ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
今回は初めに3つ謝罪したい事があります。
1つ目は、3〜16話にかけて改良された知らせが出てきていると思いますが、それはタイトルの話数がかなり間違っていた事に由来しています。
話の内容自体は変えていないので、報告兼ねてお知らせします。
2つ目は、この話で1章を終わりにしたいと思います。
理由は…単純にアニメ準拠でやってきていたので、今回のお話はアニメでの1期目最終回となっているので、ここで1章はおわりにし、2章目に突入したいと思います。
3つ目は、野球編の投稿長期休止です。
理由は、アイデアが野球編よりもやっぱりμ's編が浮かんできているから。
そんなわけで、多分しばらく休載になりますが、μ's編の裏話編の立ち位置になって連載復活すると思うので、待っていてください。
こんなダラダラ長く話して申し訳ありません。
さて、前回でμ'sと絶交状態となった健人に降りかかった不幸とは…本編どうぞ!


第16話〜自分が進むべき道〜

…僕は病院へすぐに駆けつけた。

龍のお母さんから、龍が事故にあったことを聞かされ、急いで駆けつけてきた。

 

健人「…おばさん!」

龍母「健人君!」

健人「龍は!?」

龍母「龍は…今集中治療室に…」

健人「!?」

 

それを聞いた僕は、膝から崩れ落ちたのがわかった。

そして、龍が事故にあった経緯を教えてくれた。

 

龍母「…ランニング中に…子供が道路に飛び出してきて…そこへ車が来て…龍は子供を庇おうと…」

健人「…そう…なんですか…」

 

それを聞いた僕は、少し安心を覚えた。

相変わらず無茶する野郎だな…と心の中で泣きながら笑っていた。

と、その時…

集中治療室の手術ランプが消えた。

中からは医師が出て来た。

 

龍母「先生!龍は!?」

医師「命に別状はありませんが…まだ意識が戻っていません…」

健人「!?」

 

医師の冷たい現実を指す言葉に、僕は意識が遠のきかけた。

その日の面会すら許してもらえず、僕は渋々帰る事にした…

 

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その日の夜…

 

健人「…ごちそうさま…」

健人母「あら?まだ残ってるじゃない…」

健人「今日は…空いてない…」

 

僕は夜ご飯を大量に残したまま、部屋に戻った。

 

健人母「…珍しいわね…よほど龍君の事がショックだったよね…」

梨乃「それだけじゃないらしいよ…」

 

妹の梨乃は、雪穂ちゃん経由で僕とμ'sの話を聞いていた。

あの事件以降、μ'sのみならず、雪穂ちゃん、亜里沙ちゃん、さらには梨乃までもが僕に怒っていた。

梨乃に関しては、ついこの間までは優しい感じで接してくれたが、事件以降は態度が急変し、全ての事に関して突っかかってくるようになった。

それもあってか、僕はポッカリと大きい穴が心のどこかで空いてしまっていた。

野球でさえ興味を示さなくなるくらいだ。

 

健人母「…全く…あの子ったら…」

 

と、母ちゃんがそう呟いたその時、ガチャリとドアが開く音がした。

 

健人母「…あら?」

 

母ちゃんが玄関に出ると、そこにいたのは…

 

健人母「あなた!」

健人父「よ、急で悪いな」

 

僕の父ちゃんだった…

 

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お風呂に入り終えた僕は、ただ1人自室で寝転がっていた。

 

健人「…俺は…どうすれば…」

 

と、そこへ…

 

健人父「…健人、入るぞ」

 

と、父ちゃんが来た。

その事を父ちゃんが来るまで知らなかった僕は…

 

健人「え!?父ちゃん!?ちょっ…」

 

と、慌ててしまった。

父ちゃんは僕の部屋に入り、僕はベッドに座り直した。

 

健人父「全く…いつもの元気はどうした?」

健人「別に…てか、なんで父ちゃんがここにいんだ!?」

健人父「今日はオールスターだからな…俺の仕事もないし、近くに来たから寄ってきただけだ」

健人「はぁ…」

健人父「…母ちゃんからも梨乃からも聞いたぞ?龍が事故で意識不明、付き合っていた仲間とはお前の発言で絶交になったとか…」

健人「…」

健人父「…俺は、お前の事よく知ってるから、別にそうそう驚く事はしないし、自分が悪いって事はよくわかってるんだろ?」

 

僕は父ちゃんの言葉にうなづくだけだった。

 

健人父「…健人が野球をもう一度やろうとなったきっかけが、絶交した子達だろ?」

健人「…うん…」

健人父「…俺だったら…最後のけじめつけるために…野球で恩返しをして…関係断つ…そんな事考えてるんだが…お前はどうだ?」

健人「…俺なんかに…」

健人父「…それで綺麗サッパリでいいじゃないか…まぁ、お前が進むべき道はお前が決めるけれど…これだけは言わせてくれ…」

健人「…」

健人父「…俺は…健人を信じる」

健人「!」

 

父ちゃんはそう言って自分の部屋に帰っていった…

 

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次の日…

僕は1人、玄関にいた。

 

梨乃「…どこか行くの?」

健人「…お前には関係ない」

 

梨乃が玄関に来て冷たく言って来たので、僕も冷たく反応した。

だが、返ってきた言葉に僕は驚いた。

 

梨乃「…ごめんなさい…」

健人「…え?」

 

僕は振り返って梨乃を見た。

梨乃は少しモジモジして、顔を赤くしていた。

 

梨乃「…お父さんに聞いたの…私が幼い頃に…お兄ちゃんの友達が…離れていってしまう時に…自分だけじゃなくて、みんなも悲しいはずだから、みんなが泣けば泣く、泣かなかったら辛くても我慢する…それがお兄ちゃんなんだって…」

健人「全く…父ちゃん喋りすぎだよ…」

梨乃「…言われて…確かに、お兄ちゃんは一言一言に責任持って話しているし…そんな事言ったのは、みんなの為だと思ってきて…だから…ごめんなさい…」

健人「…別に、俺は梨乃になんか怒ってねえよ…謝るな」

梨乃「…え?」

健人「お前が勝手に突っ込んできただけだ。それ以上でもそれ以下でもない…」

梨乃「…本当に…」

健人「…俺は…あいつらに恩返しをしたいだけだ。言って来るよ…梨乃」

梨乃「!…いってらっしゃい!お兄ちゃん!」

 

僕は梨乃を見た後、勢いよく外に出た…

 

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ある日、UTX学院に着いた僕は、ふとパネルを見た。

そこには…μ's9人が揃ってライブをしている様子が映し出されていた。

しかも、撮った日が今日だった…

 

健人「…μ's…お前らには…たくさんいいもの見せてもらった…だから…今度は俺の番だ!」

 

そう意気込んだ僕は拳を強く握りしめた。




…どうでしたでしょうか?
今回のお話で1章は終わりですけれども…2章目第1話はフツーに今回のお話の続きという形で進んで行くので、お楽しみに!
今回は、ほぼオリジナルストーリーで、今後しばらくオリジナルストーリーが続くと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします!
是非、感想等よろしくお願いします!
次回はバンドリ!でお会いするかもしれません!
では、バンドリ!を見る人は次回、この2章目を見る人はまた今度お会いしましょう!

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