ラブライブ!〜伝説の男と9人の女神〜   作:VOSE

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どうも、VVVFです。
今日WBC開幕戦!初戦キューバと戦う侍ジャパン!初戦から難敵とぶつかるので、不安なのですが…とりあえず頑張れ!とエールを送っておきますw
さて、今日はカリスマメイドのお話ですが、それだけだとあまりにも薄くなりかねないなと思ったので、健人の野球シーン第2弾を打ち込みます。
質問が来なかったので、優しい人たちなのか、創造力豊かな人たちなのかわからないですけど、一応健人は野球部に入っていて、現在は幽霊部員と化していますが、練習は個人でしっかりとやっていますw
ただ単に設定集に書き忘れただけですが…
というわけで、途中に野球シーンを入れる感じでいきますので、どうぞご覧ください。
では本編どうぞ!


第9話〜伝説のメイド〜

…オープンキャンパスから数日後…

僕と蓮が部室へ向かうと…

 

穂乃果「…あ!健人君!蓮君!」

健人「あ、ことりさん」

 

と、穂乃果さんが来た。

 

蓮「穂乃果さん、オープンキャンパスの結果どうだったんすか?」

穂乃果「大大大成功!廃校が免れるだって!」

健人「お!やったやないすか!」

穂乃果「これも健人君の応援歌歌ったおかげだね!」

健人「いや、それはないと…」

穂乃果「そう?それで私達結構勇気づけられたんだけど…あ、そうそう、早く部室に来て!私は海未ちゃんとことりちゃんを探しに行くから!」

 

穂乃果さんはそう言って走って行ってしまった。

 

健人「…ひとまずは安心だな」

蓮「だな…」

 

そして、僕と蓮が部室に着いた後、穂乃果さん達が来て先ほど話してくれた廃校阻止の知らせを聞いた。

そして、穂乃果さんがまた不敵な笑みを浮かべて、今まで佇んでいただけのドアを開けると、そこにはロッカーがたくさん壁に付けてあり、ベンチもある部屋があった。

 

穂乃果「ジャーン!部室が広くなりました!」

海未・ことり・健人・蓮「おぉー!」

 

穂乃果さんは体をくるくる回転させてすぐにベンチに座った。

 

穂乃果「よかった、よかったー!」

 

と、穂乃果さんが安心していると、

 

絵里「安心している場合じゃないわよ」

 

と、絵里さんが釘を刺した。

 

海未「絵里先輩」

絵里「生徒が入って来ない限り、廃校の可能性だってまだあるんだから」

 

と、絵里先輩が言うと、隣にいた海未さんが肩を震わせていた。

 

健人「…海未さん?」

蓮「どうしたんすか?」

海未「…嬉しいです…」

健人・蓮「…え?」

海未「やっとまともな事を言ってくれる人が入ってくれました!」

絵里「えぇ!?」

凛「それじゃあ、凛達がまともじゃないみたいだけどー…」

 

その後、遅れて来た希さんが、

 

希「ほな、練習始めようか」

 

と言うと、

 

ことり「あ、ごめんなさい。今日私用事があって…」

 

と、ことりさんが先に帰ることになった。

 

穂乃果「…ことりちゃん、どうしたんだろう…」

 

と、穂乃果さんが心配するように言ったのだった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

ことりさんが抜けた後の練習で…

 

穂乃果「うわー、50位!?すごい!なにこれ!」

花陽「夢みたいです!」

 

と、穂乃果さんはパソコンの画面を見て驚いていた。

 

穂乃果「20位にだいぶ近づきました!」

 

と、穂乃果さんは絵里さんに報告するように言った。

 

絵里「すごいわね」

海未「絵里先輩がついたことで、女性ファンが増えたそうです」

 

確かに、サイトを見てみると、絵里先輩のクールさで女性ファンが急増しているのが見えた。

その後、にこ先輩の一言で…僕と蓮を除いた全員がコートにサングラスにマスクという格好をさせられた。

 

穂乃果「…あのー、暑いんですけど…」

にこ「黙りなさい、有名人になればなるほど、人目を気にしないといけないのよ!」

健人「いや、それ気になるからね!?夏だという事分かってる!?」

 

と、僕が突っ込んだ後、凛ちゃんと花陽ちゃんが別の所に行っていた。

 

花陽「うわー…」

凛「かよちん!A-RISEの缶バッチだにゃー!」

 

そこに、遅れて僕らが来た。

 

