インフィニットストラトス return of calamity (本編終了) 作:アルバロス
今俺は福音の近くにて、錬に作らせたスキルセットの機能を使い隠れている。空中だがな
「……そろそろ来る頃か。しかし気配遮断はなかなかいいな。こういう作戦ではピッタリだ。しかもクラスを選ばないようにしてあるし…………来た」
その頃、作戦指令室ではみな集中してモニターを見ているため化けた錬に誰も気づくことはなかった
「うおおおおおっ!!」
篠ノ之の機体に乗った織斑が雄叫びをあげながら福音へ斬りかかった。が、当たる寸前織斑の方向に反転及び後退し身構えた
「くるぞ、一夏!」
「ああ!援護を頼む、箒」
「任せろ!」
二人で攻撃していくが、まるで泳ぐかのごとく、まるで踊るかのごとく、攻撃をかわしていく福音。そして、織斑は焦りからか大振りの攻撃をしようとし、そこに生まれた隙をついて、福音はスラスター部分にある砲口からエネルギー弾を打ち出した。
「箒!左右から同時に攻めるぞ、左を頼んだ!」
「ああ、了解した!」
その策も福音には通用せず、篠ノ之が自身は福音の動きを止めるのでそこへ織斑が一撃をいれるよう指示をだした………が、織斑は海上の密漁船を庇いにいって唯一のチャンス、そして作戦を台無しにした。
「馬鹿者!犯罪者なぞを庇って……そんなやつら」
「箒!」
「ッ!………………」
「そんな、そんな悲しいこと、いうな。いうなよ。力を手にしたとたん、弱いやつのことが見えなくなるなんて……らしくない。全然らしくないぜ」
「わ、私は……」
動揺した篠ノ之への攻撃を織斑が変わりに全て受け、そのまま墜ちていった。
「はぁ………錬」
『なんでしょうか』
「もういい、回収して俺の戦いを見せるなりなんなりして現実をわからせろ」
『了解』
「チッ……普通ならここで復活するのがヒーローの定番だが悪いな。その手柄、俺が貰う」
旅館はというと………
「ッ!…………」
「一夏さん!」
「一夏ッ!」
「……山田先生、どいてください」
「おい、零童。なにをしている!」
「し、終夜?」
「篠ノ之さん。気持ちはわかりますが、早く織斑君を助けてください」
『あ、ああ。…………なんとか助けれた。だが私は……』
「どうでもいいんで、一瞬ISを解除してください」
「なにをいっている!正気か!」
「あんたは黙ってろ!早くしろ!死にたいんですか!」
『わ、わかった』
箒が解除したと同時に錬は一夏と箒を作戦の部屋へ転送した
「なっ、ここは……」
「かなりの怪我ですが……まぁ、なんとかなりますね」
といいつつ、錬は変装を解いた
「「錬さん!?!?」」
鈴と簪はいきなりの登場に驚いていた。が錬はそれをそっちのけで一夏の傷を治すための呪文詠唱に入っていた
「※♯*§#♪♭#§*※♯*§♪」
「ん……ハッ!福音は!!」
「未だ健在ですよ。あなたが密漁船を庇ったせいでね」
「なっ!ってあんた誰だよ!」
「ああ、申し遅れました。私の名は羽衣錬。終夜に仕えるものです。それと……」
少し口を閉ざすと、いきなり一夏の腹を蹴った
「カハッ!」
「貴様!」
「あなたはいったい何をしているんですか!」
「なにってみんなを守ろうと」
「守る?仲間が必死で耐えている相手へ攻撃せず、福音が気にしていなかった船の方に向かって勝手に守ろうとし、あげくの果てに仲間を動揺させて攻撃を受けるような状況にしたお前がいう言葉か!」
「そ、そんなこと俺はして」
「してるんですよ。作戦を無視して台無しにして、何様のつもりだ!終夜に勝つ?今のお前には必ずできない」
「そんなのやってみなくちゃ」
「ならモニターをみろ。お前が倒せなかった福音を終夜は落とす。確実に」
「うわぁ……錬がキレてるのひさしぶりだな……ていうかマイク持ったまま怒鳴らないでくれないかな。うるさいんだけど」
今俺は姿を現して福音の前に立っている。幻術のスキルを使ってるため、俺のISはダメージを受けない。といってもあと三十秒で切れるが
