもな…亮介の場合は…なんとなくでやろうとしていただろ?」

亮介「うん…でも…僕にはちゃんと理由があって…」

健人「それをなんで言わないんだ?」

亮介「…言ったら…なんか…言われそうで…」

健人「別にいいじゃん、言われたって…自分の意見を言えば、相手だって…充だってわかってくれるはずだぜ?というか、なんでそんな事、いちいち気にするんだ?」

亮介「…僕の家…本当は厳しくてね…僕が意見言うと、きつく言ってくるんだ…それが怖くて…」

健人「んじゃ、部活で元気に振る舞っていたのは…」

亮介「…喧嘩にはなりたくないから…」

健人「なるほどな…そりゃ…辛かっただろ…」

亮介「…ごめんね…僕はもう、練習は見ないよ…」

健人「…いや、充にちゃんと説明しておけ。あいつもわかってくれるはずだからさ」

亮介「…う、うん…」

 

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次の日…

河川敷にて…

 

充「…またやるのか?」

健人「あぁ、まぁ今回は怒らないでよ?」

充「そのつもりでいる…一昨日は言い過ぎたよ…」

 

と、そこへ亮介が来た。

 

亮介「…充君…一昨日は…」

充「そんな事話すより、さっさと練習するぞ」

亮介「う、うん…」

 

こうして、練習が始まった。

今回は僕は駅で待機することにした。

 

亮介「ええっと…今日は…50メートル走をしようかなと…」

充「どうしてだ?」

亮介「ええっと…」

充「…」

亮介「…充君の…今のスピードを見たいから…だって…野球で…足の速さは…重要でしょ?」

充「あぁ、そうだ。まぁ…いいぜ。亮介、お前も走るだろ?」

亮介「え?」

充「健人から聞いたぜ。ちゃんと言ってくれれば、俺もついて行くからさ」

亮介「!ありがとう!」

 

こうして、亮介と充の特訓は永らく続き、充はいつの間にかスピードスターになっていったのだった…

 




いかがでしたでしょうか?
今回の話の続きは、μ's編第15話に続きます。
次回はどこからスタートするかというと、μ's編では第18話からの続きという形にしたいなと思います!
ようやく追いつけた…という感じがします!
まぁ…かなり変な文章になってしまいましたが、今後ともよろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!

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