二対一だったとはいえ元日本候補生の山田真耶に勝利したセシリアと鈴にほかの生徒は驚いていたのであった。
まさかの展開に織斑千冬は頭を抱えていたのだから。
その後の授業は相変わらずの通常の訓練が行われたのであった。
「ねぇ、アンタ達のあの機能はすごいわね」
「そうですわね、あれもヴェスタWSCの技術力なんですの?」
「違うよ。元は別の所の技術だったのをヴェスタWSCがいろいろ提供して使わせてもらってるものだよ(流石にBOARDのライダーシステムを応用してるとは言えない)」
「敢て、その会社は聞かないことにしよう。織斑先生の事だ。またその会社に迷惑をかけるからな」
天夏と弥生は訓練が終わって更衣室に行くふりをして自分達しかいないことを確認して、インテリジェントデバイスでオリハルコンエレメントを出現させて通り抜けて制服に着替えたのであった。
通り抜けた後、オリハルコンエレメントは消滅したので、そのまま教室へ戻ることにしたのである。
セシリアはオリハルコンエレメントを最小するヴェスタWSCに興味を示していたが、弥生が元は敢てBOARDと言う社名を伏せて説明して、鈴とはクラスが違うので教室前で別れたのであった。
「天夏と弥生と二人っきりてのは仕方ないわね。さてアタシもお仕事しないと」
「あら、朱音、出かけるの?」
「そうだけど?」
「お使い頼めるかしら?」
「いいわよ」
「これを超神次元ゲイムギョウ界のラステイションの龍月の所に。作りすぎちゃったから、越訴わけで持ってってほしいんだけど」
「それじゃあ行ってきます‼」
「あの子が此処に来てから明るくなったわね、母さん」
「そうね、元の世界でISの所為で本当の親が離婚した上にそれで一回命を落としちゃったんだもん。だけど、あの子は立派なこの明神家の娘です」
軽井沢の実家に夏休みを利用して戻っていた朱音は宿題を熟しながら次元武偵として仮面ライダー龍騎として仕事をこなす日々を送っていたのであった。
朱音は午前中は宿題を片付けて、午後から武偵所に行くことにしていたので仕度を終えて玄関から出ようとしたところで現在の義姉の恵都に従姉の龍月に料理を越訴わけしてくれるように頼まれたので、朱音はちょうど武偵所に依頼を取りに行くところだったので、承諾して、料理が入ったプラチック製の容器が入ったビニール袋を受け取って、玄関を出て行ったのであった。
それを見送っていた恵都と義母の卯月は朱音は立派な明神家の一員だと言ったのであった。