実家から出発した朱音は朱色の背中に黒い蜷局を巻いた龍がデフォルメされたパーカワンピと留め金が仮面ライダー龍騎のマークになっているアイテムパックをウエストポーチにして身に着けて茶色のブーツを履いて従姉になる龍月に料理を持って行くことにしたのであった。
「龍月お姉ちゃん」
「朱音、卯月伯母さんからの越訴わけだね。ありがとう、今日は依頼受けるんでしょ?」
「そのつもりよ」
「そういえば朱音指名の依頼が一件入ってるよ」
「本当ね。それじゃあ行ってきます」
「龍美ちゃんがあっちの世界に行っている間、ボク達がやらないとね」
無事に龍月が生活しているラステイション教会に到着して龍月が出迎えてくれたので渡すように言われていた料理を渡して、龍月から朱音指名の依頼が舞い込んでいると教えてもらったのでその依頼書を貰った朱音は早速取りかかることになったので、ラステイション教会を出て行ったのであった。
龍月はその依頼書に書かれていた内容を予め知っていたようなそぶりをしていたが朱音はそれに気付いてなかったのであった。
「此処が依頼に在った場所ね」
「きぃいい‼」
「アンデットじゃないだけましか、変身‼」
《SWORD VENT》
朱音は依頼書に書かれていたラステイションの街はずれの廃工場にスクーター型バイクでやってきたのであった。
どうやら今回はアンデットではなくゲイムギョウ界の魔物退治だったようで、朱音はいつもの通りにバイクのミラーにカードデッキを映してVバックルを巻いていつものポーズで変身宣言をしてカードデッキを入れて仮面ライダー龍騎に変身して、ドラグセイバーを呼び出して装備したのであった。
手慣れた感じで片っ端から機械の魔物を倒して行き、討伐完了した朱音は変身を解除しようとしたが、
「今度は正真正銘みたいね」
「おまえ誰だ? ブレイドじゃない‼」
「いきなり攻撃仕掛けてくるアンデットに名乗る名前はない‼(ないわよ‼)」
【朱音‼ 気を付けて、このアンデッド、♣のカテゴリーJ「エレファントアンデット」ね】
「つまり、こいつが上級アンデッド‼(だから龍月お姉ちゃん、言わなかったんだ)」
咄嗟に横に飛んで受け身を取った朱音を狙ったのは♣のカテゴリーJ「エレファントアンデット」という象の上級アンデッドで人間体は大地と言う男に擬態して、絶対に勝てる時にしか襲ってこないという策略家な一面を持っているのだ。
「なるほど、ハンマーと鎖が武器か?(なのね?)」
《ADVENT》
「卑怯だぞ‼ それもカード一枚で(゚Д゚)ノ‼」
「不意打ちしてきたおまえが言うな‼」
【さぁ、お覚悟はよろしいですか?】
「ひぇぇっぇっぇ(゚Д゚)ノ‼」
《FINAL VENT》
朱音はエレファントアンデットの得物を見てどういった戦術で攻撃してくるかわかったようで、バイザーにADVENTのカードを読み取らせて、無双龍「ドラグレッダー」になっているドラゴニック・ディセンダントが現れてそれを見たエレファントアンデットは腰を抜かして情けない悲鳴を上げるという醜態をさらし始めたのであった。
もちろんエレファントアンデットは逃げる気満々だったが時すでに遅しで、朱音は龍召機甲「ドラグバイザー」にFINALVENTの龍騎のシンボルマークのカードを入れて読み取ったのであった。
つまりこれが何を意味するかと言うと、
「はぁっぁぁっぁあ‼ とりゃ‼」
「ぁぁっぁぁぁあ~Σ(゚Д゚)‼」
「どか~ん‼」
「封印できないか。まぁ、此処ゲイムギョウ界だから、良かった」
アンデッドが不死の生命体だとしてもそれはBOARDのライダーシステムに対してであって、仮面ライダー龍騎に対してはそんなことはないので、朱音は独特の構えを取って飛びあがり、そのまま体をひねりながら回転して飛び蹴りの体勢になってドラグレッダーに変身しているディセンダントの力と自身の鳳凰天駆を合わせた「ドラゴンライダーキック」をエレファントアンデットに完全に攻撃できない斜め上からの角度からお見舞いしてエレファントアンデットは象のアンデットなのでかなり重いはずなのだがそのまま後方に飛んで行って、そして爆散したのであった。
朱音はエレファントアンデットの最期を見届けて半透明の立方体に触れてエレファントアンデットのラウズカードを手に入れて、そのまま報酬を貰いに武偵所にバイクで向かったのであった。
龍騎とアンデット戦ったら、龍騎が勝てるよね?