穂乃果「…ここは?」

にこ「あんた、ここに住んでいるのに知らないの!?最近オープンした、スクールアイドル専門ショップよ!」

蓮「いや、ここに住んでいても知らんよ?オタやないんだから…」

 

どうやら僕らが来たのはスクールアイドル専門ショップらしく、その店には古今東西のスクールアイドルのグッズが置いてあった。

と、僕らは店の中を見て回っていると…

 

凛「見て見て!この子かわいいにゃ!かよちんに似ているにゃ!」

 

と、凛ちゃんが持って来た缶バッチは…花陽ちゃんの缶バッチだった。

 

にこ「そ、それって…」

穂乃果「花陽ちゃんじゃない!」

凛「えぇー!?」

健人「てか、一発で分かるだろうが…」

 

なんと、μ's専用のスペースがあり、テロップには人気急上昇と書いてあった。

 

穂乃果「う、う、う、海未ちゃん!これ私達だよ!」

海未「お、お、お、落ち着きなさい!」

健人「海未さん…あなたが落ち着いてください…」

 

μ's専用のスペースがあったことで、僕らはかなり大興奮していた。

 

海未「こうやって置かれていると勇気づけられますね」

絵里「えぇ」

 

と、一同感激の涙を流していた。

そんな時だった…

 

ことり「すみません!」

 

と、ことりさんの声がした。よく見ると…なぜかメイド姿だった。

 

ことり「ここに写真があるって聞いて…あれはダメなんです!今すぐ無くしてください!」

 

と、取り急いでいた。

 

穂乃果「ことりちゃん?」

ことり「ぴゃぁっ!?」

 

ことりさんは穂乃果さんの声に驚いた後…

 

ことり「コトリ!?ホワット!?ドナタデスカ?」

 

と、ガチャガチャの空き玉を使って外国人風に喋った。

 

健人「…何してるんですか?」

蓮「明らかに確信犯な気が…」

 

と、僕と蓮は呆れていた。

 

ことり「ソレデハゴキゲンヨウ…ミナノシュウ…」

 

ことりさんはそう言った後、走って逃げた。

 

穂乃果「あ!ことりちゃん!」

健人「俺に任せてください!」

 

僕はそう言うと、自慢の快足でことりさんを追った。

 

穂乃果「健人君!てか、速っ!」

絵里「ハラショー…」

にこ「これは終わったわね…」

 

僕は見事にことりさんを捕まえた。

ことりさんは観念して真相を教えるべく、1つのお店に入った。

そのお店はなんとメイド喫茶で、ことりさんはその店の有名人で、秋葉原中で知る人ぞ知る伝説のメイド『ミナリンスキー』だという。

それを聞いた僕らはかなり驚いた。

 

花陽「こ、ことり先輩が、このアキバ中で伝説と言われているメイド、『ミナリンスキー』さんだったんですか!?」

ことり「そうです…」

 

ことりさんの話を聞いた穂乃果さんは…

 

穂乃果「ひどいよ!ことりちゃん!そういうことを教えてよ!言ってくれれば遊びに言って、ジュースとかごちそうしてもらったのに!」

花陽・健人・蓮「そこ!?」

 

と、的外れなことを言ったので、僕と蓮、花陽ちゃんで綺麗に突っ込んだ。

 

絵里「それじゃあ、この写真は?」

 

と、絵里先輩が疑惑の写真について言うと、

 

ことり「店内のイベントで歌わされて…撮影禁止だったのに…」

 

と、沈んだ声で言った。

 

健人「あー…一部のオタクの悪い癖だな…」

 

僕はそれを聞いて思わずかわいそうだなと思った。

 

穂乃果「なんだー、じゃあ、アイドルってわけじゃないんだね」

ことり「うん、それはもちろん」

 

穂乃果さんはことりさんを慰めるように言い、ことりさんはそれに少し笑顔を見せて言った。

そして、海未さんがどうしてメイド喫茶をやり始めたのかを聞き出した。

 

海未「でも、なんでことりがこんなことを…」

ことり「ちょうど3人でμ'sを始めた頃…」

 

ことりさんは最初はメイド喫茶のアルバイトはしないつもりでいたらしいが…

 

ことり「…何か自分で変えたいなって思ってて…穂乃果ちゃんや海未ちゃんと違って何もないから…」

 

ことりさんは、自分が何も出来ないことに申し訳なさを感じており、それで何かを変えようとしてメイド喫茶をやったという。

 

健人「…何もないわけないじゃないですか」

ことり「え?」

 

