阿良々木月火は完璧な妹を目指したい   作:月日火

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今回は月火視点
今回は偽物語のネタバレ注意



こよみヴァンプその4

帰ってみて気付く、吸血鬼に血を吸われて果たして私は人間であるのかなと、でも私は人間であって、人間ではない

私は『不死鳥』つまりしでの鳥を宿す・・というよりもしでの鳥そのものなのだが、その本質は、勿論不死ではあるのだが、私はこう考えてみる

しでの鳥は私という人型に流し込まれた蜂蜜のような怪異であると考える、よって私という形状が崩れたり、変質するとしでの鳥はそれを修復しようと働くのだと思う

そして、それは私という型が別の怪異に変わるという事案も例外でない

なぜなら、シュークリームを食べるとクリームが溢れるのと同じで、私という型が壊れ始めるとしでの鳥という存在そのものが壊れ始めているのと同義だとしでの鳥はそう認識している、だから防衛反応としてキスショットちゃんの吸血をあたかもキスショットちゃんが私を気遣ったように、私の血を自分が壊れない限界ギリギリまで吸えるようにしたというのが私の見解であって・・・それは見事にあっていたのである

というのも、私が血を吸われて帰った翌日の朝、深夜寝付けず先ほどの問題に気付いた矢先の出来事

なんというか、やはりというかお兄ちゃんはやはりいなくなっていた

私の記憶ははっきりといえば、別の世界線にお兄ちゃんが通った、歩んできたエピソードの記憶といっていいと思う、事実このように3月25日のまさにその日にお兄ちゃんは吸血鬼の第二の眷属として、これから地獄のような戦いに身をやつすのだろう

私としては、結構微妙な気持ちである

なので深夜私がお兄ちゃんをお兄ちゃんであれるように全力でサポートするのだ!

さっすが私!とまあ大半は私のせいなんで、ちゃんとサポートします・・・はい

そんなこんなで迎えた、そんな朝私は早速日光に手を突っ込んでみた結果は・・

別に何も起こらなかった、嫌起こらないようにしてくれたが正解なのだろう

というわけで、早速自主練の開始である

火憐ちゃんとランニング・・という名の徒競走をし(まあ追いつけないのだが)

火憐ちゃんがお風呂に入っている間、朝食の準備、洗濯、最後に竹刀の素振りを行う

どうやら私はこういった忙しくするというのが好きらしい・・なのでお母さんから注意というか自分に厳しすぎだとお母さんはよく私に言ってくる

お母さんの意見ももっともなのだが、やはり準備というのは前もって行うに限るのだ!うん!

そんなこんなでまだ起きていないであろうお兄ちゃんにメールを送る、果たしてお兄ちゃんが起きるまでに果たしてどれほどメールを貯めれるか・・・

 

「楽しみだなぁ・・ふふっ♪」

 

私の所属している剣道の教室は、正直言ってかなり厳しいと思う

朝からやり始め終わるのは昼過ぎ、時間もまちまちなのである

そんな部活を終え帰ると、私は最近はまり始めた新しい行事に取り組む

お菓子作りである

中でも火憐ちゃんと食べているときはとても楽しい時間をおくれるのだが・・

正直その時間はファイヤーシスターズの依頼書の片づけやこれからの活動についての作戦会議としてその大半を過ごす、因みにお兄ちゃんにもお菓子を作ってみたのが結構好評だった、また作って・・あ、そうだこれ持ってけばいいんじゃない?

良~しキスショットちゃんの為にも頑張るぞ!え?お兄ちゃんにはって?

ついでに作るよついでにね、べ、別にお兄ちゃんの為に作るんじゃないんだからね!!

そんなこんなで、其の日の夜私はまたあの場所に行ってみたのだが・・・

キスショットちゃんはもちろんいなかったが、帰りにある人物と出会った

 

「あ、どうも」

 

「え?あ、あぁどうもこんばんわ」

 

長い三つ編みの眼鏡、そう羽川翼と出会ったのであった

 

「貴女は見たところ中学生?駄目じゃない、こんな夜に出歩いちゃ・・めっ!」

 

「あ、はい・・ごめんなさい、ってそれは貴女もなんじゃないんですか?」

 

「私は高校生だからいいの、それより貴女名前は?」

 

「あ、はい阿良々木月火です」

 

「阿良々木ってことは、阿良々木暦くんの妹さん?」

 

「まあ・・はいそうですね」

 

私は貴女を知っているのだがそれは記憶の中での話であり少なくとも私は羽川さんとは初対面なので、そちらの名前も聞いてみる

 

「えっと・・貴女の名前は?」

 

「ん?私?私は羽川翼。ごくごく単純でどこにでもいる・・・」

 

正直な話それはありえないし、そうであったら日本の問題はすぐ終わるだろうが・・・反れども彼女はこういった

 

「唯の高校2年生だよ?」

 

 




「火憐だった人だぜ!」
「月火だった人だったひとだよ~」
「「二人合わせてファイヤーシスターズ!!」」
「そういえばさあ、最近私は色々な事に手を出してるけど、貴女はなにかしたい事ってあったりする?」
「あ~特にねえな・・あたしは今を楽しみながら生きてるし・・そういうのはあたしには似合わねえでしょ?」
「確かに!」
「ちょっとくらい否定しろよ!!泣くぞ!」
「ここでクイズ!」
「クイズ!」
「今回は真面目だぜ~」
「ごくり・・」
「私たちにとってのお兄ちゃんはどんな存在でしょう?」
「全然真面目じゃない!?」
「「次回こよみヴァンプその5!」」
「正解はあたしも知らね!」
「投げやり!」

感想、批判お待ちしています
特に今回は独自解釈が多かったので・・・まあこれからも見てくれたら嬉しいです

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