久々の野球編を書いていこうと思います。
先ほど、感想にて色々ご指摘いただいたので、この野球編を書いて、本編につながるようにするよう努力しますので、よろしくお願いします。
では、本編どうぞ!
…僕らは練習すべく、万世橋高校が所有している運動場の中の球場に来た。
最初は全員走り込みから始まった。
僕自身、ピッチャーでのスタミナが半端じゃないくらいあるので、ただ単純に走るのは別に苦でもなんでもなかった。
なので、ふと周りを見回して見た。
さすがに先輩達は慣れているので、話しながら走っていた。
(部活自体出来たばかりのようなものなので、走りながら喋らないというような規則はなかった)
まぁ、かなりガタイのいい八幡先輩はかなり後ろの方にいるのだが…
と、その時だ。
亮介「あれ?充君、もうバテてる?」
と、亮介君の声がしてきた。
ふと後ろを見ると、充君がかなりヘトヘトになりながら走っていた。
というか、走り始めてまだ2分しか経っていないのだが…
充「う、うるさい…僕はこういうのは苦手なんだよ…」
晋助「充はインドアだったからな…まぁ、勘弁してくれよ」
晴男「てか、なんで野球部に入ろうと思ったん?充君…やったっけ?普通にパソコン部に入ればええっちゅうのに」
充「べ、別にいいだろ…」
晋助「まぁ…自分を変えたいらしいぜ」
充「晋助…変な事…言うな…」
晋助「へいへい」
あまり体を動かして無さそうな充以外は、全員息を切らさずに走っていた。
とは言えども、2分だけだから当たり前っちゃ当たり前だけどね。
僕は勇気君に色々話を聞こうとしたら…
健人「…ええっと…勇気君だっけ?」
勇気「ひいぃっ!」
健人「…え?」
勇気「あ、ご…ごめんね…」
健人「あ、あぁ…どうしたんだ?」
勇気「いや…なんでも…ないよ…」
健人「…」
と、かなり気が弱いと言うことが分かっただけだった…
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5分くらい走り込んだ後、僕らはノックで守備練習をすることにした。
ノックをするのは俊先輩。
そして、僕らは2塁キャンパスで待機していた。
最初は坂本先輩がやることになった。
俊「真澄ー!行くぞ!」
真澄「ほいよー」
坂本先輩はのんびりとした声で返事した。
俊先輩はノックをした。
坂本先輩がいるところからすぐのところにボールが来た。
先ほどの走り込みで坂本先輩の走るスピードが分かったので、多分大丈夫だろうと僕は思っていると…
ボールは坂本先輩の横を通り過ぎて行った。
坂本先輩は走って取ろうとしているのは見てとれたが、いくらなんでも取れるだろ!?というような感じだった。
周りにいたみんなも同じような顔をしていた。
俊「あ、真澄はいつもこうだから気にしないでー」
俊先輩が僕らにそう言った。
次に、八幡先輩が立った。
俊「真三郎ー!行くぞ!」
真三郎「あいよ!」
八幡先輩は大きい声で返事した。
俊先輩がノックをした。
八幡先輩がいるところからかなり離れた所にボールが来た。
真三郎「はぁぁっ!」
と、八幡先輩が気合の声を出したのだが、やはり足が遅くて無残にもボールは過ぎていき、その後に八幡先輩が走って来た。
晴男「…ほんまにこれで大丈夫?」
健人「さぁ?」
僕は隣にいた晴男君と話をした。
次の修二先輩は難なくボールをさばいたので、特に何もないがとりあえずおぉーと言った。
俊「それじゃあ、1年生、行くぞ!まずは川崎!」
亮介「はい!」
亮介君は大きい声で返事し、ノックを受けた。
難なくボールをさばき、僕らは思わず感心した。
やはり身体能力が高いだけある。
次に、1番の不安要素になりかねない充君が行った。
俊「狩野!行くぞ!」
充「はい」
充君は静かに返事した。
俊先輩がノックしたボールは、かなり離れたところにあった。
健人「あちゃー…あれは無理だな…」
晋助「だね…」
と、僕らはそう思っていたのだが…なんと、意外な事に難しいと思われていたボールを、充君は難なくクリアしたのだ。
健人「えぇっ!?マジ!?」
僕は思わず感心してしまった。
次は勇気君が立った。
俊「有原!行くぞ!」
勇気「は、はい…」
勇気君は少し怯えた様子で返事した。
俊先輩がノックしたボールは2塁キャンパスのすぐ横だった。
勇気君はそれを難なくクリアした。
次に、晋助君が立った。
俊「岡田!行くぞ!」
晋助「はい!」
晋助君は元気な声で返事した。
俊先輩がノックしたボールは、3塁方面の難しいボールで、これはさすがにとれなかった。
次に、晴男君が立った。
俊「中島!行くぞ!」
晴男「はい!」
晴男君も元気な声で返事した。
俊先輩がノックしたボールはまた2塁キャンパスのすぐ横だった。
なので、晴男君も難なくクリアした。
