ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

23 / 36
どうも、VVVFです。
久々に書きましたw
これでとりあえずひと段落つける所まで書けました…
ということで、いつものように駄文ですが、本編どうぞ!


第20話〜最高の仲間〜

…気がつけばもう9回…

4-1で負けている状況。

僕らは苦境に立たされていた。

いや、正確に言えば()()()()みんなが苦境に立たされている…

僕は今、緊急事態に陥っている。

それは5回から始まった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

4回を難なく投げ終えた僕は、ベンチに座り、次のイニングに向けて休んでいると…

 

健人「…ん?」

 

僕は思わず肘に違和感を感じた。

これは今始まった事ではなく、前々から、自分の中では『古傷』とも言うべきものだった。

僕自身、やはり色んな球種を投げている以上、肘にどうしても負担が掛かってしまう。

4年前の世界大会後、僕はいつものように練習をすると、急に肘が痛くなり、病院へ直行した。

検査の結果、肘にヒビが入っている事がわかり、僕はしばらく野球をやれなかった。

ただ、練習を見てアドバイスする事は出来るので、ビブスを着けていつも練習を見ていた。

その後は、マスコミに八百長疑惑が持たれてそのまま退いたのだが…

その時のケガはとっくの昔に治したのだが、あまり無理しないようにと言われていた。

だけど、今このチームと、μ'sへの恩返しの為に奮闘した為、肘に思いっきり負担が掛かってしまったのだ。

最初は、初戦で戦った後に違和感を感じたのだが、僕は大丈夫だろうと気にしなかったし、ついあの時の事を忘れていた。

ただ今は…

 

健人「…後1イニング…耐えてくれ…」

 

5回の僕らの攻撃は、三者凡退。

僕はいつものようにピッチングをしてマウンドへと向かおうとした。

そこへ…

 

勇気「…健人君」

 

今の正妻の勇気が来た。

 

健人「ん?」

勇気「…変化球、いつもより曲がらなかった…肘、どうしたの?」

 

勇気はやはり目がいいし、キャッチャーの能力が高い…

 

健人「さすが…今、肘の古傷が疼いてしまってな…」

勇気「それじゃあ、交代を…」

健人「後1イニングだ。その後は真三郎先輩に談判して、ファーストに守備変更してもらう」

勇気「わかった…ただ、次のイニングはなるべく直球だよ」

健人「了解…」

 

最初のバッターは打ち上げさせてキャッチャーフライにし、次のバッターは三振とした。

 

健人「…後1人…耐えてくれ…」

 

と、僕は心の中で叫んだが…次のバッターの3球目で…肘の痛みが急激に増したのだ。

 

健人「!?」

 

そして、僕が投げたボールはど真ん中へ行き、センター前に運ばれたのだ。

 

健人(くそっ!こいつは…)

 

僕はポーカーフェイスでなんとか耐えているが、やはり目がいい勇気が、僕の元へと向かった。監督を呼びながら…

 

勇気「…健人君…ここは降りよう…これ以上は…」

健人「頼む!この試合だけは…」

勇気「…健人君…君は無理だってわかってるでしょ?」

健人「…」

勇気「…これは…僕が…1番最善だと考えたことだ。健人君の…この先の為に…」

 

僕はその一言に頷き、監督に降板を伝えた後、静かにマウンドを降りた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、僕は西木野総合病院へ直行し、検査を受けた。

結果は疲労骨折。一歩間違えれば重症レベルとまで言われた。

一応、完全に折れてはいなかったらしいので、栄養療法で対処することにした。

 

健人「…試合…大丈夫か…」

 

と、僕は廊下を歩いていると…穂乃果達がいるのが見えた。

というか…僕の方へと向かっていた。

 

健人「…」

 

僕はふと足を止めてしまった。

すると、穂乃果達も足を止めた。

 

健人「…」

μ's全員「…」

 

幸い、誰も来ていなかったので、特に目を気にすることはなかったが…なんとも異様な空気だった。

僕は、その空気にいたたまれず、こう言った。

 

健人「…みんな…申し訳なかった…」

 

μ'sのみんなは少し驚いた様子で僕を見たのだ。

 

健人「…あの時は…俺は…相手の事考えろと言いながら…結局、自分が何もわかってなかった…本当に…申し訳なかった…」

 

僕はμ'sのみんなに、喧嘩したことのお詫びをした。

すると…

 

真姫「…気にしてないわよ」

 

と、真姫が最初に言ってきたのだ。

 

健人「え?」

凛「凛達、龍君から聞いたにゃ!今回の試合も、本当は凛達の為に頑張ったって!」

絵里「そんな事聞かされたら…喧嘩なんて馬鹿馬鹿しく思えてきたのよ…」

希「ほんまにすまへんかったな…うちらも本当は悪いとこあるんよ」

海未「でも、これで両成敗ですよ」

にこ「今度は優しく言いなさいよ!」

ことり「穂乃果ちゃん」

穂乃果「うん!…桑畑健人君、改めて…」

μ's全員「よろしくお願いします!」

 

…僕はそれを見て思わず、頭を下げた。

 

健人「…こちらこそ…」

 

と、僕が言ったその時。

 

亮介「あ、健人君、いたいた!」

 

亮介が現れた。その亮介の後ろから、万世橋ナインのみんなが来たのだ。

最初はμ'sがいることに驚いた万世橋ナインのみんなは、μ'sのみんなと挨拶した後、僕に試合の連絡をした。

試合は充と勇気の2人によるホームランでまさかの逆転勝利を収めたという。

 

健人「本当!?」

亮介「うん!それで、この後打ち上げに行くけど、行く?」

健人「まぁ…行くか!」

 

こうして、僕とμ'sの仲も回復し、僕ら万世橋高校野球部は小さいながら地区大会優勝を果たしたのだった…




いかがでしたでしょうか?
ケガの話につきましては、あまり詳しくないのであまり触れていただかないようよろしくお願いします。
とりあえず、次からアニメの方に戻れる…
では次回お会いしましょう!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。