僕はことりさんに励ましの意味を込めて話し始めた。

 

健人「ことりさんは2人より持ってるものありますよ。衣装がなければファーストライブなんてできなかっただろうし…」

穂乃果「そうだよ!健人君の言う通りだよ!」

海未「私も同感です」

 

僕の言葉に、穂乃果さんと海未さんが賛同してくれた。

が…

 

ことり「ううん…私は穂乃果ちゃんと海未ちゃんにただついて行っているだけ…何も…」

 

と、ことりさんはまだネガテイブになっていた。

 

健人「…別について行っているという事、気にする必要がないじゃないですか」

ことり「え?」

健人「もし、穂乃果さんと海未さんだけでμ'sを結成したら…多分、こんなうまく行きませんよ。穂乃果さんと海未さんは性格的には真反対。それを上手く中和するような人じゃないとμ'sなんて成り立ちませんよ。それがことりさん、あなたなんです」

ことり「…健人君…」

健人「…俺はことりさんが1番重要な立ち位置にいたからこそ、μ'sが出来たと思いますよ」

 

僕の言葉に、ことりさんのみならず、周りにいた全員が言葉が出なかった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

次の日…

絵里さんから路上ライブの計画を知った僕らは、ライブに向けての準備をする事にした。

そのライブに使う曲の作詞を、今回はことりさんが書く事になった。

やはり、秋葉原の路上ライブという事で、秋葉原に詳しいはずのことりさんにやった方がいいと、絵里さんに任命されたことりさんだが…

 

ことり「…チョコレートパフェ、美味しい」

 

ことりさんが教室で呟いたのは、全く関係ない単語の羅列だった。

 

健人「…大丈夫すか?」

穂乃果「大丈夫だよ!多分…」

海未「いや…中々苦戦していますね…」

 

その後も全くアイデアが出ないことりさんに、穂乃果さんは見兼ねてしまい、1つの案を出した。

それは、ことりさんが働いているメイド喫茶で働く事…

穂乃果さん達は早速ことりさんが働いているメイド喫茶に行き、そこのマスターに事情を言って穂乃果さんと海未さんにメイド服を貸与させてもらった。

蓮はこの時剣道の練習で抜けていたので、僕とμ'sメンバーでメイド喫茶に足を運ぶ事になった。

 

健人「…しかし、ことりさんはすごいや…なんでもこなしている…」

 

ことりさんのテキパキとした行動に思わず見入ってしまった僕だったが、すぐに外の異変に気がついた。

その異変の原因はすぐに知れた。

 

龍「よぉ!元気してっか?」

健人「龍!?お前なんでここに!?」

 

龍がメイド喫茶に現れたのだ。

龍の登場に、花陽ちゃんが…

 

花陽「し、柴田龍さん!?なんでここに!?」

 

と、驚いていた。

 

真姫「花陽、有名な人なの?」

凛「え!?真姫ちゃん知らないの!?」

真姫「悪いけど知らないわ」

絵里「ごめん、私も…」

 

今見た感じだと、龍を知っているのは花陽ちゃんと凛ちゃんのみだ。

 

龍「いやー、知らない人がいるなんて珍しいなー」

 

と、龍は頭をかきながら言った。

龍の説明は花陽ちゃんがしてくれた。

 

花陽「彼は、柴田龍選手で、中学生の時からプロが注目している野球選手なんです!高校野球でここの地区のニュースをするときは必ず出るほどの有名人ですよ!」

真姫「つまり、超有名人ね」

 

と、花陽ちゃんはみんなに説明した。ちなみに、この前会った時は帽子を深く被っていた為、バレずにいた。

 

龍「ありがとな、たしか…小泉花陽ちゃんだっけ?」

花陽「え!?知っているんですか!?」

龍「健人から聞いてるよ」

 

龍は花陽ちゃんに礼を言った後、僕の方を見た。

僕は呆れた口調で話した。

 

健人「全く…外が騒がしいのはお前のせいだったか…」

龍「写真をせがまれてね、あはは…」

 

そして、花陽ちゃんは僕と龍の関係について聞いてきた。

 

花陽「あのー…健人君と龍さんって…」

健人「元バッテリー」

花陽「え!?そうなの!?」

龍「俺はキャッチャー一筋で、健人は超万能プレイヤーさ。んで、今日は草野球を誘いに来たんだが、どうやらコーヒー飲んでからになりそうだな」

健人「だな…そうだ。μ'sのみんなで観戦しに来る?」

希「ええんの?」

龍「問題ねぇよ。ただの草野球だ」

 

