世界を旅する神   作:天龍神

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組んでほしい

龍美が並行世界のなぎさである銀髪の眼帯の小柄な少女にしてドイツ軍少佐の肩書きを持つ「ラウラ・ボーデヴィッヒ」の暴走を一振りの日本刀ではじき返してそのまま頭上から襲撃した織斑千冬のISの剣を一刀両断して見せて、織斑千冬の反感を買ってしまったが龍美自身は全く持って相手にする気はないのであった。

 

「織斑先生、いい加減にしてください」

 

「何故です‼ あのような小娘を」

 

「言っておきますが、鳴流神先生はちゃんと飛び級で大学で医師免許を修得して数々の手術もこなしてきた人物ですよ。それにこれはどう説明するんですか?」

 

「それは・・・」

 

今現在、理事長室では織斑千冬が理事長の轡木十蔵に龍美を解雇しろと抗議していたのであった。

 

轡木十蔵は龍美の能力と性格を買っているので、解雇しようがないのであった。

 

それにこの世界がまだ女尊男卑の世であり、龍美のような分け隔てなく接することができる人材はそういないのであった。

 

それに轡木十蔵は織斑千冬にある物を見せて黙らせてたのであった。

 

「これ以上、何か起すというならば、織斑先生には辞めてもらいます」

 

「はい(あの小娘<`~´>‼)」

 

それは、龍美を殺す気満々でISの剣で兜割りを仕掛けている場面だったのである。

 

映像は録画されていないはずと高をくくっていた織斑千冬には致命的だったのである。

 

これが表沙汰にすると言われて内心で龍美に苛立ちを隠しながら理事長室を出て行ったのであった。

 

「龍美姉、聞いたぜ。あのブリュンヒルデを軽くあしらったらしいじゃねぇか」

 

「天夏さん。ここでは鳴流神先生ですわよ」

 

「悪い、いつもの癖です」

 

「しばらくは大人しくなるけど、問題は」

 

「ラウラね」

 

「あの子は、「戦うことでしか、分かり合えない」って思ってるんじゃないかな」

 

「あれ? 一夏は?」

 

一方で保健室では天夏達が集まっており、龍美と話していたのであった。

 

ラウラは織斑千冬に崇拝しているためなのか、自分を表現するには戦うしかないと決めつけてしまう傾向なのだろうと考えていたのであった。

 

ふと、一夏がいないことに気付いた瞬間、

 

一年女子一同「天河君‼ 織斑君‼ わたしと組んで‼」

 

「助けてくれΣ(゚Д゚)」

 

「一夏、おまえはいい加減に成長しろ」

 

保健室に一年女子一同が流れ込んで、それに巻き込まれる形で一夏が助けを求めていたが箒が少しは成長しろと、諭したのであった。

 

「なるほどな」

 

「わりぃな、オレは」

 

「アタシと組むから」

 

「それじゃあ、弥生さん、お願いしますね」

 

「大船に乗ったつもりで任せて(^-^)」

 

「ボクは一夏と組むよ」

 

「そうしてくれ、こいつにはお前しか組めそうにない」

 

女子一同「いや~ドンドコドーン(そんなこと)Σ(゚Д゚)‼」

 

「ほら、ここは保健室だよ。用が済んだら部屋に戻りなさい‼」

 

天夏と一夏が渡されたプリントにダッグマッチでの参加になっていたことが記されていたので、天夏と弥生はアイコンタクトで、天夏は鈴と、弥生はセシリアと組むと、シャルロットは一夏と組むと言うと箒からお願いされてしまったのであった。

 

それを聞いた女子達は両膝を付いてさっきまでの滑舌が嘘のように悪くなって落胆してしまったのであった。

 

龍美に保健室から出て行くように言われた女子達はゾンビの如く出て行ったのであった。

 

天夏達も保健室から出て行くことにしたのだが、

 

「箒は残ってくれるかな?」

 

「話が済んだら、帰って来いよ」

 

「ああ」

 

神姫である龍美にはお見通しだったようで、箒に残ってくれるように言って、天夏達は寮に戻って行ったのであった。

 

「やはり、鳴流神先生にはお見通しでしたか、実は以前、自分の顔を鏡で見た際に、金色の角のような物に赤い目の顔が重なって映ったんですが」

 

「なるほど、天夏達には相談したの?」

 

「いいえ。見間違いだと思っていたので」

 

「取り敢えずは、この事は先生と間で内密にしておこうか、ごめん、呼び止めて」

 

「いえ、相談できて、助かりました。では、失礼しました」

 

「まさか、光の力があの子に移っていたのは本当だったんだ」

 

箒は何度かトイレなどで鏡を見た際に自分の顔と金色の角のような物に赤い目の顔が重なって見えることがあったと話したのであった。

 

龍美はその事を内密にするように箒に言って、箒はお礼を言って保健室を出て行ったのであった。

 

箒が出て行ったのを見届けた龍美は、買っていたペットボトルのお茶を飲みながら、天界から送られた資料を見ながら光の力が今いる世界の弥生である箒に移っていることを知ったのであった。


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