インフィニットストラトス return of calamity (本編終了)   作:アルバロス

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第四十話

「さぁて、ブリュンヒルデに国家代表、裏社会の実力者。敵として、申し分ない……存分に楽しませて貰おう!」

「来ますよ!二人とも構えて!」

「まず、お前からだ!」

「簡単にはやらせないサ!」

 

レーアがまず狙ったのは楯無だったが、アリーシャの単一仕様に阻まれ接近できなかった。そこに楯無が自身の武装の一つであるマシンガンで牽制。離れたところで十蔵が接近戦と、見事な連携をしていた。そのため、レーアはなかなか攻め込めずにいた

 

「なかなかやる。だが、もう終わらせよう」

「この状態からか?やらせる訳が」

フッ

「え…消え「危ないのサ!」え?」

 

十蔵と戦っていたレーアは一瞬で楯無の前に移動し、一撃で仕留めた。アリーシャは気付いて助けようとするが、近づくと自分もやられると察知したのか、距離を置いた……はずだった

 

「次はお前だ」

「い、いつの間に「フンッ」カハッ」

 

距離を置いた筈だったのに一瞬で追い付かれ動揺した隙を突かれ、アリーシャも落とされた。残るはあと十蔵のみとなった

 

「あんたとは、サシで決着をつけるとするか」

「老体は労って欲しいものですなぁ……」

「するわけが無いだろう。さぁ、殺ろうか!」

 

 

 

 

 

 

 

「我が名はカタスフィア。災厄の始祖と呼ばれた魔神なり」

 

本気の終夜もといカタスフィアのプレッシャーに人の身では大きすぎる殺気を食らい、ほぼ全員が立ち尽くしていた

 

「こんなの……話が違う」

「代表候補生二人がかりでも勝てる筈じゃ……」

「話が違う?そりゃそうだ……?」

 

ドガン!

 

「クソッ……」

「千冬姉!?」

「ふぅ、なかなか強ぇわ。元とはいえ、さすがは世界最強だな」

「だいぶ力を出したみたいだな」

「ああ。ていうか、あいつ人間か?明らかに人間が出せる筈がない力量なんだが……」

「さぁな。だが一応前例がいるだろ」

「ワンパンのあいつは規格外だろうが、バカ」

 

アポカリファが千冬とともに部屋に入ってきたが、エネルギーが減らないとはいえ、疲労などは千冬の方が大きかった。一夏も本当に出来るか不安しかなかったが、もう一人大きな援軍がやってきた

 

「ちーちゃーん!」

「篠ノ之束か」

「ちーちゃーん、大丈夫?」

「束、なぜお前がここに」

「言ったじゃん。こいつらにこの束さんを裏切ったこと、後悔させるって。それにちーちゃんと同じでいっくんを死なせたくないし。でも……」

「ああ。零童の強さは遥かに強大だ。それに零童の部下もまだ二人いる。ここの面子で勝てるかどうか」

「二人?……おい、エディエラはどこにいった」

「エレナさんに渡したっていう令呪で、向こうに行きましたよ」

「はぁ……お前らは国連とIS委員会を潰しにいけ。ここもすぐ終わる」

「「了解」」

「いかせるかぁ!」

「馬鹿!いくな、一夏!」

「でも!」

「あの二人を追ったところで、間に合わん」

「クッ…なら終夜!お前だけでも正してやる!」

「ならやってみろ!織斑一夏ァ!!」

 

一夏とカタスフィアの勝負が始まったが、一夏はカタスフィアとしての終夜の実力を全く知らない+ほぼ空元気で恐怖を無理やり忘れながら戦っているので、一夏のことを知っているカタスフィアにしてみたら、この上なく簡単にあしらえる程度のものだった

 

「クソッ…クソッ…クソォ!!」

「この程度で俺を正そうとは……身の程を知れ!」

「ぐぁっ!!」

「いっくん!お前…殺してやる!!」

「遅い。既に終わっている」

 

終夜を殺そうと、束が動いた途端全員のISが止まった

 

「一体……何をした」

「ただ、お前らのエネルギーを元々無いこと(・・・・・・・・・・・・・・・・)にしただけだ。俺もISは使わん。止めたかったら生身でこい。ただし、死ぬ覚悟のあるやつだけがな」

この言葉で動いたのは、ISをすぐに外し、人が出せないレベルの速さの千冬と束の二人。だが触れることもできずに反撃を食らい、戦闘不能に陥った。それを見た一夏はキレてカタスフィアに怒鳴った

 

「千冬姉!束さん!…終夜ァ!お前は俺が止める!俺が世界を救うんだ!」

「世界を救う?……女の気持ちを踏みにじる貴様が言うことか!」

「俺はそんなことしていない!」

「いいや、したんだよ!したからお前は鈴に見放されたんだ!告白して中国に帰ったあと、お前に再会するために、代表候補生を目指して努力して、たまたまお前が動かしたこともあるが、目標通り日本に戻ってこれたんだ。だがお前は鈴に聞かれてこういったんだろ!『酢豚を奢ってくれるってやっだろ?』と。それを自慢気にしていたんだ!それを見た鈴はそのあと泣いてたんだよ!理由は言わなくてもわかるよな!」

「嘘…だろ……俺は、鈴を傷つけたのか……」

「鈴だけじゃない。鈴から聞いただけだが、中学でも同じ事をお前はやってるんだよ。告白を『買い物だろ?何処に行くんだ?』って返したりしてたんだろ。それもほぼ同じ行為だ。そんなお前が軽々しく守るなんて言葉使うんじゃねぇ!!」

「うあ……ああっ……ごめん、ごめん鈴!ごめん!」

 

この言葉がトドメとなったのか、一夏はうずくまって狂ったように、鈴への謝罪を言い続けていた

 

「チッ……お前らはどうする。気が立ってんだ。逃げたいなら見逃すが、やるってんなら、即殺してやる」

 

それを聞いた他の女たちは、顔をぐしゃぐしゃになりながら、必死に逃げ出していった

 

「これで終いか……」

 

カチャ………………ドォン

 

 

 

 

 

 

「ハッハァ!まだ(ドォン)……チッ。決着がつかずに終了か」

「………私たちの負けですか。それでこれからあなたたちはどうする気ですか?」

「すぐにわかるさ。どうせあんたは学園長のままだろうから」

 

 

 

 

こうして終夜たち世界を見放した者たち(アウトサイダー)と全世界の戦争は終夜たちの勝利に終わった

 




ということで終夜たちの勝利となりました
本当は、Grand Orderというモードで全てのモードを駆使して楯無を使った(楯無自身は自覚なし)情報操作を信じた一夏たちを倒すようになってたんですが、書いていくうちに、だんだん別の方向に向かっていき、この形に収まりました。
といっても私がピッタリの話数で終わらせたいがために前話とともに、だいぶ無理やり感が出た終わりかたになったしまいました。けれど、次のエピローグでメインストーリーは終了です。
多分終わってもifというか、ストーリーには関係ない、休日の話とかを書いていくと思います
リクエストがあれば、これを投稿したあと、活動報告にリクエストを受け付ける場所を設けるのでそこにお願いします

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