『気づかなくてすいません……それとは別にハクちゃんに頼んでリミッターは解除しているので存分に暴れてもらって構いません。それでは、御武運を』
「ああ……それじゃあいくぞ、聖杯。モード変換、モード『セイバー』」
俺が武器を構えると同時にエネルギー弾を打ってきた福音だが、俺はその弾を切り落としながら近づいていた。一撃で落とすために……
「スキル『矢避けの加護』発動。及び宝具展開『
打てる……だが避けられる訳にはいかないので、最大限近づく。福音は危険を感じたのか今までより厚い弾幕を張ってきたが矢避けの加護のお陰で三回は当たらないのでほぼ密着状態で打つことができた
「エクス……カリバー!!!」
クリーンヒット。だが確実に墜とすため、追撃をすることにした
「聖杯!モード変換及び即時宝具展開。モード『アサシン』……晩鐘は汝の名を指し示した。その翼、天命のもとに剥奪せん!『
ドガァン
福音はセイバーとアサシンの宝具に耐えられず、近くの島の砂浜へと墜ちた
「あとは回収……」
『零童君、まだです!』
砂煙が晴れると、そこには白い繭が
「チッ……
懐かしい……あいつを見たのは何十年前だったか……
「Lalalala」
「おっと、思い出にふける暇はないか……『
「La……lala……」
「暴走しているとはいえ、中々やる。だが時間もない……貴様に原初の理を教えよう」
そういい、福音をエルキドゥで捕縛し逃げられないようにした
「原初を語る。天地は別れ無は開闢を言祝ぐ。世界を割くは我が乖離剣。星々を廻す臼。天上の地獄とは創世前夜の終着よ。死をもって鎮まるがいい。『
終わったか?流石にサードまでくるとめんどくさいんだが
『零童君。福音は完全に行動不能で待機状態になっています。回収して帰還してきてください』
「わかりました」
んじゃあ、凱旋としますか。織斑はどうなってるかな
「ふう……なんとか終わりましたね」
「ああ。だが……」
山田先生と千冬は一夏の様子を見ようとするが、終夜の実力や錬からの言葉で気持ちが沈んでいた
「努力をしないようなやつに終夜は超えられない。周りのことを守りたいんだったら実力をつけろ。それができなければ、お前はずっと守りたいものを守れず守られ続けるぞ」
そう言い残すと、終夜の迎えのために旅館の外へ向かっていった。鈴と簪とラウラがついていった。
「おかえりなさいませ」
「おかえり、終夜」
「大丈夫?」
「カッコよかったです。流石お兄様!!」
ん……最後のはどっかで聞いたことあるんだが……気のせいか
「それとは別に、錬。やっぱりお前は甘いな」
「え?」
「どういうこと?」
「本当ならあそこで織斑を罵倒するだけして無視してもよかった。おれなら確実にそうだ。だが錬は怒りながらも道を示すことをやった。まぁ、それをいくかはあいつ次第だがな」
だが、聖杯にはかなりの負担をかけたな……流石に宝具の三連発はキツいな……
「鈴、簪、ラウラ。帰ったら聖杯のメンテナンスの手伝い頼むな」
「まかせなさい!」
「うん、がんばる」
「必ずやお兄様の役に立ちます」
そのまま、俺は旅館へと戻ることにした
終わりかたは無理矢理感がありますが、一応次か次の次くらいで臨海合宿というより、一期(なのか?)は終了です。ここからは大体がオリジナル展開、行き当たりばったりになり更新が遅くなるかも知れませんが気長に待ってください。
えー、福音戦の宝具ですけどプロトアーサーは作者が個人的に好きなため、じーじは七章のときが超絶カッコよかったため、ギルガメッシュはfateだけでなく、色々なアニメなどの男性キャラクターのランキング(作者の)中で一位なのでだしました。まぁ、最初はstaynight勢で揃えようとはしましたが、こっちの方があとあと後悔しないなと。言うなれば、ここは自己満足の部分ですので酷評していただいて構いません。というか酷評しかこないと思いますけど
……まぁ、一旦ここで終わっておきます。長文で失礼しました