インフィニットストラトス return of calamity (本編終了)   作:アルバロス

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第三十九話

「ハァ!」

「こりゃ三百年ぶりに楽しめそうだ!邪魔するなよ、ゲーティア!」

「はぁ……一人でこの人数か。仕方ない、俺たちで戦うとしよう」

「俺たちですって?今頃仲間を呼んでも遅いわよ!」

 

千冬とアポカリファが全力で戦うなか、ゲーティアは別動隊の目の前に入り口を守るように立っていた。そこに国家代表の一人がゲーティアを攻撃するが、それは艦内から多数出てきた黒い触手のような物に阻まれる。ゲーティアは一人、そのなかでもう一つの姿に変化した

 

「顕現せよ。祝福せよ。ここに災害の獣、人類悪のひとつをなさん。我が名は━魔神王ゲーティア。貴様らをここで始末する者の名だ」

「そんな見かけ倒しで私たちが怯むと思わないで!」

 

今度はほぼ一斉に銃を乱射するが、ゲーティアには傷一つつけることが出来なかった。悠々と立つゲーティアは彼女らの銃弾の雨が止んだとたん、一人の操縦者に連打(オラオラ)を食らわせた

 

「ふん、他愛もない!」

「くっ!四分の一はこいつの足止め!他は中に行きなさい!早く!」

「(王は通しても構わんと言っていたし、放って構わんか……)それでは……早速だが、死にたまえ」

「ッ!何か来るわよ、警戒を怠るな!」

「『誕生の時きたれり。其は、全てを修めるもの(アルス・アルマデル・サロモニス)』」

 

ゲーティアが放ったそれは、ISのシールドエネルギーを擦っただけでかなり持っていったため、相対している彼女らの内心は恐怖に支配されていた。頼れるブリュンヒルデはアポカリファと戦っており、自分たちだけでゲーティアを倒さないといけないためだからだ

 

 

 

 

 

「ゲーティアは俺が言った通りに通してはいるがいかんせん、数が多いな」

「終夜ァ!!」

ガキンッ

 

「お前、何してんだよ!男がこんなことしたら駄目だろうが!」

「ハッ、俺が何しようが勝手だろ?」

「なっ!?お前は……男として最低だ!だから俺が正しい道に戻してやる!」

 

今回も……いや、いつも自分が正しいと思い、周りがそれにそぐわなければ従わせようとする。一体、てめえ……

 

「てめえは何様だァ!!」

「グォッ……いきなりなにしやが(ゾクッ)ッ!」

 

一夏が体勢を立て直して、終夜の方を見ると終夜の姿はなく変わりに黒い球体があった。だが、その中から終夜が出てきたが、そのとき一夏や追い付いてきた別動隊のIS操縦者全員……いや、全世界の人間が今全く同じ感情を抱いた(・・・・・・・・・・)。抱いたのは、死の恐怖。抗うことすら忘れる強大すぎる恐怖に一夏は固まったまま絶望の表情を浮かべた

 

 

 

「何なのサ!?コイツは強いシ、それにこの感じハ一体……」

「あーあー、王が本気を出したか……」

「これが、終夜君の本気ですって……」

「ああ、かつて神との戦に勝ち、最強の一角として恐れられた頃の……封印してたはずだが、封印を解いてきたな、これは」

 

IS学園側も既にアリーシャと楯無を残し、全てレーアに倒されてしまっていた。そこに先程の終夜のプレッシャー。二人とも実力が有るゆえに恐怖の割合も大きかった(ブロリー戦のベジータですね、うん)

 

「しかし、あなた程度でしたら大丈夫ですがね」

「まだそういえ……グッ」

 

横から声をかけたのは、IS学園の長である、轡木十蔵だった。隙を晒していたレーアを一撃でまぁまぁな痛手を与えたことに、レーアは驚きながらも、嬉しそうだった

 

「けっこう良いのを貰っちまったな……あんたが轡木十蔵か?」

「そうですが、何か?」

「覚えときたかったのさ。俺にここまでの深手を負わせたあんたをなぁ!」

 

 

混戦のIS学園。世界の未来が決まるまで、あと……少し

 

 




ということで、多分次の話かその次で終わるくらいかなと思っていますが、多分無理やり感がデカいと思います。そこは作者の実力不足ですので多目に見て頂けると幸いです
酷評お待ちしております
それでは、また次回

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