阿良々木月火は完璧な妹を目指したい   作:月日火

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引き続き月火視点
かなり巻いてます

3/18誤字修正しました、大変申し訳ないです


こよみヴァンプその5

普通・・普通の定義とは個人によってその範囲が決まる、例えば私でいう普通は今はもう転校してしまったセンちゃん、昔、ほんの僅か、されども私を化物と自覚する為には充分な出来事と出会いをくれた育ちゃん、そして今は会っていないし、これから会う事もないだろうがお兄ちゃんの彼女さんの宿敵とも言える貝木泥舟などだ、逆に普通ではない人は私の姉である阿良々木火憐ちゃん、これから会い、そして私の人形役として暮らす事になる斧乃木余接ちゃん

何でも知ってるお姉さん、臥煙さん、そして・・・今私と話している羽川さんなどだろう

火憐ちゃんは身体能力、斧乃木ちゃんは元々怪異だし、臥煙さんはその策略性

羽川さんは・・・その精神性だと私は思う

勿論かく言う私も怪異であり、記憶に関しては充分普通ではないのだが

羽川さんは本当に・・別格だ、何てったって2つの怪異をこれから身に宿す様な強靭的すぎにも程がある精神力があるのだから、まぁその精神が無ければ全ての国の国境を無くすなんて思いつかないのだろうが

そんなこんなで羽川さんと話したのは本当に普通な事、今話題の吸血鬼騒動とお兄ちゃんの事だけ、お兄ちゃんの事については私は全面的に謝ったが・・・って!何で私が謝らなきゃいけないの⁉︎お兄ちゃんが言ってよ!

 

 

まぁ、何はともあれそんな話をしたのがつい5日前の事、今頃お兄ちゃんはキスショットちゃんの四肢を取り戻すために戦っているのだろうか?嫌、まだだったはずだ、もう私が色々やらかしている時点でそれすらも定かではないが、私は果たしてお兄ちゃんたちの戦いに参加してもいいのだろうか?・・駄目だと思う、いくらなんでも、これは無謀すぎる、いくら不死身だといってもまだお兄ちゃんにバレるわけにはいかない、それを考慮しても私はお兄ちゃんの足手まといにしかならない

かといって参加しないという選択をしてしまったら私は私を許せなくなる・・・どうしたらいいんだろう・・・ってあ、そうか!こうすればいいのか!

 

 

 

というわけで、私は羽川さんと時間の許す限り一緒にいることにした

理由としては、ギロチンカッターから羽川さんを守る事、その一点に尽きる・・まあメアドを交換した上に私自身もお兄ちゃんのことが知りたかったので羽川さんとのコンタクトはなんやかんや私にとってもかなりいい時間になっているので何とも言えなくなる、まあお兄ちゃんの情報はそう貰えないのだが・・

 

今は4月5日、昨日はお兄ちゃんがエピソードと戦って、今日はギロチンカッターと戦う日

今日も今日とて私は今にもお兄ちゃんを見つけに行きそうな火憐ちゃんを抑え、羽川さんとまた会う為町中を歩いていた、何気に私と羽川さんのエンカウント率は高い、ひょっとしたときに姿を見かけ会話することはざらにある

そう・・・今日も・・信号の前に羽・・川・・さんが?・・

どうして!?どうして履いてないの羽川さん!?あ!そっかお兄ちゃんにあげたんだっけ!?ああもう!

他の人いなくてよかったぁ!!

そんな事を思いながら、唖然としている私を羽川さんが気づかないはずもなく・・・がっつりと眼があってしまったのである

 

「っ!?」

必死にスカートを抑える羽川さん、でももう遅いです

 

「ええっとね・・・違うの月火ちゃん・・こ・・・これはね?」

 

「わかってますよ、大丈夫です・・後でお兄ちゃんシメトキマスカラ・・・」

 

「あははは・・・」

 

嫌本当に救いがなさすぎよ!私のお兄ちゃん!まったくもう!まったくもうだよ!まったく!

ま、それがお兄ちゃんらしいといえばらしいのだが・・・

取りあえず羽川さんは見つけたし今日も・・・今の私と羽川さんの位置は丁度横一直線方向も一緒・・・そして今聞こえてる足音・・ま・さ・・・か?

私が振り向いた先そこには、黒い修道服に身を包んだ人がはっきりとこちらに向いて歩いてきている

その人は振り返る私を見てこう言った

 

「ほう・・なるべく気配は消していたのですがねえ・・・貴女何か武道をおやりで?」

 

「・・・」

 

「無視は悲しいですが・・・まあいいでしょう・・お嬢さん、貴女の隣の人を私に渡してくれませんかねえ?」

 

「どうして?」

 

「そうですねぇ・・私の目的のためにとでも言いましょうか?」

 

「そんな怪しい人には渡せない・・羽川さん下がってて」

 

羽川さんを後ろに下げる、どうやらこの状況がわからないらしいが仕方のないことだと思う、取りあえず従ってくれたみたいだ・・どうする今は竹刀なんてない・・でもどうにかするしか・・!

 

「・・・まあそうなりますよね、主は無益な殺生は好みません・・ですので・・」

 

「貴女を気絶でもさせてゆっくり連れ去るとしましょう!」

 

そういうとギロチンカッターは私に向ってきた、やっぱり早い!でもこれなら・・

腹に来たボディブローをギリギリ受け流して・・体勢を立て直す!

 

「おや?今ので終わりかと思ったのですが・・・」

でしょうね!?今ので大分手ジンジンしてるもん!あ~痛ったい・・・

 

「仕方ありません、少しだけ本気を出しましょうかね・・・」

 

え?あれで本気じゃない?不味い・・・あれでギリギリだったのにこれ以上は・・・!

 

「行きますよ・・どうか死なぬよう」

 

え?嘘?見え・・・

 

「ふう・・まあ唯の一般人ではこんなものでしょう」

 

「う・・うぅ」

痛い・・・痛い・・こんなのあの時以来だよ・・・御免なさい羽川さん・・羽川さんの事守れなかった・・・

御免なさい・・・お・・に・・ちゃ・・・

 

 

 

 

 

 

 

 




「火憐だぜ・・一人だと寂しいぜ・・・」
「最近じゃ兄ちゃんどころか、月火ちゃんまでなんか色々してんだよなぁ・・」
「ま!あの2人なら大丈夫か!」
「そういえば、携帯ってさあ・・なんか不便じゃね?」
「操作難しいし、覚えにくいし・・」
「そこであたしは考えたのだ!」
「携帯が無ければ、大声で話し合えばいい!なんてな!」

「次回!こよみヴァンプその6!」
「名付けて大会話!」


戦闘シーンをやってみましたが中々にキツイ・・というかあれは戦闘じゃないね・・感想、批判、今回はアドバイス等もありましたら宜しくお願いします・・

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