スミレとなぎさが二手に別れて並行世界のIS学園に潜入した理由はこの世界のIS学園のクラス代表戦当日に襲撃事件が起きるというタレコミが入ってきたのでIS学園の構造に詳しいメンバーと剣崎一真というメンバーで構成されたのだ。
と言ってもあまり人数が多いと怪しまれるので、五人だが、剣崎一真は一人騒ぎが起き次第乗り込める場所で待機していたのであった。
「三組の代表のIS、凄かったね」
「まるでドラゴンみたいだった」
「(ドラゴンなんだが)」
どうやら三組対四組の試合は三組代表のこの世界の簪が圧勝してしまったようで、観客席では興奮が冷めやまないのであった。
シングセイバードラゴンと言うトレーディングカードゲームのユニットをモデルに開発された物なので、ISとは格が違うのである。
そしていよいよ一組対二組の対戦が始まったのであった。
【あれが甲竜か】
【確か、第三世代のハイブリッドだと聞きましたけど】
「その通りだ」
「一夏。アンタには幻滅させられたわ‼」
「なんだよ‼ いきなり‼ わからねぇよ(゚Д゚)ノ‼」
「約束は守るために、守ろうと努力するために、お互いを信じて交わすものよ‼ それえを忘れたアンタは大っ嫌い‼」
「なんか、鈴、ボク達に影響されてない(゜.゜)」
「おまえだろ(=゚ω゚)ノ」
開始までの間の時間で鈴は思いっ切り一夏に言いたいことは言って、吹っ切れた様子で、逆に一夏は何故、鈴が怒っている理由がわからなかったので聞き返したが鈴は天夏と弥生に影響されたのか、アドリビトム組の科学者のウィルの言葉を言い放ったのであった。
そして試合開始のブザーが鳴ったのであった。
【なるほど、衝撃砲だな】
【よく、出来てますが、まだまだ序の口ですね】
「一夏の奴、全く特訓してないのかな~」
「日頃の行いだ」
「そうですわね」
「さぁ、アンタの罪を数えなさい‼」
「何を数えるんだ(゚Д゚)ノ‼」
装甲機竜の二機は相変わらずの感想を述べながら衝撃砲の仕組みを述べており、天夏と弥生は寄り添って完全にバッカプルにしか見えない光景になっているが、箒とセシリアは一夏の日頃の行いが酷いことに呆れて、鈴に至っては二人で一人の探偵の決め台詞をどこで覚えてきたのかわからないが、IS「甲竜」の左指で一夏を差しながらポーズまで決めたので、一夏は自分が何をしたのか解らなかったので狼狽えたのであった。
そこに、
「何よ‼」
「きゃぁぁぁっぁ~(゚Д゚)ノ‼」
「箒‼ セシリア。ボクと天夏と一緒に来て‼」
「承知」
「わかりましたわ‼」
アリーナの外壁をバリアごと破壊して乗り込んできたどう見ても無人ISの出現に観客席は大騒ぎになったので、これに乗じて天夏と弥生は密かに潜入してくれた仲間達に合図を送り、箒とセシリアを連れて行ったのであった。