世界を旅する神   作:天龍神

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事件は会議室で起きてるんじゃない

並行世界のIS学園でアンデットと無人機の襲撃があったが怪我人は出ていなかったのは不幸中の幸いだったのであった。

 

一方で、

 

「理世‼」

 

「は~い‼ ホール入ります‼」

 

「理世はここで働いてるのね?」

 

「そういえば、住んでる所が近かったよな」

 

「タスク‼」

 

龍姫達の世界でいつも通りにバイトを熟している薄紫色のジャンパースカートを着こなして髪をツインテールに束ねている理世は接客を熟していたのであった。

 

いつものウェーター姿の男装が基本の龍姫とは違った感じが好評なのか、まるで心がぴょんぴょんするらしいとあるお客さんからの感想を貰えるらしく、特に理世本人がこの格好を気に入っているらしく、堅苦しい騎士団生活から解放された反動か、超神次元ゲイムギョウ界の娯楽にも興味を持ったのであった。

 

一応、次元武偵の資格を持っているのだが、しばらくは前線から離れると理世が言ったので、今の時間が理世にとっては楽しいのだ。

 

そこに偶然、カップル同然にしか見えない素奈緒とタスクが来店しており、理世がご近所であることを述べたので、素奈緒は表情には出していないが牽制したのであった。

 

一方、

 

「と言うことです」

 

「わかりました。では、何か意見がある方は」

 

「ヴェスタWSCにはとんでもない技術力です。至急天河、朝宮の専用機を要求します‼ それと篠ノ之のそれもだ‼」

 

「と織斑先生が言ってますが、天河君と朝宮さん、何かありますか?」

 

「そうですね、では」

 

天夏と弥生は現在会議室に招集されてしまったようで、もちろん一夏の姿も見受けられ、箒が赤の竜の巫女から受け取ったカードデバイスは今は箒の手元にあるのだ。

 

無人機にアンデットが襲撃して来れば黙ってるわけがないので、簡単に事情説明をして、この世界の轡木理事長から意見発言の許可が出た瞬間、待っていましたと言わんばかりに織斑千冬がまたも天夏と弥生の機攻殻剣と箒のカードデバイスも要求してきたのであった。

 

轡木から反論があるなら言っていいと許可が出たので天夏と弥生は深呼吸をしたのだ。

 

そして、

 

「前にも言ったよな、「変わらない現実に何もしないで文句を言う野郎は卑怯者がすることだ」と」

 

「何かを得るにはリスクがあるの当たり前、その結果何かを傷つけても、織斑先生は受け入れられる覚悟はあるのですか? そして、何も傷つけずに望みを叶えようなんて、心が贅沢なんですね」

 

会議室に居る教員一同を前にして、二人は堂々とした態度で織斑千冬の要求を却下したのであった。

 

「なら篠ノ之のそれは渡してもらう」

 

「ど~ん‼」

 

「誰よ‼」

 

織斑千冬は天夏と弥生に言い負かされたのが気に障ったのか箒が赤の竜の巫女からもらったカードデバイスを取り上げようとし始めた所で、勢いよく会議室の扉が開いて入ってきたのは、

 

「いきなりの訪問で済まない、ヴェスタWSCの者だが」

 

「ほう、自ら来てくれるとは手間が省けた」

 

「織斑千冬ですね、恐喝まがいなことをするのであれば、此方も容赦しません。それと、篠ノ之さんはヴェスタWSCで保護させていただきました」

 

「貴様‼」

 

『懲りないね(´・ω・`)』

 

『ああ』

 

中性的な顔立ちの所為で完全に背広が似合わない龍臣が関西弁ではなく標準語で入ってきたのだが、入って早々に織斑千冬が突っかかてきたので、龍臣は織斑千冬に言葉で牽制したが、それでも腹の虫が収まらない織斑千冬は身長差があるのにも関わらず龍臣に襲い掛かったのであった。

 

それが無駄だと言うことにこの場にいる教師達は知ることになるのは、

 

「そうやってすぐに暴力に出るのはアンタの悪い癖だ」

 

「うッ‼」

 

「さっき言ったよな、アンタ達が脅しに来るってならこっちは容赦はしないと。さてと、これで失礼します」

 

女性教員一同「ウソよードンドコドーン(゚Д゚)ノ‼」

 

「わたしがヴェスタWSCに」

 

「ああ、今日から一緒だよ」

 

「これで懲りたらないいんだけど、それでは失礼しました‼」

 

流石、元時空管理局員なだけなことはあるようであっさりと織斑千冬が殴りに来た右腕を掴んでそのまま払い腰で投げ飛ばしたのであった。

 

まさかブリュンヒルデが簡単に地に伏せた現実が信じられない教員達はあまりの出来事に絶叫して、天夏達は会議室を出て行ったのであった。

 

もちろん、

 

「また。やらかしたか」

 

「どんだけ他人のものが欲しんですね」

 

超神次元ゲイムギョウ界の武偵所にちゃんと記録されているのであった。

 


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