路地裏で変身を解除した剣崎一真は振り返ると息を切らしている第二茶熊学園の天夏達のクラスの担任教師「山田真耶」が立っていたのであった。
「(さて、どうしたらいいんだ?)」
「剣崎さん‼ そんなところで何をしてるんですか‼」
「それは・・・(変身して天夏達のサポートしてましたって言えない‼)」
どうやら完全に変身を解除したところを見られていた上に何をしていたのかと問いただされてしまい剣崎一真は内心此処にはいない仲間達に助けを求めていたのであった。
と言うのも天夏とは数秒前に別れてしまったので今は剣崎一真と山田真耶の二人だけという状況下に置かれてしまったのであった。
「天夏、剣崎さんは?」
「ああ。その辺りを見て回るって言って別れたけど?」
「それが山田先生に変身解除した瞬間を見られちゃったみたい(´・ω・`)」
天夏は無事にハリケーンスタイルで弥生達と合流したのだが星奈がスマホの画面を見せながら山田真耶に問い詰められている剣崎一真が映し出されており呆れていたのであった。
その時天夏達はこの二人がまた騒動に巻き込まれるとは知る由もなかったのであった。
「フォー(0∀0)----‼‼」
「危ない‼」
「久しぶりですね。仮面ライダー、いや剣崎一真。それとも・・・」
「(こんな時に上級アンデッド。それも厄介なこいつか‼ 山田先生を人質にする気だ。山田先生は確か全く戦闘術はやってないんだっけ)狙いはオレだろ‼」
「どうしたのかしら?」
剣崎一真が山田真耶に問いただされている所に鋭利な刃が山田真耶目掛けて飛んできたので剣崎一真はとっさに山田真耶を庇いながら飛んできた刃をかわしたのであった。
飛んできた方向を向くとあの元の世界で別のアンデッドと手を組んで数少ない友である白井虎太郎を人質にしたくらい卑怯だが実力はある♠カテゴリーQという女性型アンデッドが多い部門に分類されるヤギのアンデッドで、人間としてはどこぞの歌手と同じ「矢沢」と名乗っている「カプリコーンアンデッド」が人間状態で立っていたのであった。
山田真耶は剣崎一真の後方に立っており完全にカプリコーンアンデッドの攻撃範囲内にいるために迂闊に変身が出来ない状況に置かれてしまったのであった。
変身すれば自分がアンデッドであることを山田真耶に明かすことになるのだ。
天夏達は神姫であるためか剣崎一真がジョーカーアンデッドであることは剣心から知らされており受け入れていたのである。
「(やるしかない‼)」
剣崎一真の決断は早かった。
ホルダーからスペードのAつまり「チェンジ・ビートル」のカードを右手に持ってそのまま斜め上まで手の甲を見せながら伸ばし切った瞬間言い慣れたあの
「変身‼」
「Change‼」
「ウソですよね(;゚Д゚)‼」
「とうとうやっちゃたよ‼ そこの女‼ こいつはジョーカーって言うアンデッドだよ‼ ぎゃはっ(≧◇≦)‼」
「アンギョン和田(相手はオレだ‼)‼ カプリコーンアンデッド‼」
山田真耶を助けるためとはいえブレイドジョーカーの異形の姿に変身した剣崎一真を見て山田真耶は呆然と見ていることしかできずそれを見たカプリコーンアンデッドこと矢沢は抱腹絶倒と言った感じで大笑いしていたのであった。
こうして剣崎一真の二戦目が始まったのであった。
神姫とは、
簡単に言えば「神」や「悪魔」の力を持った存在あるいは後天的に手に入れたその者達の事を意味する
鳴流神兄妹などは先天性で、セリスティアや更識簪などは他者からもらった血などで後天性型の神姫になるという稀なケース
これ某エ○ブ○が元ネタ