ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

13 / 36
どうも、VVVFです。
今回の話は、前回予告したように合宿編となります。
合宿編と言っていますが、合宿の話は今回だけですw
今回は特にこれといって話すことがないので、早速本編へどうぞ!


第10話〜合宿〜

…路上ライブから数週間が過ぎ、僕らは夏休みに入った。

僕は現在野球部に入っているのだが、やはり最近出来た高校という事あって、夏の甲子園の予選では見事に初戦敗退した。

初戦ではやはり2、3年生に重きを置いているし、僕は幽霊部員と化していたため、スタメンに入れず、代打にも選ばれなかった。

でも、これのおかげで僕はμ'sの練習に集中するようになった。

どうしてμ'sの練習に集中する出来るのかというと、μ'sのみんなが僕に練習しに来て欲しいと言ってきたのだ。

やはり、スポーツマンの僕がいる事で、練習内容が充実するものになるだろうと、僕は勝手に解釈しているのだが…

 

穂乃果「健人君!これ!スポーツドリンク!」

健人「お、おう…」

ことり「はちみつレモン作ってきたんだ!食べてみてくれる?」

健人「後でな…」

花陽「あの!これ…クッキー作ってきたんだ…」

凛「凛も一緒に作ったよ!」

健人「あ、あぁ…ありがとう…」

 

…と、これはまだ一部だが、最近μ'sのみんなからの押しがかなり強くなっていて、僕はかなり戸惑っている…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

そんなある日の事…

僕と蓮、μ'sのみんなで屋上に行くと…

 

にこ「あづいー…」

穂乃果「そうだね…」

 

と、強い日差しが照っていた。

 

にこ「というか、バカじゃないの!?こんな暑い中で練習やるの!?」

健人「野球選手はいつもこんな炎天下でやってたぜ?今の俺が言うのも何なんだけど…」

絵里「とりあえず、つべこべ言わずに練習するわよ」

 

と、僕らは屋上の入り口でグダグダしていると…

 

穂乃果「そうだ!合宿しようよ!」

 

と、穂乃果さんが言い出した。

 

にこ「はぁ?何言ってるのよ」

穂乃果「あぁ…何で今までこんないいアイデア思いつかなかったんだろう…」

凛「合宿かー、面白そうにゃ!」

希「そうやね、連日この炎天下だと体持たへんし」

花陽「でも…どこでやるの?」

穂乃果「海だよ!夏だもん!」

健人「確かに、それが定番だしな」

海未「でも、費用はどうするのです?」

穂乃果「それは…」

健人「決めてなかったんかい!」

 

穂乃果さんのその場しのぎの思いつきに、僕は思わず突っ込んだ。

そして、穂乃果さんはことりさんを連れ出すと…

 

穂乃果「…ことりちゃん、バイト代いつ入るの?」

 

と、ことりさんに費用支出をせがんだのだ。

 

ことり「えぇ!?」

蓮「人任せか!」

 

ことりさんは少し驚き、蓮がすかさず突っ込んだ。

 

穂乃果「違うよ!少しお金を貸してもらおうと…」

健人「言い訳だ…」

穂乃果「本当だってば!あ!真姫ちゃんちって別荘とかあるじゃない?」

 

穂乃果さんは、ことりさんの次に真姫ちゃんに標的を移した。

 

真姫「あるけど…」

穂乃果「それじゃ、別荘貸してもらえる?おねがーい!真姫ちゃん!」

真姫「ちょ、ちょっと待って!何で私が…」

絵里「そうよ…いきなり押しかけるのは失礼じゃない?」

 

穂乃果さんの要望に真姫ちゃんは戸惑い、絵里さんがそれに手助けをした。

 

穂乃果「そ、そうだよね…」

 

と、穂乃果さんはそう言うと、目をウルウルさせて真姫ちゃんを見た。

真姫ちゃんは穂乃果さんの目を見てまたまた戸惑い、ふと全員を見ると、μ'sのみんなが真姫ちゃんを見ていた。

 

真姫「…仕方ないわね…聞いてみるわ」

穂乃果「やったー!」

健人「あのー…一体どういう…」

花陽「真姫ちゃんの家は病院を経営しているの。それで、別荘もあるのかなって、穂乃果先輩が…」

健人「なるほどな…」

 

その後、真姫ちゃんの親からの了承が得られ、僕らは合宿を行うことになった。

ただ、蓮は柔道の合宿で参加出来なくなったという。

僕は合宿までの間に野球部で練習を行い、顧問の先生に事情を言うと了承してくれた。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

合宿当日…

僕らは東京駅にて待ち合わせをし、いざ出発という所で絵里さんが話を切り出した。

その話の内容が…先輩禁止という事だった。

 

穂乃果「えぇ!?先輩禁止!?」

絵里「前からちょっと気になってたの。先輩後輩という関係も大事だけど、踊っている時にそういうの気にしてはいけないと思うの」

 

と、μ'sで先輩禁止令が敷かれたのだが…

 

