インフィニットストラトス return of calamity (本編終了) 作:アルバロス
書くのがめんどくさくなったとかではないです。……はい
いきなり学年別トーナメントになりますがご了承下さい
「零童、お前は織斑に手を出さないでくれ。私一人でやる」
「了解、なら俺は相方の方ね。油断すんなよ」
「お前の方がだろう?」
学年別トーナメントが始まり、第四試合で織斑・デュノアペアと当たった俺たちはピット内にて最終調整(といっても別にするようなこともないが)をしていた。
ちなみにあのあとから織斑との仲は最悪となった。まぁぶっちゃけどうでもいいんだがな……
それとシュトロハイムとの一件のあと、もう一度織斑と戦う場を作るために鈴とオルコットを倒したらしい。んー、相手を怒らせるのは得策なのかそうでないのか……
『両ペアとも、準備をしてください』
「むっ、ではいくぞ。零童」
「はいはい、わかりましたよ」
「初戦で当たるとは、待つ手間が省けたというものだ」
「こっちも同じ気持ちだぜ」
『一夏、まずはボーデヴィッヒさんを倒すよ。彼女のAICは脅威だからね』
『わかってる。終夜はそのあとだな』
恐らくプライベートチャンネルで話しているんだろうが内容は大体読める。おおかた面倒なボーデヴィッヒを先に潰そうとするんだろう。まぁ、させんが
『試合開始』
「うおおおおお!」
「ふん………」
わー、いつもの突進かよ。学習しねぇな、あいつ
「私がいるのを忘れて…キャッ」
「俺がいるのを忘れてないか?」
皮肉を言うように似たような台詞を吐いて、デュノアの相手を始める
「なかなかやるね……」
「防戦一方なのに強気だな……」
「ぐぁっ!!」
「一夏!?」
「はぁ……相方が心配なのはわかるがその程度で目をそらすな」
「しまっ……キャアッ」
観戦席にいる女は顔を歪めながら試合を見ていた
「なぜ、千冬様の弟ではなく、あの男が勝っているのよ……仕方ない、アレを発動させましょう。精々頑張るといいわ」
ピッ
「あああああっ!」
「………なんだ?」
急にボーデヴィッヒが悲鳴をあげると、ボーデヴィッヒのISが泥によって再構築されるかのようになり、『何か』のISへと変化した。
「雪片………」
織斑がそう呟きながら構えた瞬間、『何か』は織斑を攻撃した。その攻撃が白式を解除させる原因となった
「居合いからの上段……早いな」
「それが、どうした!!うおおお!」
「はぁ!?」
あの馬鹿は無謀にも
「一夏!あれに突撃しても死ぬだけだよ」
「離せ!あいつ…ふざけやがって。ぶっ飛ばしてやる」
「……いい加減にしろ!お前はあれの何に腹をたてている」
「あれは……あれは千冬姉のデータだ。千冬姉だけのものなんだ。それをあいつは……」
「はぁ……デュノア。こいつを引っ張ってピットへ戻ってろ。こいつは俺がやる」
「なっ、こいつは俺が」
「俺ら二人にやられてエネルギーもないお前らに任せるんだったら自分でやるわ。モード変換 モード『バーサーカー』」
織斑の言うことを合わせると、あれは全盛期の織斑先生ということか……なら始めから飛ばしても問題ないか
『零童!教員部隊に任せてお前も避難しろ。』
『全盛期のあんたに教員が勝てるはずがないでしょうが』
織斑先生の忠告は無視させてもらおう……
「………『
『※%#&*@§〒♯』
「はぁ……遅ぇよ!」
最後の一撃を振り抜くと一点集中の連続斬撃に耐えられなかったのか泥が消え、ボーデヴィッヒの姿が見えた。そのまま、無理矢理ひっぺ剥がすと泥は消えた
「大丈夫か?ボーデヴィッヒ……ッ!」
「どこだ、ここは………」
私は確かあいつと戦っていて……それで……
それ以上思い出そうとすると、酷い頭痛がくる
「なんだ……赤い……ヒィ!?」
ラウラは驚いた声を出してしまった。なぜなら目の前に広がるのは戦場……だが兵同士のぶつかり合いではなく一人の男による蹂躙だったからだ。人と言えぬ姿の者や俗に言う化け物たちが無惨にも切り裂かれ、その命を落としていっている。ラウラの足元や周辺にも死んですぐのような死体がゴロゴロと並んでいた
「な、なんだこの光景は……」
「まさか、ここを見られるとはなぁ」
「誰だ!……零童!?」
ラウラの視界の先にいたのは終夜だった。その顔は驚きがありながらも、懐かしむような顔だった
「零童、教えてくれ。ここはなんだ。この光景は!」
「俺の過去だ。それもとびっきり昔のな」
「過去だと?この光景がか!?」
ラウラは信じられないものを見るかのような目を終夜に向け、疑問をぶつけた
「お前は一体………何者なんだ」
一旦ここで区切らせて貰います。次回は恐らく終夜の過去の話となります。次は明日投稿予定ですので
ISにこんな話持ってきていいのかなぁと思いつつ執筆してそうです(笑)