最後に僕が立った。
俊「桑畑!行くぞ!」
健人「はい!」
僕は大きい声で返事した。
俊先輩がノックしたボールはかなり離れたところに行った。
僕はそれを見てガンダッシュしてボールをどうにか取った。
健人「ふうっ…どうにか取れた…」
その後も5分くらいノック練習は続き、後はやる人は自主練ということで全体での練習は終了した。
僕は今回の練習を見た感想をみんなに言うことにした。
というか、僕はU-15世界大会の経験者なので、説得力がかなりあるのだ。
僕らは一回ベンチに集合した。
健人「うーんとね…今日意外だったのは充君かな?」
充「僕かい?」
健人「あぁ…今日のノックでかなり難しいボールをよく取れたなって…」
充「まぁ、僕は計算してやっているからね。あんなのは余裕だよ」
健人「なんか…ラッキーボーイのやつが言うセリフだな…」
晋助「いやいや、そうでもないぜ?充はかなり頭が切れるから、そういうのも頭の中でちゃんとやってるぜ」
健人「なるほどな…他はまぁ、予想通りだ。特にこれといってないな…」
晴男「なんやねん。特に特徴ないってことかいな」
健人「特徴があるなしじゃなくてな…今回のノックだけ見たら、まぁ普通だねってこと。打撃とかは見てないから特にないんだよね…んで、この後どうする?」
亮介「僕は打撃練習やりたいなー。健人君が投げてさ」
勇気「ぼ、僕も…」
健人「みんなやるの?」
晴男「まぁ、わしらはまだお互い知らんからな。お願いするわ」
晋助「だね。んで、キャッチャーは勇気君かな?」
勇気「え!?僕!?」
晴男「そりゃ、キャッチャーやれるっちゅうことゆうてんやから。そら、頼むわ」
勇気「う…うん…」
ということで、僕らは1年生組はそれぞれの打撃と、勇気君のキャッチャー能力、僕のピッチャー能力を見るべく、ちょっとした打撃練習をすることにした…
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僕は勇気君とサイン等の打ち合わせをした。
というか、僕の持ち球がたくさんあるため、サインの差別化等でわかるようにした。
今回はみんなの打撃能力を見るために、ほぼストレートで行くことにした。
また、ルールは全員一打席のみの勝負で、守備無し、フォアボールが出たらもう一打席やるというルールにした。
審判は、しばらく晴男君が、晴男君が打席に立つ時は晋助君がやることにした。
最初は亮介君が打席に立った。
健人「勇気君…大丈夫?」
勇気「う、うん…」
健人「一応、本気で投げるからさ…ちゃんと受け止めろよ」
勇気「わかった…」
僕は勇気君にそう言った後、勇気君はキャッチャーのポジションに座った。
僕はマウンドを整え、亮介君を見た。
健人「…ふうっ…」
僕は息を吐き、1球目を投げた。
初球は内角高めで、バットを振らずにボールとなった。
晋助「…健人君って、サブマリンなんだね…」
晴男「…球速もそこそこあるやな…」
僕の投球を見たみんなは、少し驚いていた。
意外と選球眼があるとわかった僕は、2球目に内角低めのストライクゾーンに入れた。
これもバットを振らなかったので、ストライク。
3球目でど真ん中を投げて、亮介君はバットを振った。
ボールは後ろに飛んでいき、ファウル。
健人(…意外とやるな…なら…)
僕は勇気君にサインで変化球を要求した。
勇気君もそれを見てサインを出した。
4球目…僕はカーブを投げた。
すると、亮介君はバットにしっかりと当てて、ヒットにしたのだ。
健人「…ワオ…」
晴男「こりゃすごい…」
亮介「へへん、どうよ!」
次に、充君が打席に立った。
初球は外角を投げ、充君は慣れない振りで空振り。
2球目、3球目は…多分、想像通りだと思うが、全部振って空振り三振となった。
次に、晴男君が打席に立った。
経験者だということあって、僕は変化球も混ぜるというサインを出した。
初球はフォークで低めに落としたのだが、見逃してボール。
2球目はスライダーで外角に逃げるボールを投げたが、これも見逃してボール。
3球目はシンカーを真ん中に入れてストライクとし、4球目でストレートを投げて、打ち上げさせてアウトにした。
次の晋助君は初球を振って打ち上げさせてアウト。
僕と勇気君はバッティングセンターにて打撃能力を見るということになり、この日は解散になった。
これが初日の練習風景だ。
僕は、これからが楽しみで仕方なかったのだった。
いかがでしたでしょうか?
最後は駆け足になってしまい申し訳ありません。
いやー…やはり酷評を見るとかなり心に突き刺さりますね…w
趣味程度で書いているのに、それでも辛い…w
まぁ、とりあえず頑張っていきますのでよろしくお願いします!
是非、感想等よろしくお願いします!
では次回お会いしましょう!