絵里「もちろん、健人君、蓮君も一緒よ。蓮君には後で伝えておいてね」

健人「はい…ってえぇ!?ちょっ…絵里さん!」

絵里「健人君、先輩禁止よ」

健人「は、はぁ…絵里…」

 

と、僕と蓮にも先輩禁止令が適応されたのだった…

ちなみに、1年生の3人に呼び捨てでいいと言われたので、今後は全員呼び捨てで呼ぶことになった…

 

※ここから先は健人の主観であるこの文のμ'sメンバーの名前が敬称から呼び捨てになります。いきなりすぎて申し訳有りませんが、ご了承お願いいたします。うp主より※

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

無事、真姫の家の別荘に着いた僕らは、別荘の規模の大きさに驚いた。

 

穂乃果「すごいよ!真姫ちゃん!」

凛「さすがお金持ちにゃー…」

真姫「そう?普通でしょ?」

健人「いや、普通じゃないからな!?別荘なんてそうそうないし、こんなデカくないからな!?」

 

僕らは別荘に入り、中を見回ることにした。

中はかなり広く、リビングはもちろん、ベッドやキッチンなども規格外だった。

しかも、キッチンでは専属シェフがいるという…

 

みんなが落ち着いた所で、僕らは練習をすべく先ほどの玄関で集まった。

玄関のピロティも広く、窓も大きいので練習メニューを書いた表を一面貼れた。

と、練習メニューをよく見てみると…

 

健人「あのー…海未さん?」

海未「健人君、先輩禁止ですよ」

健人「あ、すみません…海未…なんか…すごい詰め込んでますけど…」

海未「何か問題でも?」

健人「いや…これだとオーバーワークじゃないすか?流石の俺でも地獄っすよ?」

 

と、僕がそう言った後、

 

穂乃果「というか、海は!?」

 

と、穂乃果が言った。

よく見ると、穂乃果、にこ、凛が水着姿だった。

 

海未「…私ですが?」

穂乃果「そうじゃなくて、海だよ!海水浴だよ!」

海未「あー、それならほら」

 

と、海未が指し示したのは遠泳10キロ…

 

健人「いや、それじゃ海水浴じゃねぇからな!?」

海未「最近、基礎体力をつける練習が減っているのですよ?せっかくの合宿なのですから、ここできっちり基礎体力をつける方が良いと思います!」

絵里「それは重要だけど…みんな持つかしら…」

健人「俺でもそこまでやり込めないわ…」

海未「大丈夫です!熱いハートがあれば!」

健人「どこぞの熱血教官!?」

 

と、その時だ。

凛が海未の手を掴み、どこか指差した。

 

凛「あー!海未ちゃん、あそこ!」

海未「な、何なのですか?」

 

と、海未が気をそらしているその隙に…

 

穂乃果「今だー!」

 

と、穂乃果さん達が海へと駆け出した。

取り残された僕、海未、真姫、絵里、希は色々話した結果、練習は次の日にし、今日は遊ぶことになった。

μ'sのみんなは遊んでいる中、僕は1人だけバットで素振りをしていた。

理由はただ一つ…μ'sの中に入ると気まずいからだ。

さすがに女子9人がビキニいる中に入ると、場違いな気がするのだ。

だから、僕は1人だけスポーツウェアの着て1人野球の練習をしていた。

練習メニューは野球部の同級生からラインで送られてきて、それを元に自分でアレンジしながらやっていた。

しばらくして、僕は休憩に入るやいなや、穂乃果が…

 

穂乃果「健人君!一緒にビーチバレーやらない!?」

健人「ん?」

穂乃果「ほら、健人君だけじゃ寂しいでしょ?来てよ!」

健人「全く…しゃあねぇな…」

 

僕はその後、慣れないビーチバレーに苦戦しながらも、思いっきり楽しんで過ごし、海水浴は無事終わった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その日の夕方…

ことりが夕飯の買い出しをしてほしいと頼んで来た。

 

絵里「買い出し?」

ことり「なんか、スーパーがかなり遠いらしくて…」

穂乃果「んじゃ、私が行く!」

 

と、穂乃果が立候補したのだが…

 

真姫「別に、私1人でいいわよ」

 

と、真姫が言ってきた。

 

穂乃果「え?真姫ちゃんが?」

真姫「私しかスーパーの場所知っているから…」

 

と、真姫が言ったそこへ、

 

希「んじゃ、うちも」

健人「俺もだな」

 

と、僕と希が手を挙げた。

 

真姫「え?」

希「たまにはええやろ?こういう組み合わせも」

 

僕と真姫、希はスーパーへ向かうべく、夕日の道を歩いていった。

 

希「綺麗な夕日やなぁ」

真姫「…2人とも、どういうつもり?」

希「別に、真姫ちゃんは面倒なタイプだなぁって」

健人「ん?何の話だ?」

希「あぁ、健人君は知らへんでいいよ」

 

その後、希と真姫で何やら話をした後、真姫は僕に話しかけてきた。

 