という事で、僕らは穂乃果さん達の店番が終わるまで待ち、急いで草野球が行われている河川敷へと向かった…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

河川敷に着くと、試合は8回まで終わっており、僕らのチームは1-0という僅差で負けていた。

 

龍「すみません!監督!遅れました!」

監督「いや、大丈夫だよ。それより、今から出れるかい?」

龍「はい。後、今日は健人連れて来てます。」

監督「お!本当か!」

健人「ここにいますよ…」

 

僕はμ'sのみんなを見ながら来たので、龍より遅れた。

 

μ'sのみんなは河川敷の球場の観戦席に座って試合を見ていた。

 

穂乃果「確か、健人君のいるチームは負けているんだよね?」

真姫「1点だけよ。すぐにひっくり返せるわ」

花陽「でも、よく見ると…4番からのスタート…」

海未「4番からスタートすると何か悪いことでも…」

花陽「野球の世界では、3番、4番、5番はクリーンナップと言って、強い打者が揃う打順なんです。特に4番はここぞの時に頼りになる選手が置かれているんです」

穂乃果「花陽ちゃん、よく知ってるね」

花陽「私、柴田龍選手を見て一目惚れして…それで野球の事も勉強したのですけど…まさか、こんな所で会うなんて…」

海未「そうなんですか…」

 

そして、9回表…

ここで僕がマウンドに上がった。

そして、龍がキャッチャーに入った。

 

穂乃果「あ!健人君だ!健人君、がんばれー!」

 

穂乃果さんの声に、僕は手を挙げた。

そして、試合再開…

 

健人(…今日の成績を軽く見たけど…今回の4番は打ってんな…)

 

と、僕はそう思いながら、初球はストレートで見ることにした。

相手バッターはすかさずバットを振り、空振りした。

 

審判「ストライク!」

 

審判の声がデカく聞こえた。

 

健人(…振るねぇ…なら…)

 

僕が2球目に投げた球は鋭く落ちるフォークを投げた。

相手バッターは見逃したが入ったので、これでツーストライク。

 

穂乃果「…ねぇねぇ、健人君の投げ方、変わってない?」

 

穂乃果さんが僕の投げ方を見て疑問に思ったらしく、みんなに言った。

 

真姫「確かに…なんで下から…」

花陽「あれはアンダースローと言って、投げる人はそんなにいない、ちょっと特殊な投げ方ですけど、プロの世界ではアンダースローの選手はいるそうです」

ことり「なんかかっこいい…」

 

と、μ'sのみんなで話していたその時、

 

審判「ストライク!バッターアウト!」

 

と、審判の声がけたたましく聞こえた。

 

花陽「あ、健人君が三振取った!」

穂乃果「すごいね!健人君かっこいい!」

 

次の5番バッターは初球で打ち上げてツーアウトとなった。

 

健人(…さてと…あと1人か…話によると次は広角打法の持ち主だが、飛距離はない…なら…)

 

僕は内野と外野にサインを出して、前進守備を取らせた。

その采配が見事に当たり、バッターは2球目のカーブを打って凡フライでスリーアウトにした。

その後の打席で、龍がヒットを打ち、僕の出番となった。

 

穂乃果「健人君…大丈夫かな?」

真姫「大丈夫よ。負けるはずないわ」

 

と、相手ピッチャーの初球だった。

僕はストレートを完璧に狙い撃ちし、そのままホームランにさせたのだ。

 

にこ「うそぉ!」

海未「今の…すごい打球でしたね…」

 

その時の僕の笑顔を見たμ'sのみんなは、全員心をときめかせたという。

また、無理やり連れて来させた事に僕は謝罪したが、楽しいもの見せてくれたと喜んでくれた…

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

その後、全員メイド姿で路上ライブをやり、ライブは無事、成功した。

それと同時に、みんなが僕にくっついてくるようになっていったのだった…

 

 




どうでしたでしょうか?
最後はまた駆け足になってしまい、申し訳ありません!
さて、次回は合宿編ですが、先にネタバレしますと、友達の蓮は登場しません。
つまり、健人のハーレムタイムになります…w
後、予告ですが、次の次はオリジナルストーリーにさせていただきます!
内容はまだ秘密にしておきますが、健人に関わる話になって行きます!
多分、オリジナルストーリーは何話かに分けて進めると思います。予定ですけど…
ぜひ、感想等あればお書きください!ボロクソには書かないでください…
では、次回お会いしましょう!

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