ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
特にこれといって話す事ないので…本編どうぞ!


野球編第5話〜勇気と自信〜

 

…梅雨が明け、いよいよ夏の甲子園大会まで一カ月に近づいてきたある日の事…

僕は勇気と一緒に投球練習をしていた。

 

健人「まっすぐ行くよ!」

勇気「う、うん…」

 

勇気はいつものように弱々しく返事した。

そして僕が投げると、勇気君はいつものように弱々しく、しっかりと取る。

僕はいつもそれが気がかりだった。

投球数20球投げたところで、僕は勇気を呼んだ。

 

健人「…勇気…いつも弱々しく言ってくるけれど…もっと強く言ってきてほしいんだ。そっちの方が楽なんだ」

勇気「え…でも…僕なんか…」

健人「頼む…」

勇気「…ごめんね…僕は…出来ない…」

 

勇気はそう言って、キャッチャーのマスクを片付けに行った…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夜…

僕は晋助と焼肉屋に行っていた。

晋助とは充と仲良くなった後に、充関係ですぐに仲良くなった。

その日、僕は晋助に勇気の事を話した。

 

健人「…晋助…勇気の事なんだけど…ちょっといいか?」

晋助「あぁ、いいぜ」

 

僕は勇気がなんかおどおどしているのを見て、何か抱えているのでは…ということを晋助に伝えると…

 

晋助「あはは…そりゃしゃあねぇな。なんとなくだが、昔の俺と似てるんだよな…」

健人「似てる?お前が?」

晋助「一時期ね。俺が中学校の時に野球部で大会があってね…その大会の決勝で俺はチームを苦しめるプレーをしちまって…おかげで結局チームは完敗…それで俺はみんなに迷惑かけまいと、いつもより慎重になって練習してたんだ。それがいつしか自分自身を弱々しくさせてしまってね…」

健人「なるほど…」

晋助「俺の場合は、ちょうど仲良かった奴に喝入れられてね…それから全力プレー一本で進んできたわけよ」

健人「あはは…その喝入れた奴、見てみたいわ」

晋助「今度紹介するわ。んで、多分勇気の奴も、どこか自分がミスると責められて怖いと思ってんだろ…健人、お前が喝入れてやってくれよ。俺は多分、勇気に喝なんて入れられねぇよ」

健人「俺!?俺になんか…」

晋助「お前が心に思っていることや、誰か言った言葉を使っていいぜ。それが勇気にとっていい話になるかもよ」

 

僕は晋助にそう言われ、勇気にかける言葉をひねり出したのだった…

 

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次の日…

僕と勇気でまた投球練習をしていた。

勇気はいつものように弱々しくリードしていた。

それを見かねた僕は…

 

健人「…勇気!こっちこい!」

 

と、呼んだ。

勇気はビクッと反応した後、僕の元に来た。

 

健人「…勇気…お前、なんでいつも弱々しくリードしてるんだ?」

勇気「…ごめん…」

健人「ごめんじゃないんだよ…勇気…お前、過去にすごいエラーした事ある?」

 

僕のその発言に、勇気はまたビクッと反応した後返事した。

 

勇気「…何で…そんな事…」

健人「俺らはチームだ。お前が心に何か抱えているんだったら、それを聞いて助けるくらいはする」

勇気「…健人君…」

健人「…本当は少し見かねたところはあるけれど、今なら何でも言ってこい。聞いてやるよ」

勇気「…うん…」

 

勇気は僕に過去に起きた事を話してくれた。

勇気は中学校に入る前までにはリードの上手いキャッチャーで、ピッチャーから厚い信頼を寄せていたのだが、中学生の時、あるキャッチャーがポジションの男が現れ、その人はリードがデタラメなくせに、言葉巧みにピッチャーを操り、勇気の人気を落としていったという。

それを聞いた勇気はもっと実力をつけるべく、練習を積み重ねていたのだが、ある大会で練習過多がたたってしまい、勇気がミスを連発、チームは敗北し、勇気は自信を失ってしまったという…

 

健人「…」

勇気「…もう…怖いんだ…本当は野球なんてやりたくなかったんだ…でも…他に取り柄がないし…」

 

僕は勇気の話を理解した後、こう話した。

 

健人「…確かに、エラーはエラーだ。でも、それを見た奴は、普通に嫌いになるか?」

勇気「え?」

健人「その時はエラー連発だけどよ…それより前はしっかりとキャッチャーというポジションをやってただろ?それだけで十分だ。俺はお前を信じて投げる。その技術があればね」

勇気「…でも…また…」

健人「俺は平気だ。たとえそんな奴がいても、今の俺の正妻はお前だよ。てか、お前しかいないけどな」

勇気「…」

健人「だから…自信持て」

勇気「…うん!」

健人「よし!練習再開だ!」

 

その後の勇気の顔と言ったら、これ以上ないくらい顔が引き締まっていたのだった…

 




いかがでしたでしょうか?
今回は…最後グダグダ文になってしまいました…申し訳ありません…
とりあえず、次回頑張りますので、よろしくお願いします!

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