真姫「…健人、何で来たの?」

健人「俺か?俺は…まぁ、男手だ。荷物運びで」

真姫「そんなに買わないわよ?」

健人「なぁに、そんなに買わなくたって、手伝いくらいはできるだろ?それに、俺はお前に…」

真姫「…ん?」

健人「あ、いや、何でもねぇわ」

 

僕は真姫とそう話した後、スタスタと先を歩いた。

 

希「…健人君、ウブやなぁ」

健人「うっせぇ…」

 

希が僕の言動にいち早く察知し、いじって来たのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

今日の夕飯はカレー、みんなはワンプレートだったが、2人だけご飯とルーを分けていた。

1人はもちろん、僕。やはりこういう時は食わないと…

もう1人は意外にも花陽だった。

花陽のご飯の量が、茶碗に山を盛った昔の漫画で出て来そうな量だった。僕のご飯の量の約2倍くらいはあるだろう…

 

絵里「…健人は男の子だから別々なのはわかるわ…でも何で花陽まで…」

花陽「気にしないでください!」

 

花陽は山盛りのご飯に目を輝かせていた。

その後、ご飯を食べ終えた僕らは、今後どうするか話し合う方にした。

 

凛「凛は花火がいいにゃ!」

海未「いえ、この後練習です」

真姫「私は寝るわ」

 

と、三つ巴の意見対立でどうしようかとみんな悩んでいた。

そこで、僕がかつて野球でキャプテンを務めた経験を生かした。

 

健人「全く…今日はもうこんな時間だ。暗い段階での練習は昼より危険だ。練習は明日にし、花火も明日に回す。練習後に花火やった方が盛り上がるだろ?」

凛「確かに…」

海未「でも、それでは…」

健人「それに、こんなたくさん食ってすぐ練習は体が持たない。多少の軽い運動をしてもいいだろうし、遊んだからって体が怠けてしまった訳でもない。その証拠に今日は体動きっぱなしじゃねぇか。疲れているだろうから、体を休めてから練習した方が効率がいい」

海未「確かに、みんな疲れていますね…わかりました。練習は明日にして、今日は寝ましょう」

 

という事で、僕らは寝ることにした。

お風呂は僕が先に入ることになった。

僕だけ練習をしていたので、疲れているだろうとみんなが言ってくれたので、お言葉に甘えた形になった。

真姫の別荘のお風呂は、大浴場の温泉だった。しかも露天風呂という豪華さ。

僕は1人でその温泉に入り、ひと息ついた。

 

健人「…こんな大きくなるとは思わなかったな…これも、運命なのかな…って希みたいな事言っちまったな…」

 

その後、僕はμ'sのみんなと入れ替わるようにお風呂を出て、1人リビングでくつろいだ。

μ'sのみんなが出てくると、みんなはリビングに布団を敷いたのだ。

リビングで全員寝ることになったのだが…なぜか僕もそこで寝ることになっている…

 

健人「…つーか、何で俺もここで!?」

穂乃果「だって、健人君もμ'sの一員なんだから!」

健人「だからって、俺は男だ!さすがに回り女子だけだとはずいわ!」

希「どこが恥ずかしいん?」

健人「はずいから言わねえ!」

 

結局、僕の別室案は却下され、僕はみんなと一緒に寝ることになった…

 

僕は絵里の隣、真姫と対面の布団で寝ることになった。

最初は僕は意外とぐっすりと寝ていたのだが、途中パリパリと音がしたので、思わず起きてしまった。

それと同時に電気がついた。

 

ことり「ほ、穂乃果ちゃん!何やってるの!?」

穂乃果「あはは…何か食べたら眠れるかなって…」

健人「眠らねえだろ!」

 

と、僕はまた寝ようとした時、どこからか枕が飛んできた。

 

健人「ぐはっ…」

 

誰かが投げたのかわからなかったが、僕はやり返すべく、凛に投げた。

いつの間にか、枕投げ大会になり、僕も参加して楽しんだのだが…

誰かが投げた枕が、ずっと寝ていた海未に当たった。

 

健人「あ…」

 

海未は徐に起き、手持ちの枕を投げた。

その枕のスピードはかなりの豪速球で、にこに当たった。

 

健人「!?」

 

僕は海未に枕を投げようとしたが…音速並みの枕投げをし、僕は気絶してしまった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

気がついた頃には、μ'sのみんなは目を覚ましていた。

日の出を見ていたみんなの背中を見た僕は、その姿を見て思わず自分の子供の頃の姿と重なった。

 

健人「…俺も…がんばらねぇとな…」

 

μ'sはもちろん、僕も決意を新たにして、朝日を拝んだのだった。




どうでしたでしょうか?
さて、次回は予告通りオリジナルストーリーで行きたいと思います!
でも、まだどういう展開にするかを考えている途中で…w
でも頑張って書いて行きたいと思います!
感想等あれば是非書いてください!ボロクソには書かないでください…w
では、また次回お会いしましょう!

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。