天夏と弥生が向こうの世界に戻って行った頃、五反田弾はいつも通りに実家の定食屋を手伝っていたのであった。
マスクドライダーガタックの資格者だったが、今はそれを返上して民間の協力者としての妹の蘭と家族で暮らしていたのであった。
「お兄、この前の人って」
「確か、人類基盤研究所の橘さんだっけ」
「うん、その人、仮面ライダーなんだってさ」
「ああ、確か、仮面ライダーギャレンだったな」
「喜ぶと思ったのに」
「オレは今のままでいいと思ってるからな」
五反田兄妹は以前来店した橘朔也のことを話していたのであった。
橘朔也が仮面ライダーギャレンの変身者であると友達になった美龍飛達から聞いていたので兄の弾に教えたのだが、弾は普段通りの生活の方が大切だと言ったのであった。
それもそのはず、ISが誕生してから女尊男卑の世になってしまった世界だったが、それがまるで嘘のように、IS委員会が崩壊して、ISが普及しなくなり、女尊男卑が薄れ始めてきたのであった。
そんな中で知り合った年上だが布仏虚とは時間さえあればデートに出かけるほどの中になっているのだ。
そんなこんなで向こうの世界のゴールデンウイークが終わったのであった。
「皆さん‼ このクラスに転入生が二人来ます」
『この世界の星奈と』
『なぎさだね』
【シャルロット・デュノアとラウラ・ボーディッヒだったな】
【星奈様兎も角、なぎさ様は全く別人と思った方がいいでしょう】
並行世界のIS学園でのゴールデンウィーク中は家族から必要な物は次元転送で送ってもらったりとしていただけで、後はいつも通りに過ごしていた天夏と弥生だったが、クラスに二人の転入生が入って来るとこの世界の山田真耶から宣言されたので、天夏と弥生は念話でこの世界の星奈である容姿は全く変わらない「シャルロット・デュノア」、そしてこの世界のなぎさであるドイツ軍兵士「ラウラ・ボーディッヒ」だろうと考えていたのであった。
そして、
「どうも、シャルル・デュノアです」
「ボーデヴィッヒ、自己紹介をしろ」
「はい、ラウラ・ボーディッヒだ」
クラスの女子一同「キャァぁっァァ(>_<)‼ 三人目の操縦者よ(>_<)‼」
『だめだ』
『女の子なのに』
【仕方ないですよ。弥生様】
【嫌な予感が】
『もちろん』
「ん?」
一人はこの世界の星奈と一目でわかる男装している「シャルロット・デュノア」となぎさであるがこの世界でのなぎさはドイツ軍所属の兵士「ラウラ・ボーディッヒ」なのだ。
どうやら第三の男子操縦者としてIS学園に転入してきたようで、クラスの箒とセシリア以外が興奮していたのだが、天夏達はとっくに気づいていたので、敢て言わないでいたのだ。
ラウラ・ボーディッヒが真っ直ぐ一夏の元へ向かって行ったので、天夏達は、
「バシッ‼」
「貴様‼」
「あのさぁ・・・初対面の人に向かっていきなり殴りかかる方がどうかしてるけど(^_-)-☆」
「‼ チッ‼」
「織斑先生、良い加減に担任としての責任を果たしてください」
「・・・・」
ラウラ・ボーディッヒが一夏に殴る掛った腕を弥生が掴んで、なのは直伝のO☆HA☆NA☆SIオーラでラウラを席に着かせて、天夏は担任としての責任を果たせと織斑千冬に言ったところで授業が始まるのであった。