インフィニットストラトス return of calamity (本編終了) 作:アルバロス
「みなさん、先日の学園祭はお疲れさまでした。それでは今から投票結果を発表します。一位は、生徒会主催の観客参加型劇『シンデレラ』!」
「「「え?…………」」」
今、体育館では楯無の言った通り、学園祭の結果発表が行われている。一位が発表されると、全校生徒ほぼ全員が口をぽかんと開いた。そのあと、我に返ると全体から大ブーイングが起きた
「卑怯!ズルい!イカサマだ!」
「なんで生徒会なのよ!おかしいでしょ!」
「私たちの努力はどうなるのよ!」
「劇の参加条件は生徒会に投票すること。でも私は参加を強要していないわ。あなたたちが自分でおこなった結果なのだから文句は言わせないわ」
だが楯無は正論で一同を静めた。だが、その後の言葉で皆の不満が一気に消え去った
「生徒会メンバーとなった織斑一夏くんは、各部活動に派遣します。大会にはでれないので、マネージャーや庶務をやらせてください。申請書は生徒会に提出すれば大丈夫です」
まぁ、ある意味一番平和な解決法……なのか?各部活の亀裂がないのは良いことだが
「まぁ、それなら……」
「運動部なんか、勝ち目なかったし……」
「納得しましょうか……」
だが、この雰囲気から一転、どこの部活から入って貰うかでアピール合戦となり、結構カオスな空間になった
「人気者は大変だねぇ……俺には関係ないからどうでもいいんだが」
「そういえば、なんで終夜は条件に入ってなかったの?」
「楯無を軽~く脅した」
「お姉ちゃんを!?」
「一ヶ月くらい簪に無視するよう頼むっていったら全力で止めに来たぞ」
「あ、うん……」
夜、俺は鈴と簪と一緒の三人部屋になり同じベッドで横になりながら色々と談笑していた。簪は脅した内容とその対応でどう反応したらいいのかわからず、困惑顔だった
「そっか……」
「ん?鈴は俺に来てほしいか?」
「え!?……その……来て…欲しい」
「んじゃ、たまに行ってあげる」
「ホント!?」
「ああ、鈴の応援をしてやるよ」
「いいなぁ……」
「簪は夜に甘えさせてあげるし、鈴のところに行かない日は簪のところだから」
「うん♪それなら良いよ」
このあと、一緒にテレビを観たあと、同じベッドで鈴と簪が俺に抱き付くような形で一緒に寝た。
「失礼します」
学園長の部屋に訪れたのは楯無だった。既に外は真っ暗な夜空が広がっていた。そこにいたのは穏やかな顔の初老の男性であった
「ああ、更識くん。ちょうど良かった。それでは、報告をお願いします」
「はい。まず織斑一夏くんに関してですが、彼のIS訓練は順調です」
「休日は織斑先生が指導に当たられているようですし、当然の結果と言えますね。今回は通用していませんでしたが」
「次に亡国企業ですが、確認しただけでISを二機所有していました」
「それにしても、更識くんには苦労をかけてしまいますね」
「これくらいは別に。私の機体にも実践経験を積ませることもできますので」
「そうですか。それで、終夜くんは?」
「彼の住む場所に裏世界で力を持つ人たちがかなり集まっています。ですが、彼を含め何を目的として動いているかは亡国企業同様不明です。それと学園祭の時の謎の男も恐らく終夜くんの仲間だと」
「わかりました。終夜くんは今後も監視を続けてください。もしもの場合があるかもしれませんので…」
「わかりました。ところで、そのお菓子は?」
「ああ、これですか?話が終わったらお茶にしようと思っていましてね。お口に合えばいいんですが」
「十蔵さんのチョイスにハズレなんかないですよ」
最初の方は堅苦しく報告やらをしていたが最後は仲の良い友達同士のように和気あいあいとお茶を始めだした
深夜、目が覚めたのか鈴たちが眠るのを待ったのかはわからないが終夜は一人で今後のことを考えていた
「はぁ……研究所送りを使ったら楽に出来るんだが……鈴たちを一時的にだが悲しませることになるからな……しかしあれを見る限り、あの馬鹿が亡国企業を潰せることはない。逆に殺られて終わりか……仕方ない、やはり緊急会議で亡国企業を潰すように命令して俺たち主導でやるか……だが、鈴と簪をあまり悲しませたりせずに行うのはなかなか難しいなぁ………埒があかないし寝るか」
ということで、文化祭の後日談でした。そろそろ計画を始めようと思うんですが、まだ納得いくものが出来てないのが現状です……急がないとダメなんですがこればっかりはね……
急いで作った低クオリティのやつは一番ダメだと思うんですが納得いくものがいつ作れるのやら……もしかしたらアンケートになるかもしれないし(笑)
今日はここまでです