インフィニットストラトス return of calamity (本編終了)   作:アルバロス

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第三十四話

「ねえ、終夜。キャノンボール・ファストの準備は大丈夫なの?」

「確か明日から高機動調整を始めるんだったか?」

「うん、そうだよ。基本的には高機動パッケージをインストールするんだけど、終夜はあるの?」

「それっぽいのはあるぞ。明確に高機動パッケージだとは言えないが。それぐらいなのか?するのは」

「他には駆動エネルギーの分配調整とかスラスターの出力調整を行います。お兄様の場合は一旦それがどのような物か確認してから調整していけばいいかと」

「そうか。じゃあ、明日の放課後訓練するか」

 

夜の食堂で俺は鈴たちと明日から始めるキャノンボール・ファストの為の作業について色々と話していた。キャノンボール・ファストとは、普段の1対1や2対2の戦闘形式ではなく、妨害有のレースだ。訓練機と専用機では差はあるため別々に分けられている。とっても分かりやすく言うならマ○カーだ。流石にスターとかはないけどね

 

「よし、じゃあ部屋に戻るか。詳しいことは明日聞くから」

「そうね」

 

一旦話を切り上げて、部屋に戻ってきた俺たちは鈴と簪は大浴場へ。俺はシャワールームに行き、そのあとバラエティー番組を見て川の字で寝た

 

 

 

 

 

「はい、それでは皆さーん。今日は高速機動についての授業をしますよー!」

 

今一組の全員が学園内で一番広く高速機動実習が可能な第六アリーナに集合している。その中で、副担任の山田先生の声が響き渡る

 

「それでは、まず専用機持ちの方に実演してもらいまさょう。まずは高速機動パッケージ『ストライク・ガンナー』を装備したオルコットさん」

そういいつつ、オルコットの方へ手を向ける

「それと通常装備ですがスラスターに全出力を調整して仮想高速機動装備にした織斑くん。この二人に一週してきてもらいましょう!」

 

そういうと、二人はISを展開。その後、軽い調整をした後軽く空中に浮かぶ

 

「では、……3・2・1・ゴー!」

 

山田先生のフラッグとともに二人は一気に飛翔。そして加速し音速を越えた。やはり代表候補生のオルコットが先行し、織斑は慎重な操作ながらも途中でオルコットに追い付き並走しながらアリーナに戻ってきた。

 

「はい、お疲れ様でした!二人ともすっごくよかったですよー!」

 

迎えた山田先生は嬉しそうな顔で二人を褒めるのだが、ぴょんぴょんと跳び跳ねるせいで豊満なバストが弾んでいた。鈴が見たら負のオーラを出して怨めしそうな目をしてそう。と、横から織斑先生が手を叩いて自身を注目させる

 

「今年は異例の一年生参加だが、やる以上は各自がしっかりとした結果を残すように。キャノンボール・ファストでの経験は必ず生きてくるだろう。それでは、訓練機組は選出を行うので割り振られた機体に乗り込め!」

 

織斑先生の言葉を補足すると、このキャノンボール・ファストは整備科が出来る二年生からのイベントなのだが専用機が多いのと予期せぬ出来事が多いことから一年生も参加することが決まったのだ。訓練機部門は以前のクラス対抗戦と同じくクラス単位での勝負なためデザート無料券が景品としてでるらしい

 

「零童くん、零童くん。」

「はい?山田先生、何かありましたか?」

「いえ、零童くんは機体の調整は大丈夫かなと確認に」

「一応大丈夫だとは思いますよ。微調整は必要でしょうが、それはどれも同じことですし」

「それじゃあ、私と模擬戦をしてみますか?キャノンボール・ファスト想定の高速機動戦闘ですけどね」

 

確かラウラはまだパッケージをダウンロード中だったな……だったら山田先生と戦うのも有りか。後の評価も入れて調整ができるし

 

「分かりました。ですが先生の機体って……」

「心配しなくても、既に高機動戦闘用に調整済みなので今すぐでもいけますよ」

「分かりました。聖杯、モード『ライダー』高速機動パッケージ(仮)『最果てを駆ける馬(ブケファラス)』起動」

 

双方準備が終わったので模擬戦を始めたが、やはり元代表候補生の山田先生は誘い方などの戦術が上手い。対してこちらはライダーの真骨頂であるビットはまともに機能しないため、武器と言われれば剣しかない。銃を入れることも考えたが、そもそも本番までに技術が向上するとは思えないので断念した

 

「ほぇ……始めてとは思えないほど上手ですよ。あまり武装がないのがちょっと心配ですけど、あんなにかわせるのなら大丈夫だと思いますよ」

「そうですか、山田先生。ありがとうございました」

「いえいえ、零童君も頑張ってくださいね」

 

そういうと、山田先生は苦戦している組の補助にむかっていった。

 

「武装をもうちょい増やすか……」

「調子はどうですか?お兄様」

「ラウラか……まだインストールが終わってないんだな」

 

ラウラはヘッドギアだけを部分展開した状態で、うさみみのヘッドパーツが似合っている

 

「いえ、終わったので一週飛んでこようかと。それでお兄様に映像を回そうかと」

「そうか。ならお言葉に甘えさせてもらおうか」

 

ラウラの提案はメリットとなるので、ラウラのISにチャンネルを繋いで見させてもらった

 

 

 

「お兄様、どうでしたか?」

「とても参考になったよ。ありがとな」

 

助かったので頭を撫でると、真っ赤な茹でダコ見たいに顔が赤くなって走ってどっかへいってしまった

 

「あ……ラウラに調整の評価してもらいたかったが。簪でいっか」

 

授業が終わるまで、調整と走り込みをかなりやって最終的な調整パターンが二つ出来たので夜に簪に見てもらうと

 

「良い感じだと思う」

 

と好評を貰えた




ということで、キャノンボール・ファストの練習の時間を書きました。次回はキャノンボール・ファスト本番です
fgoの夏イベ……ノッブよりニトちゃん欲しい!!スク水(競泳水着)の破壊力がヤバい。でも水着沖田さん来てほしかったなぁ……
今日の生放送が楽しみなので午前中に投稿しました。それでは!
ちなみに作者はYouTubeでの視聴です。向こうに行きたかったよ(ToT)

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