天夏と弥生が帰還して来て剣心から並行世界の弥生こと篠ノ之箒に弥生が本来持っていた光の力を弥生が篠ノ之箒として一度死んでしまったことで、覚醒しないはずの並行世界の篠ノ之箒に移ってしまったのであった。
なので赤の竜の巫女にカードデバイスを使う権利を手に入れたのはそれが理由だったのである。
「あ、天夏と弥生‼」
「朱音‼」
「ボク達もいるよ‼」
「この前はお互い忙しかったからな」
「剣崎さんも協力してくれたから、無事にアンデットを封印できたし、急がないと」
「ああ、こっちと向こうじゃ、時間の流れが違うからな」
「仕事終わったら、一緒に食事でもどうかしら?」
「うん‼」
こっちと向こうの世界では時間の流れが違うのは当然で天夏と弥生が向こうの世界で軽く一か月くらいも暮らしているのだが、こっちではまだ五日しか経ってなかったのである。
なので天夏と弥生は急いで戻ることにしたところにスミレ達がやって来て、天夏と弥生の仕事が終わり次第一緒に食事をすることにしたのであった。
天夏と弥生は向こうの世界のIS学園に戻って行ったのであった。
「戻って来たけど」
「ゴールデンウィークの半日は経ってるね」
天夏と弥生は仕事先になる世界のIS学園の寮に戻ってきて時間を確かめるとやはり自分たちの世界の方が時間が経つのが遅かったのであった。
「なるほど、それは立花が使うことになったのか」
「はい」
「響が変身するのは慣れたけど」
「それがどう言った仕組みであれを纏うのかわからないが、しばらくはそのベルトは立花が使うことでいいな?」
「はい」
龍美によって仮面ライダーカイザに変身させられてそのままカイザギアを貰ってしまった立花響は現在、特異災害対策機動部二課の基地に集められて変身した経緯を説明していたのであった。
話を聞いていたのは風鳴翼の叔父になる風鳴弦十郎という屈強な体躯の持ち主で立花響達に戦闘術を叩き込んでいる人物で、鳴流神一家とは面識があるので、カイザギアの事はすんなりと受け入れたようで、様子見としてカイザギアは立花響が所有することになったのであった。
「そのガラケーに入れるパスワードが響の誕生日と同じだしな」
「偶然にもそれはそれですごいな」
「ほかに、ファイズ・デルタ・サイガ・オーガのベルトがあるらしい」
「って、なんで知ってるんですか(゚Д゚)ノ‼」
「ああ、龍美に直接聞いた」
銀髪の少女こと雪音クリスはカイザフォンに入力するナンバーが「913」だったので、響の誕生日と同じらしく、当の本人も呆れるほどで、そこに弦十郎はファイズギアなどがあると明かすと響達は驚いていたので、弦十郎は以前に龍美からライダーシステムの事を教えてもらっていたのであった。